50のひとり言~「りぷる」から~

言葉の刺激が欲しい方へ。亡き父が書きためた「りぷる」(さざ波)を中心に公開します。きっと日常とは違った世界へ。

それからは運転手の独壇場に・・・

2015-09-19 22:48:32 | 小説
それからは運転手の独壇場にさせておいた。幸男は、とにかく、無事に理恵を岬ホテルへ送り届ければ、と固く思った。タクシーは国道を行き、岬への一本道にでていた。ちらちら見え始めた岬の桜を、理恵も目にしているのだろうか・・・・・・もうすぐつかの間のなつかしい出会いも終わる、がそれでいいのだろう?

(つづく)