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危険な原発(能登半島地震、志賀原発の惨状を見て思う事)

2024-02-23 15:55:18 | 世の中

能登半島地震

1月1日の16時10分 能登地方を震源とする震度7の大地震が発生し津波も起こった。

死者242名、安否不明9名にのぼっている。火災が発生し、輪島では朝市のある家屋240戸が全焼した。道路の寸断で集落が孤立し物資の輸送、救援活動等に支障が生じるなど様々な惨状が起こっている。地盤が4メートルも隆起し、能登半島の北西にある漁港では、海底が隆起して地上に現れ使用できなくなったところもある。

 志賀原発はどうか

原発は稼働していなかったが、1号機地下で震度5強が観測された。この地震で変圧器が故障し油漏れがあり、外部電源5回線のうち2回線が使えなくなった。使用済み核燃料プールから水があふれ出た。放射線量を測定するモニタリングポストで一部データーが得られなくなった。その他様々なことが起こっていると思われる。

原発の危険性がますます明らかになった

原発はウラン235を核分裂させたときに出る熱で、水を水蒸気にかえてタービンを回し発電している。けれど、核分裂で強烈な放射線を出すヨウ素、セシウム、ストロンチウムなどを含む「死の灰」(使用済み核燃料)を大量に製造している。(広島の原爆では高熱と爆風、「死の灰」で町は壊滅し、人間をはじめいろんな生命が消えた)

1,使用済み核燃料は熱を出し続けている。使用済み核燃料を冷やすプールの水が地震の揺れであふれ出た。もっと大量の水が流れ出ていたら大惨事となった。

2,外部電力が一部使えなくなっている

原発が止まっても、原子炉内の使用済み核燃料が熱をだし続ける。福島第一原発の様にメルトダウンさせないため、外部電力で冷やし続けなければならないのである。

3、想定を超える強烈な地震だった

この地震で大きな揺れ、地盤の隆起、断層と津波が発生した。志賀原発はさいわい稼働していず、大きい断層や地盤の隆起はなかった。しかし「大地震が起これば原子炉、原子炉建屋、発電タービン、複雑な配線に何らかの故障が生ずる」と心配の声が出ている。原発はこれまで地盤の隆起は考えず建設されてきた。大きな断層や地盤の隆起は、原子炉が傾く心配が出て来た。

4、原発内には使用済み燃料や汚染された放射性物質(核のゴミ)大量にたまったままである。(原発はトイレのないマンションと言われている)原発近くで大地震が起これば、これらの放射性物質が飛び散ることになる。

4、原発事故が起こった時を想定し、避難のありかたや訓練がなされている。

緊急時の待機家屋が壊れ、道路寸断で避難も出来ない。遠くにある避難先も同時に被害が出ている。能登半島地震でもし原発の大事故起こっていたら、全く役立たずだった。

これからの課題

向日市から60キロの大飯原発、高浜原発、美浜原発の原発銀座に、能登半島地震のような大地震が発生する可能性がある。そのことを考えると空恐ろしくなる。

一刻も早く原発は再稼働をやめ、廃炉に向かってほしい。持続可能な太陽光、風力、地熱、中小水力、バイオマス、地熱、海の波などで作る電力に向けて、舵を切ってほしい。


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