今回もよろしくお願いします。
最近は進路指導のことを多くアップしてきましたが、ある程度アップしましたので、今回で一区切りにしたいと思います。
今回は、進路相談のことに触れながら、進路指導の全体的な活動についてまとめてみたいと思います。
進路相談というと、進路に関する悩みや不安への対応を考えることと思うかもしれません。確かにその側面が一番多いかもしれませんが、それだけではありません。進路指導の活動の全体を相談という形で行うことと変わりないと思っています。
というのも進路に悩む生徒、中学生や高校生、専門学校生、大学生、いずれの生徒や学生も自分の特性についてきちんと把握していないということが多いからです。
この場合には、生徒が自己特性を理解する、能力適性、趣味や志向、特に将来どのような生活をしたいと思っているかを、ある程度把握していないと進路は決定できないし、希望する進路の実現に向かって取り組むこともできないわけです。
ですから、進路の相談としては、まず、生徒の自己理解を進めることが大切なわけです。しかし、自己理解の必要性のことも、自己理解の仕方も、何もわかっていない場合が多い。これまでにも先のことなど考えたこともない、あるいは考えようとする力も気力もない、ただ日常を漫然と過ごしているだけ、ということでは進路を考えようとする前に、必要なことがたくさん出てきてしまうわけです。
本人のエネルギーが失われてしまっていて、(その原因はある程度分かっているが、本人の年齢・現状ではどうすることもできない状況に置かれている場合等)動けないことには、進路の相談も何もありえないと思われます。
このような場合には、本人のエネルギー回復のための手立ての方が優先されるべきことでしょう。
こんなケースでは進路相談と言いながら、中身はカウンセリングになってしまうでしょう。進路相談もカウンセリングの一分野なので、それも悪いことではなくより必要なことでしょう。
また、本人の状態がそれほど停滞したものではなく、ある程度の進路意欲を持っていても、自分の適性に気づけるような状態になければ、支援者が相手との会話を繰り返して、加えて観察も十分に行い、本人の良さや生かせるところ、リソースを見つけ出して相手に伝える活動が必要になるでしょう。
この観点では、単発の一回限りの面接では進路相談を有効に進めるのは難しくなり、当然ですが、対話を繰り返すことが必要となると思われます。
学校の先生や、学校内にいる進路相談の支援者は、本人と何度も会えるので、リソースを見つけ出すのはできるかもしれません。但し、先生や支援者がふだんから相手をきちんと適切に観察して、見続けていることがとても大切なことになるでしょう。意識してきちんと観察していないと、リソース、生かせる部分を見つけるのは難しいと思います。
但し、一定の学校、例えば高校、専門学校、大学等の場合には、その組織に特有の特性がある場合があると思いますので、その学校にいる生徒に多く共通する特性として、リソースを探すことはできるかと思います。
生徒・学生の自己理解を促す活動は進路指導の中心的な活動であり、進路に悩む生徒が面接に来た場合もこの活動を行う必要があります。
先生も生徒・学生の特性を理解するための活動を日常的に行っておくことが必須の活動になりますね。
上の二つは、進路指導の6つの活動の中の第一番目の活動に含まれるものです。しかも進路相談でも一番大切な部分ですね。
進路相談は簡単そうに見えるのですが、本当はとても難しい活動だと思っています。先生、支援者、カウンセラー、相談員、等と呼ばれる支援者にとっては相当に難しい活動だとも思われます。ある意味、実力を問われますね。気軽にはできない相談です。他の種類の相談も同様とも思われますが・・・。
少し話が前後した部分があるのですが、進路を考えるということは、(以前にも記したことですが)、将来の自分の生き方、生活の仕方を考えてみるということですね。
10年後に、何をしていてどのような生活をしているかを考えてみることです。これを言い換えてみれば、将来の自分の目標を考えてみるということでもあると思われます。
今の生活もあやふやで、行っていることに十分には取り組めないで生活している状態では進路を考えることは本当に難しいと思います。
この観点で考えると、相手が自分の今の生活にある程度意欲的に取り組める、あるいは取り組めている状態にあることが進路を考える前提にあるわけです。ですから、情緒的に安定していて、生活に意欲を持って取り組めていることが一番大切なことです。
そんな風に考えていくと、普段の生活の中に、本人なりに目標を見出すことができる、できていることが進路相談の目標にもなると思います。
当面の短期の目標、数年後までの中期の目標、それ以上10年くらいの目標を考えて設定できることが進路の目標になることと思われます。
目標を設定できることが、生徒・学生の将来を具体的に考えることに大きく影響していると思われます。
青年を対象にした面接でも、大人を対象にした面接でも、上司が部下を育てるときにも、目標の設定を支援することがとても大切な活動と思われます。
自己特性の理解も目標設定に大いに影響していると思われます。
ここまでのところが進路相談の基礎部分だと思っています。これらの部分に、学校としての活動として、あるいは個別の進路相談としての活動に、さらに何を加えていくことが必要かがあると思いますが、今回は、文字数も多くなってしまいましたので、ここまでにしたいと思います。今回で終了するつもりで記し始めたのですが、もう少し触れようかと思う部分もありますので、すみませんが次回に続けようかと思います。ご了承をお願いします。
では、また。
して何か悩んでいる生徒を対象にした活動と考えられてしまうかもしれません。確かにその意味が強いかもしれませんが、実際にはそのようなことだけでありません。
進路相談は、下に書いてあります6つの活動をすべて行うことと考えてよいと思います。
進路相談の中では、生徒が自分の能力や特性、興味や関心の対象をきちんと把握することであり、
まず先に進路指導の6つの活動について、ある程度具体化して考えてみようと思います。
以前に記しましたように「進路指導の6つの活動」は以下の通りです。
1 個人資料に基づいて生徒理解を深める活動と、生徒に正しい自己理解を得させる活動
2 進路に関する情報を得させる活動
3 啓発的経験を得させる活動
4 進路に関する相談の機会を与える活動
5 小食や進学に関する指導援助の活動
6 卒業者の追指導に関する活動
最近は進路指導のことを多くアップしてきましたが、ある程度アップしましたので、今回で一区切りにしたいと思います。
今回は、進路相談のことに触れながら、進路指導の全体的な活動についてまとめてみたいと思います。
進路相談というと、進路に関する悩みや不安への対応を考えることと思うかもしれません。確かにその側面が一番多いかもしれませんが、それだけではありません。進路指導の活動の全体を相談という形で行うことと変わりないと思っています。
というのも進路に悩む生徒、中学生や高校生、専門学校生、大学生、いずれの生徒や学生も自分の特性についてきちんと把握していないということが多いからです。
この場合には、生徒が自己特性を理解する、能力適性、趣味や志向、特に将来どのような生活をしたいと思っているかを、ある程度把握していないと進路は決定できないし、希望する進路の実現に向かって取り組むこともできないわけです。
ですから、進路の相談としては、まず、生徒の自己理解を進めることが大切なわけです。しかし、自己理解の必要性のことも、自己理解の仕方も、何もわかっていない場合が多い。これまでにも先のことなど考えたこともない、あるいは考えようとする力も気力もない、ただ日常を漫然と過ごしているだけ、ということでは進路を考えようとする前に、必要なことがたくさん出てきてしまうわけです。
本人のエネルギーが失われてしまっていて、(その原因はある程度分かっているが、本人の年齢・現状ではどうすることもできない状況に置かれている場合等)動けないことには、進路の相談も何もありえないと思われます。
このような場合には、本人のエネルギー回復のための手立ての方が優先されるべきことでしょう。
こんなケースでは進路相談と言いながら、中身はカウンセリングになってしまうでしょう。進路相談もカウンセリングの一分野なので、それも悪いことではなくより必要なことでしょう。
また、本人の状態がそれほど停滞したものではなく、ある程度の進路意欲を持っていても、自分の適性に気づけるような状態になければ、支援者が相手との会話を繰り返して、加えて観察も十分に行い、本人の良さや生かせるところ、リソースを見つけ出して相手に伝える活動が必要になるでしょう。
この観点では、単発の一回限りの面接では進路相談を有効に進めるのは難しくなり、当然ですが、対話を繰り返すことが必要となると思われます。
学校の先生や、学校内にいる進路相談の支援者は、本人と何度も会えるので、リソースを見つけ出すのはできるかもしれません。但し、先生や支援者がふだんから相手をきちんと適切に観察して、見続けていることがとても大切なことになるでしょう。意識してきちんと観察していないと、リソース、生かせる部分を見つけるのは難しいと思います。
但し、一定の学校、例えば高校、専門学校、大学等の場合には、その組織に特有の特性がある場合があると思いますので、その学校にいる生徒に多く共通する特性として、リソースを探すことはできるかと思います。
生徒・学生の自己理解を促す活動は進路指導の中心的な活動であり、進路に悩む生徒が面接に来た場合もこの活動を行う必要があります。
先生も生徒・学生の特性を理解するための活動を日常的に行っておくことが必須の活動になりますね。
上の二つは、進路指導の6つの活動の中の第一番目の活動に含まれるものです。しかも進路相談でも一番大切な部分ですね。
進路相談は簡単そうに見えるのですが、本当はとても難しい活動だと思っています。先生、支援者、カウンセラー、相談員、等と呼ばれる支援者にとっては相当に難しい活動だとも思われます。ある意味、実力を問われますね。気軽にはできない相談です。他の種類の相談も同様とも思われますが・・・。
少し話が前後した部分があるのですが、進路を考えるということは、(以前にも記したことですが)、将来の自分の生き方、生活の仕方を考えてみるということですね。
10年後に、何をしていてどのような生活をしているかを考えてみることです。これを言い換えてみれば、将来の自分の目標を考えてみるということでもあると思われます。
今の生活もあやふやで、行っていることに十分には取り組めないで生活している状態では進路を考えることは本当に難しいと思います。
この観点で考えると、相手が自分の今の生活にある程度意欲的に取り組める、あるいは取り組めている状態にあることが進路を考える前提にあるわけです。ですから、情緒的に安定していて、生活に意欲を持って取り組めていることが一番大切なことです。
そんな風に考えていくと、普段の生活の中に、本人なりに目標を見出すことができる、できていることが進路相談の目標にもなると思います。
当面の短期の目標、数年後までの中期の目標、それ以上10年くらいの目標を考えて設定できることが進路の目標になることと思われます。
目標を設定できることが、生徒・学生の将来を具体的に考えることに大きく影響していると思われます。
青年を対象にした面接でも、大人を対象にした面接でも、上司が部下を育てるときにも、目標の設定を支援することがとても大切な活動と思われます。
自己特性の理解も目標設定に大いに影響していると思われます。
ここまでのところが進路相談の基礎部分だと思っています。これらの部分に、学校としての活動として、あるいは個別の進路相談としての活動に、さらに何を加えていくことが必要かがあると思いますが、今回は、文字数も多くなってしまいましたので、ここまでにしたいと思います。今回で終了するつもりで記し始めたのですが、もう少し触れようかと思う部分もありますので、すみませんが次回に続けようかと思います。ご了承をお願いします。
では、また。
して何か悩んでいる生徒を対象にした活動と考えられてしまうかもしれません。確かにその意味が強いかもしれませんが、実際にはそのようなことだけでありません。
進路相談は、下に書いてあります6つの活動をすべて行うことと考えてよいと思います。
進路相談の中では、生徒が自分の能力や特性、興味や関心の対象をきちんと把握することであり、
まず先に進路指導の6つの活動について、ある程度具体化して考えてみようと思います。
以前に記しましたように「進路指導の6つの活動」は以下の通りです。
1 個人資料に基づいて生徒理解を深める活動と、生徒に正しい自己理解を得させる活動
2 進路に関する情報を得させる活動
3 啓発的経験を得させる活動
4 進路に関する相談の機会を与える活動
5 小食や進学に関する指導援助の活動
6 卒業者の追指導に関する活動
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