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原発ゼロのスタンディング

2019-03-12 00:42:35 | 世の中

 金曜日の午後5時から7時まで関電ビル前で「原発やめて!、再稼働するな!」の抗議の行動は2012年の6月から始まった。雨の日も正月もやすむことなく続き、私も抗議の参加を続けてまもなく7年となる。昨日は3月11日、東日本大震災と福島第一原発事故から8年が経った。自民公明の安倍政権は悲惨で恐ろしい原発事故から学ぶことなく、原発依存政策を押し進めている。

金曜日が来て関電を目の前に立っていると「福島第一原発のような過酷事故が若狭の関電の原発で起こるのではないか」と恐怖を感じる。スリーマイルの原発事故が起こり、チェルノ―ブイリの原発事故は運転員の初動操作や判断ミスによって大事故となった。地震、津波、火山、台風などの自然災害やテロによる原発事故が起こるかも知れない。しかしそのことより、原発は複雑でたくさんの機械、機器から成り立つ構造の上に、設置当時から無数の付け加えられ改造がなされている。30年を超えた原発は古くなった機器も多数あるはずだ。かって蒸気発生器伝熱細管破断や冷却水漏れなどの事故がいろいろ起こっている。ちょっとした故障から、運転員の操作ミスで大事故につながりかねない。若狭は原発銀座と言われている。大飯原発、高浜原発、美浜原発、敦賀原発が至近距離に並び、しかもそれぞれの原発は複数の原子炉を持っている。

数ある原子炉のいずれか一つが過酷事故となり福島第一原発のような燃料のメルとダウンし水素爆発が起きると、隣接するすべての若狭の原発に死の灰が降りそそぎ、運転員は逃げ出すしかない。次つぎとたくさんの原子炉は連鎖的にメルトダウンが始まる。こうなったら滋賀も京都も大阪も兵庫、いや三重や愛知、岐阜まで死の灰がばらまかれ、飲み水が汚染し人が住めなくなる。日本という国が破滅する。

このような心配をせずともよいのではないかという声も聞こえる。しかし事故は起こるかもしれない。なんとか一日も早く原発をゼロに向かわせ、風力、太陽熱、地熱などによる発電、また再生可能ななエネルギーによる発電に切り替えさせなければならない。