伝えるネットねこレポート

「水俣」を子どもたちに伝えるネットワークのブログ。
首都圏窓口の田嶋いづみ(相模原市在住)が担当してます。

5年生11人、6年生5人に「水俣」を伝えに行く

2015-03-22 09:08:19 | 出前レポート
相模原市立湘南小学校  5,6年生

2015年2月24日(火) 3,4時限目

「バージョンアップしてますね」の嬉しい励まし



●行ったひと 村田キク江 田嶋いづみ
●使用したもの 桑原さん写真の特大パネル1枚、普通パネル8枚
芥川さんの写真パネル1枚と宮本さんの写真シート11枚
PPスライドと映像2点 半永さんの写真集とあまなつの箱


   


相模川の南側に位置することにちなんだ「湘南村」の名前を残す湘南小学校は、相模原市の北西、相模縦貫道工事のトラックが行きかう道路沿いにある小規模校です。

今年から、湘南小学校に着任された林校長先生とは、相模原総合学習センターの環境教育の手引きづくりで出会ってからのお付き合いです。
以来、着任先の小学校に、時期になるとお呼びくださる、わたしたちの活動の大切な支援者となってくださっています。

林校長先生は、だから、わたしたちの取り組みについてよくご存じです。
写真パネルを持ち込む労力を気づかいいただき、駐車場からいちばん近い教室を割り当ててくださっていました。

駐車場にいちばん近い教室・・・それは、2年生の教室でした。
3時限目から始めるために、2時限目から準備を始めなきゃならないのに、2年生の普通教室。。。

2年生は、女の子ひとり、男の子ひとりの2名。
(ふたりいる、というのが大切なんだそうです。ひとりだと、複式学級になっちゃうんだそうです)
ちょうど漢字の練習をしていました。
ときならぬ参観者に、子どもたちは少しはしゃぎ気味。
お若い男の先生がたしなめるのも、なんだか、和気あいあいで、邪魔している身でありながら、楽しくなっちゃって、子どもたちに声をかけながら出前準備をしました。
たぶん、すごく勝手な思いなのでしょうが、こういう小学校なら、先生をしてみたいなぁ・・・なんて思いつつ。

初めて出前に伺った小学校ということで、林先生が、6年生もいっしょに話を聞かせてください、とのこと。
5年生11人、6年生5人の子どもたちを前にお話しさせてもらいました。

6年生のなかには、女の子がひとりだけ。
同じ学年に女の子がひとり。。。というのは、確かに小規模校の悩みがあるかも、と感じました。
大人びた少女の横顔をみつつ、どうか、何か伝えるものを残せますように、と、ちょっと力んでしまったかもしれません。

そして、11人の5年生からは、担任の小林倫子先生からのこんな文章とともに、感想をいただきました。

先日は貴重な話を聴かせて頂きありがとうございました。
「水俣病」は遠いところであった昔の話と思うかで始まり、現在進行形の話で、身近な所で起こっている話というまとめ方の見事さに、日々授業している身としても、とても感銘を受けました。
知らないから差別になるという話も子ども達の心に一石を投じたと思います。

お話をして頂いて三日たった本日、社会科の授業で10分程度の時間をとり、思ったことわかったこと、気づいたことをお話してくださった田嶋さんに届けるつもりで書きなさいと話した所、平素騒がしい子ども達が一心に書いていました。
10分では足りず、15分に伸ばしてくれ、という声も出て、15分の時間をとりました。

本来なら誤字や文章の訂正などきとんとしてお渡ししなければならない所でございますが、今日、校長先生が田嶋様の元に伺うと聞いて、せめて子ども達の心を届けたいと思い、このままの形で恐縮ではございますが、お渡しさせて頂きたいと思います。



で、湘南小学校に置き忘れて行った水筒とともに林校長先生がお持ちくださった感想文からふたつをご紹介。









ずっと子どもたちと一緒に「水俣」を伝える話を聴いてくださった林校長先生。
「ますますバージョンアップしていますね」
そう声を掛けてくださいました。

林校長先生は、そうやって、いつもわたしたちに勇気と励みをくださいます。
そして、来年の出前の予約をしてくださいました。
湘南小学校の来年度の5年生は4人。

4人の子どもたちにどんなふうに話しかけましょうか?
叶うなら、4人だからこそできる伝え方できないかな?
いまから、ワクワク、楽しみです。



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