第39回出版UD研究会
テーマ「情報アクセシビリティの世界から見た本のアクセシビリティ」
ゲストスピーカー:浅川智恵子さん(IBMフェロー)
浅川智恵子さんは、コンピュータ技術者として、1980年代から一貫して情報アクセシビリティの研究に取り組んでこられました。
現在は障がい者だけでなく、高齢者や携帯端末ユーザー、新興国の非識字者などさまざまなユーザーを対象とした研究を継続されています。
今回の出版UD研究会では、ご自身の研究開発の道のりを通して、情報アクセシビリティの技術や考え方がどのように発展してきたか、そして今どこに向かっているのかをお話しいただきます。
また、浅川さんはご自身が全盲の障がい当事者でもありますので、仕事上必読の本をどのような方法で読んでいるのかなど、読書生活についてもご紹介いただきます。
長年、情報アクセシビリティに取り組んできた研究者としての視点と、全盲の読者としての視点の両方から、電子書籍など本の世界のアクセシビリティに対する期待や懸念、提言を語っていただく予定です。
○日時:2012年9月1日(土)14:00~16:30(受付開始13:30)
○会場:北とぴあ7階・第1研修室
〒114-8503 東京都北区王子1-11-1
JR京浜東北線「王子駅」北口徒歩2分、東京メトロ南北線「王子駅」5番出口より直結、都電荒川線「王子駅前駅」より徒歩5分
http://www.city.kita.tokyo.jp/docs/facility/525/052549.htm
http://www.kitabunka.or.jp/kitaku_info/rlink/summary-map
○定員:80名(先着順)
○参加費:1,000円(当日、会場で集めさせていただきます)
≪ゲストスピーカーのプロフィール≫
浅川智恵子(あさかわ ちえこ)
中学時代にプールでの怪我がもとで失明。1985年に日本IBM入社。
80年代後半に行った点字翻訳システム開発の成果は、点字データをネットワークを介して共有するシステムへと結実し、現在の視覚障害者情報総合ネットワーク「サピエ」につながっている。
1990年代には、視覚障害者にウェブ活用の扉を開く「Home Page Reader」を開発。
2000年代には、ウェブ・ページ制作者がアクセシブルなコンテンツを作成・編集できるよう支援するツール「aDesigner」や、マルチメディア・コンテンツにアクセスすることを可能にした音声ブラウザ「aiBrowser」を研究開発。
また、2008年には、インターネット上で一般のユーザーと視覚障害を持ったユーザーが協働してウェブ・ページのアクセシビリティを向上させる「ソーシャル・アクセシビリティー」プロジェクトを立ち上げた。
現在は高齢者の社会参加を目指したシニア・クラウド・プロジェクトを推進している。
これらの功績により、文部科学大臣表彰(2011年)など国内外で受賞多数。
2009年、全世界のIBM技術者の最高職位「IBMフェロー」に日本人女性として初めて就任した。
■申し込み方法
出版UD研究会へのご参加は、予約制でお願いしております。
参加ご希望の方は、下記メールアドレスに、1:お名前、2:ご職業と(あれば)所属先、3:連絡先(メールアドレスなど)、4:懇親会参加の有無 をご記入のうえ、メールをお送りください。
また、 当日配布する印刷物のテキストデータ事前配布や、最寄駅からの誘導など、必要な配慮をご希望される方はお書き添えください。(とくに配慮を希望される事項がなければ記入されなくて結構です)
会場の都合上、定員は80名としておりますので、受付は先着順とさせていただきます。参加の可否は返信メールにてご連絡いたしますので、必ずご確認のほどお願い申し上げます。(返信に1~2日かかる場合がございますので、ご了承ください)
ud39@ud-pub.org
■懇親会について
研究会終了後、会場付近で懇親会を開催いたします。
(17:00~19:00ごろ予定)
懇親会参加ご希望の方は、お申し込みの際、必ず「懇親会参加有」とご記入ください。
当日研究会の受付で懇親会費をお預かりいたします。
(会費は4,000円の予定です。後日、懇親会をお申し込みの方だけに、メールで 会場をお知らせいたしますが、その際、懇親会費の確定金額もお伝えいたします)