薬師七仏を拝し、
薬師七仏を象徴する七個の灯明をあげる修法です。
諸仏の守護を得、諸仏を歓喜させ
障などが除かれ、
福徳や智慧などを円満ならしめ 衆生の無明を照らすなど、
功徳無量であるとされます。
また大陸では
薬師七仏が 北斗七星のそれぞれの星に対応しているとも考えられています。
この法を行う前には 水や供物や香などを用意し、
このような専用の燭台か このように並べられる七つの灯明を用意します。
最初に供物などを捧げ 灯明に火を灯します。
「那摩上師(なまじょうし)
那摩仏(なまぶつ)
那摩法(なまほう)
那摩僧(なまそう)
為利遍虚空一切如母有情(いりへんこくういっさいにょぼうじょう)
先我成仏而発無上菩提心(せんがじょうぶつじほつむじょうぼだいしん)。」
「那摩(なま
善名称吉祥王如来(ぜんみょうしょうきっしょうおうにょらい)
那摩(なま)
宝月智厳光音自在王如来(ほうげつちごんこうおんじざいおうにょらい)
那摩(なま)
金色宝光妙行成就如来(こんじきほうこうみょうぎょうじょうじゅにょらい)
那摩(なま)
無憂最勝吉祥如来(むゆうさいしょうきっしょうにょらい)
那摩(なま)
法海雷音如来(ほうかいらいおんにょらい)
那摩(なま)
法海勝慧游戯神通如来(ほうかいしょうけいゆうぎじんつうにょらい)
那摩(なま)
薬師琉璃光如来(やくしるりこうにょらい)。」
「北斗第一天枢宮(ほくとだいいちてんすうきゅう)
陽明貪狼星君(ようめいどんろうせいくん)
北斗第二天せん宮(ほくとだいにてんせんきゅう)
陰精巨門星君(いんせいきょもんせいくん)
北斗第三天き宮(ほくとだいさんてんききゅう)
眞人禄存星君(しんじんろくぞんせいくん)
北斗第四天権宮(ほくとだいしてんけんきゅう)
玄冥文曲星君(げんめいぶんきょくせいくん)
北斗第五天衡宮(ほくとだいごてんしょうきゅう)
丹元廉貞星君(たんげんれんれいせいくん)
北斗第六かい陽宮(ほくとだいろくかいようきゅう)
北極武曲星君(ほっきょくぶきょくせいくん)
北斗第七瑶光宮(ほくとだいしちようこうきゅう)
天闕破軍星君(てんけつはぐんせいくん)
北斗洞明宮外輔星君(ほくとどうめいきゅうがいほさせいくん)
北斗隠光宮内弼星君(ほくといんこうきゅうないひつせいくん)
上台虚精開星君(じょうだいきょせいかいとくせいくん)
中台六淳司空星君(ちゅうだいろくじゅんんしくうせいくん)
下台曲生司禄星君(かだきょくせいしろくせいくん)
三台生我来(さんだいせいがらい)
三台養我来(さんだいようがらい)
三台護我来(さんだいごがらい)。」
「オン・アー・ウン
北斗七眞(ほくとしちしん) 天中大神(てんちゅうたいしん)
上朝金闕(じょうちょうきんけつ) 下覆崑崙(かふくこんろん)
調理網紀(ちょうりこうき) 統制乾坤(とうせいけんこん)
せんき所指(せんきしょし) 昼夜常輪(ちゅうやじょうりん)
元皇正気(げんこうせいき) 来護我身(らいごがしん)
大周天界(だいしゅうてんかい) 細入微塵(さいにゅうみじん)
何災不滅(かさいふめつ) 何福不臻(かふくふしん)
元皇正気(げんこうせいき) 来合我身(らいごうがしん)
天こう所指(てんこうしょし)昼夜常臨(ちゅうやじょうりん)
生我養我(せいがようが)護我身神(ごがしんしん)
クイ・シャオ・ヨウ・シン・ビ・フ・ピャオ
急急如律令勅(きゅうきゅうにょりつれいちょく)。」
「以諸最勝妙華鬘(じしょさいしょうみょうげばん)
伎楽塗香及傘蓋(ぎらくずこうきゅうさんかい)
如是最勝庄厳具(にょぜさいしょうしょうごんぐ)
我以供養所如来(がじくようしょにょらい)
最勝衣服最勝香(さいしょういふくさいしょうこう)
末香焼香与灯燭(まっこうしょうこうよとうしょく)
一一皆如妙高聚(いついつかにょみょうこうじゅ)
我悉供養諸如来(がしつくようしょにょらい)
我以広大勝解心(がじこうだいしょうげしん)
深信一切三世仏(しんしんいっさいさんぜぶつ)
悉以普賢行願力(しつじふげんぎょうがんりき)
普遍供養諸如来(ふへんくようしょにょらい)。」
「オン・アー・ウン。」(108遍誦す)
「本初珍宝供灯盞(ほんしょちんぽうくとうさん)
等同三千容器内(とうどうさんぜんようきない)
盛満酥油精華油(じょうまんそゆせいかゆ)
中間灯芯須弥大(ちゅうかんとうしんずみだい)
点燃光明巨火舌(てんねんこうみょうきょかぜつ)
具足自性五智慧(ぐそくじせいごちえ)
万億太陽般明亮(まんおくたいようはんめいりょう)
燦爛光輝此供灯(さんらんこうきしくとう)
周遍虚空十方界(しゅうへんこくうじっぽうかい)
于光明中射放出(うこうみょうちゅうしゃほうしゅつ)
普賢大海供養雲(ふげんたいかいくよううん)
輪返之間恒献供(りんへんしかんこうけんく)
以此相連之縁起(じしそうれんしえんぎ)
回向死活諸有情(えこうしかつしょうじょう)
円満二資浄二障(えんまんにしじょうにしょう)
無上菩提願速証(むじょうぼだいがんそくしょう)。」
「南無(なむ)
薄伽梵長寿三尊(ばがぼんちょうじゅさんそん)
オン・アマゼンナゼ・ワンデヤ・ソーハー
オン・タレ・トゥタレ・トゥレママ
アユブヤ
グナベイジンコロ・ソーハー
オン・チュン・ソーハー
オン・アミダアユデ・ソーハー。」
(回向)
「願以此功(がんじしくどく)
荘厳仏浄土(そうごんぶつじょうど)
報四重恩(ほうしじゅうおん)
下済三塗苦(かさいさんずく)
若有見聞者(じゃくゆうけんもんしゃ)
悉発菩提心(しつほつぼだいしん)
尽此一報身(じんしいっぽうしん)
同生極楽国(どうしょうごくらくこく)。」
・「南無(なむ)
南方寂静珠世界(なんぽうじゃくせいしゅせかい)
超無辺迹如来(ちょうむへんせきにょらい)。」
この聖号を受持する事によって
既に得た功徳を失う事なく、月光勝定を速やかに証し
三摩地門を証するとされる。
・「南無(なむ)
南方衆聚世界(なんぽうしゅうじゅせかい)
最威儀如来(さいいぎにょらい)。」
この聖号を受持する事によって 世間における最尊のものとなり
天龍や鬼神も その人を仰ぎ敬って護持するようになり
二十劫という宇宙的時間における罪が除かれるとされる。
・「南無(なむ)
東方樹提抜世界(とうほうじゅだいばつせかい)
盧遮那鏡像如来(るしゃなきょうぞうにょらい)。」
この聖号を耳にして 深い信を起こして五体投地して礼拝するならば、
三悪趣の苦より脱するとされる。