宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

人の生き行く花道

2005年11月07日 | Weblog
「俗に"失敗は成功のもと"と言う。そんな功利的な
計算ではなく、イバラの道に傷つく事がまた生きる
喜びなのだ。通俗的な成功にいい気になってはならない。
むしろ"成功は失敗のもと"と逆に言いたい。
その方が、この人生の面白さを正確に言い当てている。

(中略)総理大臣になった人の顔を見てごらん。むしろ
気の毒のような顔をしている。総理大臣なんかにならなかった
方が良かったんじゃないかとよく思う。(中略)
それと同じ様に、会社の社長に従って偉くなるにつれて
顔がショボくれている人がよくいる。

それよりも、たとえ貧しくても、社会的に評価されなくても、
無条件に生きている人の方が素晴らしい。
貧しいという事は苦しいかもしれないが、逆にその事が
素晴らしい。だから一般には苦しい生き方をしていると
自分を惨めに思ってしまうが、これは大きな間違えだ。」

故岡本太郎氏の言葉です。
俗に言う"成功哲学"が説く言葉とは対照的な姿勢が読み
取れますが、非常に考えさせて頂いた言葉でありました。
社会とは人間が作り、また人間の集まりでもありますが、
その中での人間というものを上手く言い当てている様に
思われました。
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