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うーブログ : うーすけによる、映画やゲームやモノのお話。 (旧「TA EIΣ `EAUTON」)

ドッグヴィル

2005-02-18 | Cinema : 映画
DOGVILLE
監督・脚本:ラース・フォン・トリアー
出演:ニコール・キッドマン、ポール・ベタニー、ジョン・ハート
2003年、デンマーク


人間の脳の適応能力や補完能力の高さを改めて思い知らされました。
最初は目新しさばかりを感じていた映像も、数分経つとまったく違和感を感じなくなります。
そして結果的に、この作品がとった方法は人物に集中出来る効果を生み出しています。
演劇に喩える人もいますが、それとは全然違うはずです。

そろそろ新世代の映画ファンの目も肥え始め、CGに対する評価も変わり始めました。
分かりやすく言うと、最初は「これがCGだなんて!」だったのが、
次第に「何だかCGっぽくない?」にシフトしているようです。
デジタル処理されたキレイな実写映像を見るとCGに思えてしまう人もいるでしょう。
その点、この作品はCG云々は関係ない次元に到達しています。
その意味でも、ハリウッド・ムービーではなくデンマーク・シネマなのかも知れませんw

映像のことばかり書いてしまいましたが、シナリオも秀逸です。
うーすけ的には、2003年作品の中ではベストな映画。
ポール・ベタニーのキャラクターは面白いですし、
ニコール・キッドマンの相変わらず美貌も好印象。
ラース・フォン・トリアーの試みを高く評価する方には、
メイキング的な位置付けである『ドッグヴィルの告白』もオススメです。


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