私の両親は画家だった。親父は絵画教室をしていて、子供の頃から当然のようにして身の回りに絵を描いたり物を作ったりが当たり前のように有った。
高校1年の誕生日の親父が1冊の作品集をくれた。これがジャコメッティの作品集で、これを見た時衝撃を受けこの世界に入ろうと思ったのだ。
しかし、ジャコメッティになろうと思ったわけではない。現役の時に大学受験に失敗し、浪人をした時、ジャコメッティに完全にかぶれて同じようなデッサンをする仲間がいて、「これは違うんじゃないか?」と秘かに思っていたが本人には言わなかった。ひょっとしてそれが彼本来の個性だったのかもしれない。
大学に進み、石を選択した理由は石だけが自分の自由に扱う事が出来なかった事が切っ掛け。もしこれが自由に扱う事が出来るようになったら自分自身にも自信が持てるようになるのではないか・・・それが切っ掛け。
石は硬く頑固で中々自由には成ってくれなかった。しかし自分の思うように作れた時には喜びも大きい。
今はかなり自分の思う形が出来るようになった。しかし時々へそを曲げて思わぬ時に割れたりする。最近では石をいたわる事も覚えた。いたわって扱えばそれに応えてくれるような気がする。
日記彫 NO,45
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