ドラゴン1/72独戦車「ノイバウファールツォイク」の組み上がりです。第2次大戦の数年前に5両が作られた中戦車。大戦の極初期にノルウェーで後期の3両が実戦配備されています。それをモデル化したものです。因みに2種類ある砲塔デザインのうち、これはクルップ社のものになります。もう一つ、ラインメタル社の砲塔は、軟鉄製の初期2両の搭載され、この多砲塔の時代遅れの戦車は、派手な外観がナチのプロパガンダに一役買っています。ノイバウファールツォイク:新式戦車と紹介され、陸軍力の誇示に利用されました。実際にはたかだか15mm程度の装甲では役に立たず、1940年末には本国に引き上げています。
最近は1/35のキットもいくつか発売されていますが、どっさりと箱に詰まったパーツ群に圧倒され、1/72に逃げてしまいました。切れの良いパーツ群や少ない部品点数の構成に感心することしきりですが、意外に整合が悪いので要注意です。それでも、このノイバウファールツォイク独特の雰囲気は良く表現されています。
そういえば、10数年前AFVもデラー出戻り当初、この「ノイバウファールツォイク:Neubaufahrzeug」がなかなか覚えられなくて苦労したのを思い出しました。