20年以上昔の話です。
その頃はまだ、性教育が教育課程の中にきちんと組み込まれていませんでした。
当時、私が勤務していた学校が性教育で県の指定を受けました。
職場の先生たちと
こんな会話をして、後ろ向きな気持ちでした。
自分たちの心理的にデリケートな部分を、 日の目にさらすような気がしたからです。
その時は、性教育は男性の方が向いているとも、みんなで思っていました。
授業を公開しなければならず、みんな、必死にいろんな本を読み漁り
考え、話し合い、授業を作り上げていきました。
そして、2年たったとき
こんな風に、性教育に関する思いが180度変わりました。
学べば学ぶほど、性教育は「生きる」ことと直結する大事な勉強だと
人生の様々なターニングポイントで、きちんとした性教育を受けていれば
選択肢が違っていたかもしれない・・・と
それぞれに皆、実感したからです。
そして、もう一つ
性教育は、女性の方がしやすいということも分りました。
なぜなら、男性は「性欲」という性しか持たないので
性の話をしているとき、多分、自分の性欲の話をしている感覚になり抵抗が大きいようです。
一方女性は、「性欲」の性と、「産む」性と二つ持っている。
だから、性教育の話をするときは「産む」性の顔で話ができるのです。
だから、女性の方が性教育がしやすい。
ま、個人差はあるかもしれませんが・・・