準決勝
第1試合 深沢体育大学 × 名稜大学
第2試合 白金学院大学 × 慶徳義塾大学
40校が参加した関東大学バスケットボール新人戦。
勝ち上がってきた4校の大学。
深体大カルテッドといわれる深津、牧瀬、徳永、河田を有する関東1部リーグ1位の深体大。
その深体大を脅かす1番手評価は、同じく第2位の名稜大学。
3位の神奈川体育大学を撃破しての準決勝出場。
チームの完成度に不安を残す牧率いる白金学院大学は、リーグ5位。
2部リーグの横浜学芸大学に苦戦を強いられたが、かろうじて4強へ。
そして、高校時代全国トップレベルの選手が運命によって、導かれた慶徳は、リーグ7位。
下克上を虎視眈々と狙う。
準決勝当日。
記者席には、いつもの顔が2つ。
「いや~、懐かしい選手がいっぱいいますね。わくわくするなぁ。」
神奈川のIH予選も終了し、本日から関東大学の新人戦の取材に挑む中村。
「ここ近年の高校バスケ界を沸かした選手たちが、そろい踏みね。」
(仙道君がいないのが、残念だけど・・・。勝ち上がったメンバーを見れば、致し方ないわね。)
「注目は、第2試合!牧君と藤真君との試合ですね。
赤木君、神君、諸星君、土屋君、野辺君と他にも魅力的な選手がたくさんいます。
考えただけで、目が回ってしまいそうなくらいです。あははは!」
「第1試合も見逃せないわよ。誰が主役になってもおかしくないメンバーよ。」
「早くも興奮してきましたよーー!!」
深体大、名稜大、両校のアップも終了し、ベンチにて、ミーティングを行っている。
「でも、相田さん。深体大のラインナップ、他の大学に比べると少し小さいですよね。
90台は、河田君しかいませんし。」
「えぇ、スタメンはね。」
「スタメンは?」
「確かに、今年の深体大は小粒よ。
名稜と比べても、PGの深津君が小関君に1cm高いだけで、あとは全てのポジションで名稜の身長が勝っている。」
「いくら、深体大でもこれはまずいんじゃないですか。」
「それは、深体大も重々承知よ。だから・・・。」
「わぁぁーーーーー!!!!!」
「うぉぉぉーーーー!!!!」
歓声が沸いた。
それは、準決勝第1試合の始まりを知らせる合図でもあった。
「あっ相田さん!!」
「だから、いったでしょ。深体大も重々承知だって。
秘密兵器としてああいう選手を温存させておくあたり、さすが深体大。懐が深いわね。」
「おっ大きい・・・。」
「辻崇君。全国の常連校、桃倉工業のCを務めるも、バスケのセンスは薄く、ただ大きいだけといわれていた。
今大会、横学大の品川君を越える、206cmの最高身長を誇る。
まさか、深体大が彼を獲得するとは・・・。どんな選手に成長したか、見ものだわ。」
「デカイ!!!!」
「気になってはいたが、誰だあいつは!!」
「深体大が秘密兵器投入だ!!」
「デカイってもんじゃないぞ!!!」
『ズンズン。』
「緊張してるか?」
河田が声をかける。
「だっ大丈夫。」
「カッチカチじゃん!あははっ。」
と徳永。
「練習どおりやれば、結果は自ずとついてくる。リラックスしていこう。」
「牧瀬さんのいう通りですよ。リラックスですよ、辻さん。」
「練習の成果、見せていこうぜ!」
「おっおう。」
【深沢体育大学】 関東1位
PG…#37 加藤 夏輝 182cm/1年/山王工業
SG…#18 牧瀬 篤弘 182cm/2年/博多商大附属
SF…#17 徳永 保 188cm/2年/博多商大附属
PF…#9 河田 雅史 197cm/2年/山王工業
C…#24 辻 崇 206cm/2年/桃倉工業
「出てきやがったな!でくの坊。」
と反対コートのSG市原。
「桃倉工業の辻か。IHの1回戦で対戦したことあるが、ただデカかっただけだ。怖れることはないよ。
高さを優先した代償が大きかったことを教えてあげよう。」
そう答えるのは、白松高校出身のSF鴨川。
「それよりも気をつけなくてはいけないのは、深津がスタメンじゃないということだ!」
とPG小関。
「加藤をPGにし、うちと速い展開でやりあおうということか。」
PF里中が答える。
「深体大がどういう作戦でこようが、うちは名稜のスタイルを貫くだけだ!!」
「おう!!」
C瀧川がしめた。
【名稜大学】 関東2位
PG…#16 小関 一志 179cm/2年/洛安
SG…#17 市原 朝日 185cm/2年/浦安工業
SF…#18 鴨川 太一 187cm/2年/白松
PF…#19 里中 悠介 194cm/2年/名朋工業
C…#20 瀧川 譲次 198cm/2年/洛安
「深津君がベンチ!?どっどういうことでしょう?」
「うーん。まず第一に考えられることは、深津君よりも速い展開を好む加藤をPGにすることで、
名稜のラン&ガンに真っ向勝負を挑むということかしら。
そして、もう一つは、深津君がベンチにいる、余力を残しているというプレッシャーを名稜に与えるということかしらね。」
「でも、もし、このメンバーで一気に持っていかれることがあったら・・・。」
「それは絶対にない。彼らには、そういう自信があるのよ。さすが、深体大。ハートもチャンピオンだわ。」
(リーグ2位の名稜でさえ、格下扱いなの・・・。)
対峙する10名の選手。
「河田、どういうことだ?」
第一声は、名稜SGの市原朝日。
高校時代、千葉の朝日との異名を持ち、SGの中ではトップレベルの実力を持っていた。
「どういうこと?勝つために試合をする、それだけだ。手加減も、手を抜く気もねぇ。」
「では、負けても言い訳はなしということでいいか。」
里中が冷静に対応する。
「負けねぇから、言い訳もねぇ。うはっ。」
「了解。」にこり。
河田の笑いに、里中が微笑み返した。
「始めまーーす!!」
センターサークルには、河田と瀧川。
「そっちのデカいのじゃねぇのかよ。」
と瀧川。
「俺は、里中とやりたかったんだが。」
「ぬっ。このやろう。」
『シュ。』
審判がボールを放った。
『ダン!』
『ダッ!』
『バチィ!!』
深体大対名稜大の威信をかけた試合が今、開始された。
続く。
第1試合 深沢体育大学 × 名稜大学
第2試合 白金学院大学 × 慶徳義塾大学
40校が参加した関東大学バスケットボール新人戦。
勝ち上がってきた4校の大学。
深体大カルテッドといわれる深津、牧瀬、徳永、河田を有する関東1部リーグ1位の深体大。
その深体大を脅かす1番手評価は、同じく第2位の名稜大学。
3位の神奈川体育大学を撃破しての準決勝出場。
チームの完成度に不安を残す牧率いる白金学院大学は、リーグ5位。
2部リーグの横浜学芸大学に苦戦を強いられたが、かろうじて4強へ。
そして、高校時代全国トップレベルの選手が運命によって、導かれた慶徳は、リーグ7位。
下克上を虎視眈々と狙う。
準決勝当日。
記者席には、いつもの顔が2つ。
「いや~、懐かしい選手がいっぱいいますね。わくわくするなぁ。」
神奈川のIH予選も終了し、本日から関東大学の新人戦の取材に挑む中村。
「ここ近年の高校バスケ界を沸かした選手たちが、そろい踏みね。」
(仙道君がいないのが、残念だけど・・・。勝ち上がったメンバーを見れば、致し方ないわね。)
「注目は、第2試合!牧君と藤真君との試合ですね。
赤木君、神君、諸星君、土屋君、野辺君と他にも魅力的な選手がたくさんいます。
考えただけで、目が回ってしまいそうなくらいです。あははは!」
「第1試合も見逃せないわよ。誰が主役になってもおかしくないメンバーよ。」
「早くも興奮してきましたよーー!!」
深体大、名稜大、両校のアップも終了し、ベンチにて、ミーティングを行っている。
「でも、相田さん。深体大のラインナップ、他の大学に比べると少し小さいですよね。
90台は、河田君しかいませんし。」
「えぇ、スタメンはね。」
「スタメンは?」
「確かに、今年の深体大は小粒よ。
名稜と比べても、PGの深津君が小関君に1cm高いだけで、あとは全てのポジションで名稜の身長が勝っている。」
「いくら、深体大でもこれはまずいんじゃないですか。」
「それは、深体大も重々承知よ。だから・・・。」
「わぁぁーーーーー!!!!!」
「うぉぉぉーーーー!!!!」
歓声が沸いた。
それは、準決勝第1試合の始まりを知らせる合図でもあった。
「あっ相田さん!!」
「だから、いったでしょ。深体大も重々承知だって。
秘密兵器としてああいう選手を温存させておくあたり、さすが深体大。懐が深いわね。」
「おっ大きい・・・。」
「辻崇君。全国の常連校、桃倉工業のCを務めるも、バスケのセンスは薄く、ただ大きいだけといわれていた。
今大会、横学大の品川君を越える、206cmの最高身長を誇る。
まさか、深体大が彼を獲得するとは・・・。どんな選手に成長したか、見ものだわ。」
「デカイ!!!!」
「気になってはいたが、誰だあいつは!!」
「深体大が秘密兵器投入だ!!」
「デカイってもんじゃないぞ!!!」
『ズンズン。』
「緊張してるか?」
河田が声をかける。
「だっ大丈夫。」
「カッチカチじゃん!あははっ。」
と徳永。
「練習どおりやれば、結果は自ずとついてくる。リラックスしていこう。」
「牧瀬さんのいう通りですよ。リラックスですよ、辻さん。」
「練習の成果、見せていこうぜ!」
「おっおう。」
【深沢体育大学】 関東1位
PG…#37 加藤 夏輝 182cm/1年/山王工業
SG…#18 牧瀬 篤弘 182cm/2年/博多商大附属
SF…#17 徳永 保 188cm/2年/博多商大附属
PF…#9 河田 雅史 197cm/2年/山王工業
C…#24 辻 崇 206cm/2年/桃倉工業
「出てきやがったな!でくの坊。」
と反対コートのSG市原。
「桃倉工業の辻か。IHの1回戦で対戦したことあるが、ただデカかっただけだ。怖れることはないよ。
高さを優先した代償が大きかったことを教えてあげよう。」
そう答えるのは、白松高校出身のSF鴨川。
「それよりも気をつけなくてはいけないのは、深津がスタメンじゃないということだ!」
とPG小関。
「加藤をPGにし、うちと速い展開でやりあおうということか。」
PF里中が答える。
「深体大がどういう作戦でこようが、うちは名稜のスタイルを貫くだけだ!!」
「おう!!」
C瀧川がしめた。
【名稜大学】 関東2位
PG…#16 小関 一志 179cm/2年/洛安
SG…#17 市原 朝日 185cm/2年/浦安工業
SF…#18 鴨川 太一 187cm/2年/白松
PF…#19 里中 悠介 194cm/2年/名朋工業
C…#20 瀧川 譲次 198cm/2年/洛安
「深津君がベンチ!?どっどういうことでしょう?」
「うーん。まず第一に考えられることは、深津君よりも速い展開を好む加藤をPGにすることで、
名稜のラン&ガンに真っ向勝負を挑むということかしら。
そして、もう一つは、深津君がベンチにいる、余力を残しているというプレッシャーを名稜に与えるということかしらね。」
「でも、もし、このメンバーで一気に持っていかれることがあったら・・・。」
「それは絶対にない。彼らには、そういう自信があるのよ。さすが、深体大。ハートもチャンピオンだわ。」
(リーグ2位の名稜でさえ、格下扱いなの・・・。)
対峙する10名の選手。
「河田、どういうことだ?」
第一声は、名稜SGの市原朝日。
高校時代、千葉の朝日との異名を持ち、SGの中ではトップレベルの実力を持っていた。
「どういうこと?勝つために試合をする、それだけだ。手加減も、手を抜く気もねぇ。」
「では、負けても言い訳はなしということでいいか。」
里中が冷静に対応する。
「負けねぇから、言い訳もねぇ。うはっ。」
「了解。」にこり。
河田の笑いに、里中が微笑み返した。
「始めまーーす!!」
センターサークルには、河田と瀧川。
「そっちのデカいのじゃねぇのかよ。」
と瀧川。
「俺は、里中とやりたかったんだが。」
「ぬっ。このやろう。」
『シュ。』
審判がボールを放った。
『ダン!』
『ダッ!』
『バチィ!!』
深体大対名稜大の威信をかけた試合が今、開始された。
続く。
この試合は正直、深沢大の圧勝な気がする
やはり注目は白金vs慶徳ですね
メンツと完成度を見ると慶徳の方が上のような気がするけど果たしてどうでしょうかね?
原作キャラいない=好きに設定できるというメリットがあります。興味はないと思いますが、俺的には楽しみなチームです。
白金×慶徳、楽しみにしていてください!