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宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

磨かれる剣

2006年04月19日 | Weblog
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スパルタ王族の一人であったイカリオスの娘
ペネロペはイタカ国王のオデッシウスに嫁ぎ、
幸せな日々を送っていました。

しかしある日オデッシウスは「あと二週間後には
私もトロイ戦争に出兵せねばならない。」
と彼女に告げました。
ペネロペは彼が無事に帰還するする様に、戦の
女神であるベロナの力を借りる決心をしました。

女神ベロナは毎朝日の出と共に地上に降り立ち、
城の西にある洞窟で剣を磨いていると伝えられて
いました。女神に会うためには早朝のまだ暗いうちから
城を出て、洞窟に向わねばなりません。ペネロペは
就寝前に朝顔の花のしぼり汁を作り、早朝に目が覚める
事を祈念しながら飲み干しました。

不思議と彼女は東の空が明るみ始める前に目が覚め、
直ちに西の洞窟に向いました。

まばゆく光る剣を磨き続ける女神の前に跪いて、「夫
オデッシウスはあと十三日でトロイ戦争に出発します。
どうか夫の無事を御約束下さい。」と願い出ました。
しかし女神は沈黙してただ剣を磨き続けるだけでした。
しかしペネロペは翌日、その翌日と、毎朝願い出に行きました。

ついにオデッシウスが出発する朝となり、女神ベロナは彼女の
夫を思う気持ちに打たれて「オデッシウスを守ろう」と言いました。
そしてその約束は無事に果たされました。
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聖書にもひたすら願い続けて終にそれが聴き入れられる
話しなどがありますが、何かを継続するという事自体が
非常に大切である様に思います。
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