信頼関係。

今日はとても嬉しい御知らせが有ります。私の所で芸大を目指し一年間ここで頑張ってきた生徒が東京芸大の日本画科に合格したのです。

今年私の所で浪人していたのは僅かに２人で現役生が３人。受験科を設置したのが４年前で去年は浪人生が居ませんでした。この４年間で美大芸大を受験したのは今年の生徒を含め僅かに９名です。こんな弱小のスクールから僅か４年目にして芸大合格者を出す事が出来たのは本当に快挙だと思います。

私の住む地域には大手の美術予備校が有りますが、今回私の所でこの学んだ生徒は大手予備校を選ばずに、私の所で１年間頑張ってくれました。彼女がここに来る時に彼女自身も大変に悩んだ事だと思います。今までの実績の違いは歴然としていますし、どのように説得したかと言いますと、「この一年私も一緒に貴女と闘っていきたいと思う。そして私のいう事をきちんと守り確りとついて来れたら必ず結果として現れるはずだ。」と言いました。それはこの一年間で彼女が自分と確りと向き合えるか、自分に厳しく出来るか。という生活態度を重視する事だったのです。それは生活のリズムで有り、芸大だけを目的としない強い自分作りの一年だったのです。彼女はこの一年で随分と成長し、何処に出しても恥ずかしくないような土台を作る事が出来たのだと思います。ですから今日の発表前から理由なき自信が有ったのです。そこには私との揺ぎ無い信頼関係が有ったのだと思います。東京芸大は私にも叶わなかった場所ですが、こうして夢をかなえてくれる生徒が今ここにいる事を誇りに思います。

日記彫　ＮＯ，９５

 

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