昨年の夏、親戚の家の片づけ応援に行きました。
誰も住んでいない家のカーテンを閉めた室内は薄暗く、電気を付けての作業でした。
片付けながら、処分するものをどんどんゴミ袋に入れて行きます。
職業柄文房具は気になってしまう方なのですが、あちこちにペン立てが置いてあるのが気になっていました。ふと見ると、千代紙で作られたペン立ての中に、1本のペンがささっていました。
薄暗いのでよく見えませんでしたが、全体に汚れていて、ペン先はインクで錆びて固まっている状態でした。
親戚・家族・関係者一同、誰も興味がないようで、「欲しいならあげるよ」と言われました。

明るいところで見てみると、醸し出すオーラというか、すごみがありました。
店主に見せると、「これ、パイロットがまだ並木製作所の時代の蒔絵万年筆じゃない?」と驚いている様子。
レバーフィラーはさすがに機能しておらず、ゴムチューブは溶けていました。
それでも使えなくても磨き直して持っていたくなる万年筆でした。
と言っても自分達ではどうしようもないレベルだったので、修理に出してみることに。
大人の事情で特殊ルートで修理をしてもらうと、3か月後に見違えるような姿で戻って来ました。

なんという事でしょう!!


インクでコテコテ、ボロボロだったペン先も、真っ黒だったペン芯も、金色のピッカピカ!
何と書いてあるかよく読めなかったペン先の刻印もバッチリ。
昔のペン先は、表からもサイドがカットされていてちょっとカッコいいです。
さすがに吸入機構は直りませんでしたが、見惚れてしまう蒔絵の美しさです。
ぼんやりしていた鳥の表情もはっきりしました。


万年筆は私が目を光らせているので皆がチェックしてくれていましたが、他にはありませんでした。
インクをつけるのも怖い(洗えない)ので使いませんが、その時代のモノとして大切に持っておこうと思いました。
これがもし自分だったら・・・と思うと「どれだけあるの!!」と叱られそうでちょっと怖かったりします。
誰も住んでいない家のカーテンを閉めた室内は薄暗く、電気を付けての作業でした。
片付けながら、処分するものをどんどんゴミ袋に入れて行きます。
職業柄文房具は気になってしまう方なのですが、あちこちにペン立てが置いてあるのが気になっていました。ふと見ると、千代紙で作られたペン立ての中に、1本のペンがささっていました。
薄暗いのでよく見えませんでしたが、全体に汚れていて、ペン先はインクで錆びて固まっている状態でした。
親戚・家族・関係者一同、誰も興味がないようで、「欲しいならあげるよ」と言われました。

明るいところで見てみると、醸し出すオーラというか、すごみがありました。
店主に見せると、「これ、パイロットがまだ並木製作所の時代の蒔絵万年筆じゃない?」と驚いている様子。
レバーフィラーはさすがに機能しておらず、ゴムチューブは溶けていました。
それでも使えなくても磨き直して持っていたくなる万年筆でした。
と言っても自分達ではどうしようもないレベルだったので、修理に出してみることに。
大人の事情で特殊ルートで修理をしてもらうと、3か月後に見違えるような姿で戻って来ました。

なんという事でしょう!!


インクでコテコテ、ボロボロだったペン先も、真っ黒だったペン芯も、金色のピッカピカ!
何と書いてあるかよく読めなかったペン先の刻印もバッチリ。
昔のペン先は、表からもサイドがカットされていてちょっとカッコいいです。
さすがに吸入機構は直りませんでしたが、見惚れてしまう蒔絵の美しさです。
ぼんやりしていた鳥の表情もはっきりしました。


万年筆は私が目を光らせているので皆がチェックしてくれていましたが、他にはありませんでした。
インクをつけるのも怖い(洗えない)ので使いませんが、その時代のモノとして大切に持っておこうと思いました。
これがもし自分だったら・・・と思うと「どれだけあるの!!」と叱られそうでちょっと怖かったりします。