海猫の宝物

人生を豊かにする冒険を求めて

カンボジア旅行記 No.10 プレ・ループ ~ バンテアイ・サムレ 2011.6 

2014-11-02 21:39:05 | 海外旅行
2011.6.14(火)

観光3日目

プレ・ループ
年代:961年
創設者(王):ラジェンドラヴァルマン2世



本日最初に訪れた遺跡は再びレンガ造りの祠堂5基が
カンボジアヒンドゥー教時代の遺跡らしいプレ・ループ。

プレ・ループのプレは英語のTurn=変化を、ループはBody=体を意味し、
かつて火葬の儀式が行われた寺院と言われています。

すでにピラミッド頂上の中央祠堂の黒い入り口が見えています。
あそこを目指しましょう。





TPOを考えんかい!と突っ込まれそうなマキシ丈ワンピース。
しかしこれが意外に涼しくて良かった。
パンツやレギンスでさえ、雨季のカンボジアでは足にまとわりついて
気持ちが悪いのだ。





東楼門から入り、中央階段を上ってピラミッド型寺院の頂上を目指す

ふふふ、
もう遺跡観光3日目ともなるとアンコール遺跡に共通の急な階段にも
すっかり慣れてしまったのだ。

マキシだろうが着ぐるみだろうが
こんな階段ちょちょいのちょいだ



下を見下ろすと中央階段下の広場が見えます。

中央の四角い石槽はかつて火葬に使われたもの。
姿を変えた過去の人々の魂はあの石槽から舞い上がり、
再び違った生き物に生まれ変わる時期まで眠り続けたのだろうか・。



頂上の祠堂に立つ
偉大な遺跡を前にしてのんき過ぎるだろうこのノリだが、
下から見上げた神秘的な中央祠堂の入り口が目前に迫ると
込み上げてくる冒険心による興奮が制御不可能だった。



中央祠堂の中から上を見上げると
段々に狭まる天井の開口部から入る自然光が美しいです



この中央の祠堂を含め、5基ある祠堂の開口部は全て東向きに位置する。
その他の方角は盲扉、開かずの扉になっており、
東側以外からの人の侵入を拒絶しています。



頂上からの眺め

ここ、プレ・ループの最上階からはアンコール・ワットが眺められるのですが、
あれ、でしょうか・・でしょうね。
(周りにガイドさんが居なかったので聞けなかった。)
何とか遺跡を見つけたがカメラのズームを効かせてやっとの撮影。
暗闇に紛れ込んでしまった時用の懐中電灯は持ってきたのに
何故見晴らし用のオペラグラスは無いバカな私



ここにもシンハ達が居ます。
遺跡を守る獅子のように高く高くそびえ立っています。





今日みたいな日は曇っていてダメですが、
ここは日の入りが美しく見えるスポットとしても知られているので、
今度はまたお天気の良い日の夕方に訪れたいですね。


                         

プレ・ループを後にし、バスは次の遺跡へと向かう。
田植え中の人々が見えた。



あちこち遺跡巡りをし、いつまでも続くような長い観光1日目・2日目も
気付けば過ぎ去り、今夜には日本へと飛び立つ飛行機の中に居る・・。
なんだかあと少しと思うと名残惜しい。


バンテアイ・サムレ
年代:12世紀初頭
創設者(王):スールヤヴァルマン2世



サムレ族の砦、バンテアイ・サムレ。
かつてこの場所に住んで田園生活をしていたサムレ族から
名付けられた寺院で、サムレにはクメール語で入れ墨という
意味もあります。

外回廊北塔門に何やら人だかりが・・。
階段を設置しようとしているようだ。



砦というだけあって高い外壁に囲まれていて、
外から中の様子を窺うことが難しい。
RPGゲームに出てきそうな神秘的な遺跡ですね。




東塔門

ああ ここから中に入れるようだ

奥に高い中央祠堂がそびえ立っている様はアンコール・ワットにそっくりですね。
それもそのはず、このバンテアイ・サムレはアンコール・ワット造営の直後に
建てられた寺院で、別名:小アンコール・ワットとも呼ばれているのだ。

後ろを振り向くと今から入ろうとしている東塔門への
参道が続いているようだった。



東の内回廊



外壁の内側は外と同じように芝生が生い茂っていました。
いよいよ内回廊の中へと足を踏み入れます。




内回廊をくぐり暫く進むと、
ここは既に中央祠堂の中。

石棺が置かれている。



中央祠堂を取り囲む内回廊内側のスペース

他の遺跡に比べて、随分狭い空間に詰め込んだ感がある。
その為か、遺跡全体的に重厚感を醸し出しています。




内回廊内側の北と南のスペースに一つずつ経蔵が置かれているが
下の写真は恐らく北経蔵の入り口上に位置する彫刻と思われる。



赤いラテライトの高い壁に密集して祠堂や経蔵が建てられた造りは
アンコール遺跡群の中でも珍しく特徴的で
あの時の冒険から3年以上が経つ今でも鮮明に記憶に残っている。

~ カンボジア旅行記 No.10 プレ・ループ ~ バンテアイ・サムレ 2011.6 終わり ~