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うーブログ : うーすけによる、映画やゲームやモノのお話。 (旧「TA EIΣ `EAUTON」)

ヴィレッジ

2005-04-26 | Cinema : 映画
The Village
監督・脚本:M・ナイト・シャマラン 撮影:ロジャー・ディーキンス 音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演:ブライス・ダラス・ハワード、ホアキン・フェニックス、エイドリアン・ブロディ、シガニー・ウィーバー
2004年、アメリカ


シャマラン監督が送り出したサスペンスであり、ミステリーであり、
結局のところはロマンスであるらしいという映画。

彼は常に、観客をドキドキさせながら感動へ導くことを狙っているようです。
そのことが随分浸透していまったということもあって、
シナリオに関しては、「読めた人」、「読めなかった人」、
あるいは「素直に騙されたと思えた人」、「納得出来なかった人」によって
印象が随分変わってくると思います。

うーすけ的には、映像が大変気に入りました。
カギとなる「色」を設けたことで、全体が引き締まっているという印象。
さらには、色合いだけで巧みに「19世紀末」を表現していたようにも思われますw

役者はそんなに目立ちませんが、実力派で重要どころがガッチリ固められています。
主演男優のホアキン・フェニックスは、『グラディエーター』とは120度違う雰囲気。
エイドリアン・ブロディは無論、『戦場のピアニスト』のあの人です。
ところで、彼の役名が「ノア」であることには何か深い意味があるのでしょうか?


ヴィレッジ (ポニーキャニオン)

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風邪

2005-04-19 | U-blog : 全般
Indisposed

昨日は熱が上がって丸一日寝込んでいました。
土曜のサッカーの後の過ごし方が悪かったようです。
今日もまだ頭痛と喉痛が酷く、やっと起きあがっているような状態です。

風邪の処置に関する話題をメモ程度に……。
抗生物質を出す医者は論外、薬を出す時点でダメな医者。
出来れば漢方、無ければ卵を食すべし。
市販の風邪薬は卵の白身の部分が原材料。

風邪が完治しないので気分は優れませんが、
就職活動の方が一段落付いたのでホッとしています。

2005-04-17 | Cinema : 映画
Die Brücke
監督:ベルンハルト・ヴィッキ 脚本:ミハエル・マンスフェルト、カール・ウィルヘルム・フィフィア
出演:フォルカー・ボーネット、フリッツ・ヴェッパー、ミヒャエル・ヒンツ
1959年、西ドイツ


橋に纏わる映画と言われると、どのような作品を思い浮かべますか?
例えば、『マディソン郡の橋』や『戦場にかける橋』などでしょうか。
私の場合、第二次大戦時の実話に取材した『橋』という映画も忘れられません。

主人公は、戦場での活躍に憧れるドイツ人少年たちで、
彼らが徐々に「戦争の現実」を知っていく様子が描かれています。
この少年たちは恐らく「ヒトラー・ユーゲント」なのでしょうが、
映画が作られた時代のせいか、ナチスっぽさが露骨に描かれていません。
そのおかげか、少年たちの物語に集中して観ることが出来ましたし、
ある種のリアリティを感じることも出来ました。

単純ではありますが、あるキーワードを用いた演出が印象的でした。
英語とドイツ語でほぼ同じ発音、同じ意味で使われる単語です。
重要なシーンでその単語が巧く使われ、少年の心の動きが表現されています。
全体的に「オチは読めるが、次の展開は読めない」といった感じで、
飽きずに最後まで観ることが出来る映画だったと思います。


 (アイ・ヴィー・シー)

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エクソシスト~ビギニング

2005-04-16 | Cinema : 映画
EXORCIST : THE BEGINNING
監督:レニー・ハーリン 原作:ウィリアム・ピーター・ブラッディ
出演:ステラン・スカルスガルド、ジェイムズ・ダーシー、イザベラ・スコルプコ、レミー・スウィーニー
2004年、アメリカ


心が健全な状態にある人は「恐怖」や「戦争」を求めず、
現状に著しい不満がある人や、先行きに不安を覚えている人が、
ホラー映画などの「恐怖」を好む傾向にあると言われています。
そういった映画に描かれる世界よりは、自分の生活の方がよほどマシだからでしょう。
しかしながら、この映画はなるべく「ホラー」という前提で観ない方が吉。
核となるのは「キリストと反キリストの戦い」であることは間違いありません。
そういった意味で、「恐怖」でなく「thrill(辞書参照)」は感じることが出来るはず。

かの有名な『エクソシスト』に登場したランカスター・メリン神父が主人公で、
彼の「信仰の回復」や「悪魔との戦いの端緒」を知ることが出来るのがこの作品。
第一作目を観た方なら、悪魔が発する「同じ台詞」に「おっ」と思うかも知れません。
順番は問わないので、第一作目は観た方が深みが出るでしょう。

うーすけ的には、オープニングのスペクタクル感が好きです。
結局のところ、古代から中世の地中海世界、西洋が好きなんですね。
余談ですが、「悪魔払いをする」は「exorcise(エクソサイズ)」です。
何だか「エクササイズ」っぽくて、チャンスがあれば使ってみたい単語……。


エクソシスト ビギニング (日活)

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復活

2005-04-15 | U-blog : 全般
Back on Track

しばらく帰省していたため、長々と休んでしまいました。
実家での生活は健康的ですが、自分のペースが掴めません。
そして、今日は就職活動の方が一段落しました。
とは言え結果はまだ分かりませんから、悶々とした日々は続きそうです。

一頻り言い訳のようなモノローグを書き連ねましたが、
ブログはちゃんと続けていくつもりです。
次は大学の履修届提出という大事な用件が控えているので、
そちらの方へ注意力を集中しながら、ということになりますが……。

許されざる者

2005-04-06 | Cinema : 映画
Unforgiven
監督:クリント・イーストウッド 脚本:デヴィッド・ウェッブ・ピープルズ 音楽:レニー・ニーハウス
出演:クリント・イーストウッド、ジーン・ハックマン、モーガン・フリーマン、リチャード・ハリス
1992年、アメリカ


クリント・イーストウッドが来日しているようですね。
そこで思い出したのが、中学時代に祖父と映画館に観に行ったこの作品。
イーストウッドが監督・主演し、「最後の西部劇」と銘打っています。

助演男優賞を受賞したジーン・ハックマンの存在感もなかなか。
名優モーガン・フリーマンも贅沢にキャスティングされています。
彼らが、ヒーローものでもアンチヒーローものでもないこの映画の
リアリティをグッと高めていると思います。

うーすけ的にはストーリーも好きです。
劇的な展開があるわけではありませんが、
2時間飽きずに鑑賞することが出来ました。


許されざる者 特別版 スペシャル・エディション

ワーナー・ホーム・ビデオ

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宇宙空母ギャラクティカ

2005-04-05 | Cinema : 映画
Battlestar : Galactica
監督:リチャード・A・コッラ 音楽:スチュ・フィリップス
出演:リチャード・ハッチ、ダーク・ベネディット、ローン・グリーン
1978年、アメリカ


タイトルを何故か『銀河宇宙ギャラクティカ』と覚えていたせいで、
なかなか(軽く10年以上)再会出来なかった作品です。
「ギャラクティカ」から「銀河」が出てきた気もします。
この映画も、以前紹介した『Uボート』と同様にTVドラマ由来のようです。

今となっては決して万人に薦めるられるような作品ではありません。
SF映画マニアを語るなら、この映画と『砂の惑星デューン』くらいは押さえて置きたいもの。
ちなみにうーすけは残念ながらSF映画マニアではありません。


宇宙空母ギャラクティカ (ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

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心配性

2005-04-04 | U-blog : 全般
Anxious Mind

私、心配性と言うか、蓄えがないと不安な質(たち)のようです。
最近では、DVD-Rの蓄えがないと不安になってきます。
半年くらい前までは10枚を切ると「そろそろ買うか」という感じでしたが、
2005年に入ってからは、20枚が我慢の限界ラインになってしまいました。
ケータイ依存症と同様に、現代病の部類に入るかも知れません……。

写真は、先日購入した大量のDVD-R(85枚)です。
大台の100枚超えはひとまずお預けと相成りました。
ロット(生産ライン?)が変わると相性も変わってしまうことも多いので、
まとめ買いすることには保険的意味合いもあります。

写真左奥は10枚370円で、HDDレコーダー「RD-X4EX」と相性がいいです。
写真右側は10枚400円で、いろいろなデータを焼くときに使用。
写真右奥は、アルミケース付きで15枚590円だったので、試し買い。

得体の知れないメディアをしばしば試し買いしてしまうのですが、
Plextor製ドライブならどんなカスメディアでもガンガン焼ける気がします。
そのPlextor製ドライブと相性抜群なのが、左手前の太陽誘電メディア。
本気で何かをバックアップしておきたいときは、この組み合わせに限ります。
知人に映像録画を頼まれたときなどもこちらを使用。
価格は、他のメディアに比べるとやや高めになっています。

マトリックス

2005-04-03 | Cinema : 映画
MATRIX
監督・脚本:アンディ・ウォシャウスキー、ラリー・ウォシャウスキー 音楽:ドン・デイヴィス
出演:キアヌ・リーヴス、ローレンス・フィッシュバーン、キャリー・アン・モス、ヒューゴ・ウィーヴィング
1999年、アメリカ


昨晩、『マトリックス』が放映されているのをチラリと見ました。
日本語吹き替えだったせいか、どこか新鮮でした。

この作品は、「現象」として過ぎ去っては忘れ去られていく、
近年のヒット映画の典型であったと言えなくもありません。
しかしながら、『Revolution』という「思考の結末」に対する評価が
殊の外低かったということは、非情に興味深い現象です。

最近、「ヒットの構図」が出来上がってしまっている気がします。
すなわち、「口コミ」と「アジテーション(煽動?)」だと思うのですが、
前者も後者に含めてしまって「マスメディアによる画一化の圧力」でも良いでしょう。
また、かつて「映画がスターを生む」時代がありましたが、
日本でのヒット製造法は明らかに「スターがヒット映画を生む」です。

このような構図が出来上がった原因には、観客と映画の関係の変化もあるはずです
観客が、想像力や思考力を働かせることに力を入れるのをやめ、
何から何まで「ただ受け止める」というスタンスで映画を楽しむようになったということ。
ある意味、発展途上国の少年たちのような純粋な「映画鑑賞法」なのかも知れません。
決定的に違うのは、「ファッション感覚」という要素が大きいこと。
ここまでの話を服装に譬えれば、「私服よりも制服の方が悩まなくて楽だ」という感じです。

ここで『マトリックス』に話題を戻しますが、
観客が観ていたのは「アクション」と「斬新な(?)映像」だけで、
難解で奥深いとされた内容については「観ているふりをしていただけ」だった可能性もありますね。
これが、『Revolution』に対する異様なテンションの低さとなって表れたようです。
ウォシャウスキー兄弟としては、これは計算の内だったのでしょうか?

今週は重要な面接を控えていて少々テンパっていることもあり、
文章の推敲もままならず、おかしなことを書いてしまったような気がします。
まぁ、ひとまず「繋ぎ」ということでお許しをw


マトリックス 特別版 (ワーナー・ホーム・ビデオ)

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我慢ならない痒さ

2005-04-02 | U-blog : 全般
Itch Uncontrollably

花粉症に由来するのであろう眼の痒さが、かなり限界に来ています。
今週から「アイボンAL」というのを使用しています。
実際、使用後はかなりスッキリと気持ちよくてヤミツキ。
使用説明を読むと「1日3~6回」などと書いてあるので、
「今日は4回使ったから残りあと2回」なんて考えながら、
今も早く「洗眼」したくてウズウズしていたりします。

鼻水の方に関しては、マスクがかなり効果的なことを実感。
花粉をシャットするのは勿論、適度な湿り気が良いのでしょう。
友人に貰った「ハッカ油」を薄めてガーゼに付けて吸うのも効果的。

それから、クシャミが出そうな時に口に水を含んで、
そのまま口を閉じてクシャミをすると、凄いことになります。
これをやると、鼻腔内をすっきり掃除出来るかも……。

アイズ・ワイド・シャット

2005-04-01 | Cinema : 映画
EYES WIDE SHUT
製作・監督・脚本:スタンリー・キューブリック 原作:アーサー・シュニッツラー
出演:トム・クルーズ、ニコール・キッドマン、シドニー・ポラック、リリー・ソビエスキー
1999年、アメリカ


1999年3月7日……、スタンリー・キューブリックが亡くなった日です。
彼の最後の仕事は、この映画の日本向けCFの製作であったとも伝えられています。
当時の日本の新聞も、一面で比較的大きく取り上げていたと思います。
現在手元にはありませんが、言うまでもなくしっかり切り抜きました。

この作品はこのように彼の遺作になったわけですが、
ファンとしては、「もう1本くらい撮って欲しかった」と事あるごとに思います。
ちなみに、何度観ても「キューブリックが撮るべきだった」、
あるいは「脚本をキューブリックから託されたことを公開するべきではなかった」と、
このように思うのが『A.I.』なのですが、これについてはまた別の機会に……。

過去のキューブリック作品を観てきた人なら、面白さや素晴らしさを発見出来ること請け合い。
私としてはいつものことながら、カメラワークと選曲は特に素晴らしく感じました。
原作は、1926年の小説『Traumnovelle(Dream-Novel)』ですが、
映画の舞台は現代のニューヨークに改められています。
ちなみに、離婚に至ったトム・クルーズとニコール・キッドマンに関して、
インタビューに二人の「知性の差」が表れていて笑えるのでオススメです。

タイトルの『EYES WIDE SHUT』は少し訳が取りにくいかも知れませんが、
先頭に「with」などを付けてみると「目を広く閉じて」となりますから、
「広く(大きく)閉じられた目」と訳して間違いないでしょう。
意味の方は、内容と照らしてちょっと考えてみると分かるはずです。
キーワードとして、「夢と覚醒」、「リビドーとセックス」を挙げておきましょう。

しかしながら、この美しい「4×3」文字のタイトルは曰くありげです。
もしかしたら、これにもアナグラムなどによる秘密のメッセージが隠されているのかも……。


アイズ ワイド シャット (ワーナー・ホーム・ビデオ)

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