50のひとり言~「りぷる」から~

言葉の刺激が欲しい方へ。亡き父が書きためた「りぷる」(さざ波)を中心に公開します。きっと日常とは違った世界へ。

今は見なれていく通勤路の風景だ。・・・

2015-09-03 20:16:55 | 小説
今は見なれていく通勤路の風景だ。田園や原っぱのかわりに家を見る。で、スーパーの袋を載せる自転車、近所の若い妻がきて、幸男は目がそれた。庭木の新芽に目がそれ、霞がかかる青い空に全身が浮きあがりそう。
「こんにちわあ」
「はい」

(つづく)