晴釣雨読

釣ったり読んだり

危険な政府

2014-12-09 18:37:45 | 世の中

 ここ数日たいへん寒い。徳島には記録破りの雪が降り、死者まで出たとのこと。私の畑には霜が降り、土はカンカンにいてついた。ミズナもチンゲンサイも葉っぱはパリパリに凍ってせんべいの様に砕ける。

 暗くなれば寝(いつもそうとはかぎらない)、明ければ畑に出かけるのを日課にしているが、畑に出ても土までこおっていて、何も出来ない。
 ついつい新聞とコンピュータに向かうのだが、うれしいニュースは少ない。年末あわただしいし時に、党利党略による総選挙が始まり、多くの批判の声が届かない小選挙区比例代表制によって、自公が三分の二以上の議員を確保する勢いと各新聞はアンケート結果を報じている。
 これまでの政府が国民の反対の声にためらいがちにも消費税率アップ、医療や介護の国民負担増や年金の削減、TPP参加による医療制度や農業破壊等を行ってきた。
 しかしこの安倍自・公政府は秘密保護法制定、集団的自衛権容認の閣議決定、来春からの川内原発の再稼働、沖縄辺野古の米軍基地建設推進、兵器や原発輸出外交等々。この政府は憲法無視の軍国主義志向である。安保反対の声を無視して強行政治を行った岸内閣以来のもっとも強権で傲慢な政府である。
 私の5歳の時に戦争に負けた。そして憲法ができて田舎の小学校で憲法制定を祝った。男女同権、国民主権、平和等、憲法のどれをとっても異論を唱える教師や大人の声を聴かなかったし、憲法を歓迎して迎えた。
 京都に来て大学を卒業し教職に就き、蜷川知事の「憲法を暮らしの中に生かす」と「再び戦場に子供を送らない」の願いのもとに働いてきた。いわば憲法とともに70年近く生きてきた世代である。
 科学研究を目指して京都に来たにもかかわらず勉強せず、危険な原発建設を止める力になれなかった反省から、せいぜい私のできることとして毎週金曜日には関電前の原発ゼロを願う行動に参加している。 「戦争をしない、戦争に加担しない」という憲法、憲法ともに生きてきた世代の心を踏みにじる政治に、今、強いいきどうりを覚えるのだが。


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