北朝鮮は第３の特需？

今朝６時のＫＢＳ(韓国公営放送）ニュースより

トップは、水泳世界選手権男子４００ｍ自由形で、パク・テファン選手が優勝した事。韓国にとってこれは大ニュース。オリンピック・世界選手権を通して水泳の金メダルは初めてだからだ。

私はアテネオリンピックの時、中国と韓国にいた。韓国ではチムヂルバンという浴場形式の宿泊施設に泊まっていたのだが、韓国人は自国の選手が出場する種目であれば真夜中でもテレビの前に黒山の人だかりになる。ところが、自国の選手が出演していない、あるいは活躍していない種目は見向きもしない。

そういう訳で、アテネではまだ水泳で活躍する選手がいなかったためか、昼間テレビで水泳をやっていて、世界のスター達が泳いでいても見ている人がいなかった。パク選手の優勝で、これからはこの様子も様変わりするだろう。

日本の地震についても大きく取り上げられていた。輪島市は韓国から見ても対岸の地だ。そういう観点で報じられていたのが興味深かった。被害にあった方々の恢復を重ねてお祈り申し上げたい。

そんな中で関心を惹いたのが、サウジアラビア訪問中のノ・ムヒョン大統領が、在住韓国人達を前にして語った話の内容。但しこの話の内容を支持するとかしないとかそういう事ではない。

－－－－－－－－－－－－－

ノ・ムヒョン大統領「第３の特需は北朝鮮」

<アナウンサー>ノ・ムヒョン大統領は、ベトナム派兵と中東建設特需によって韓国の経済がアップしたので、第３の特需を北朝鮮に探し求める事が出来るとして、我々の未来のためには、親米でも親北朝鮮でもあらねばならないと語りました。サウジ同胞懇談会での、ノ大統領のある発言内容をキム・ドヨプ記者がお伝えします。

<リポート>ノ・ムヒョン大統領はサウジアラビアの同胞達と持った席で、最初がベトナム特需、次は中東特需が経済をアップさせたとするならば、第３の特需は北朝鮮にあると語りました。

<録画>ノ大統領「特に北朝鮮が開発されるならば、時機が巡れば韓国経済がもう一度強い競争力を持って世界市場に力強く進出する契機になる。」

<リポート>ノ大統領は「北朝鮮に断続的に援助をしているが、対北朝鮮支援は未来のための投資と考えなければならない」として、「親米でも親北朝鮮でもあらねばならない」と、実用的なアプローチを強調しました。

<録画>ノ大統領「親米でも親北朝鮮でもあらねば・・・。北朝鮮を私たちと仇にしておいて、その心痛にいつまで耐えられると思います？」

<リポート>ノ大統領は北朝鮮の門をあけるための出発点である開城（ケソン）工業団地を強調しつつ、門を一層広げられない障害が現在は「北核問題」であるが、しかし今回の６者会談はうまくいくだろうと楽観的に語りました。

ノ大統領は「赦すのが難しい問題として韓国（朝鮮）戦争が残っているが、昔の事だけ胸に溜め込んでいれば結局損になる。忘れるべき事はそうして、進んで行かなければならない」と語りました。

同胞懇談会に先立ちノ大統領は、サウジ国王と諮問委員らの前で、サウジなど湾岸６ヶ国とＦＴＡを推進すると明らかにしました。ノ大統領は韓国時間の今日午後、サウジ訪問日程をすべて終了し、次の訪問国クウェートに出発します。

リヤドからＫＢＳニュースのキム・ドヨプがお伝えしました。

今日の韓国語
찾을 수 있다 「探し求める」と訳した　힘차게 力強く　자꾸 しばしば、しきりに、「断続的に」と訳した　퍼주다 与える、援助する　우환 心痛　감당하다 耐える　걸프 Gulf 湾岸

←この記事気に入ったらクリックを