ゆらゆらとした 日常に

宮城県は県北から、なんでもない日々を
ゆらゆらと 綴ってまいります。
時々 毒もまきます。

斎王の葬列  内田康夫 著

2009年06月10日 | 読書の記録2009
『斎王』
それは都から伊勢神宮へ 遣わされた皇女。

(滋賀県あいの土山 斎王郡行 お祭りの様子)

皇女は華々しく雅な都の生活を離れ、穢れを忌み 禊を繰り返しながら 伊勢へ下る…それは『斎王郡行』と呼ばれた。



その斎王郡行を題材にした映画ロケが滋賀県土山で行われていた最中 青年が殺害される。
映画監督と旧友の 浅見光彦が調査を依頼される中 第二の殺人が起きる。
地元では≪斎王の祟り≫が まことしやかにウワサされる中、浅見光彦は この地で起きた古い惨劇にたどり着く。
歴史の闇に消えた者たちの呪詛と現世に生きる者達の怨念が伝説の地で交錯するミステリー。
※ 本の裏表紙より。


斎王というと 何? と思う人も多いかと思うけど ≪源氏物語≫の 葵の巻・賢木の巻 に 六条の御息所の姫君が斎王に選ばれ、伊勢に下る経緯が書かれている。  その姫君が 伊勢に下る旅路のうち 宿泊するところが ≪頓宮≫トングウ と呼ばれる。
従者を引き連れての 何泊かの旅路のうち この≪頓宮≫が いくつかあったハズなのでしょうが 今はその後もはっきりせず 唯一はっきり解っているのが滋賀県土山の≪垂水頓宮≫という設定。

ミステリーもなかなか読みどころがありましたが、気になる事柄の年代を追ってゆくことと、登場人物のセリフに気をつけていたら 話の筋がなんとなく見えて来る設定となっているよう書かれている。

歴史の中に埋もれてしまった ≪斎王≫という姫君たちにだいぶ 重さを感じる
ストーリ展開、歴史好きさんにも面白いと思う 一冊でした。


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