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月野岬

好きなゲーム等の文章中心の二次創作置き場です。現在三国恋戦記中心。

ラヴコレについて

2013-10-02 11:41:28 | オフライン
<イベントについてのお知らせ>

すっかりご無沙汰して申し訳ありません。
新刊、たぶん、おそらく、無事出ると思われます。
では詳細を。

*タイトル
『花影を慕いて 赤に溺れる』
 孟徳×花/小説/A5/108P/R18/900円
 『眠れる森』の瑞月律さんに表紙を描いていただきました。
 孟徳さん×花ちゃんのシリアスなお話です。
 注意点
 ・妾エンド後(正式には幸せのかたちのひとつ)の物語となっています。
 ・オリジナルキャラが結構出ています。
 ・流血表現があります。
 ・大人向けのシーンはしっかりあります。
 申し訳ありませんがR18本ですので18歳以下、高校生の方のご購入もお断りさせていただきます。
 年齢確認もあると思いますので、ご協力ください。
 上記のような内容ですので、苦手な方はご留意のうえお求めください。

*本の表紙素敵にできました!
  皆様もご堪能ください。
 裏表紙もおお!ってなるのですが、今回は表のみwww
  こうあんまりにも素晴らしい表紙なので、中身がついていってないような気がして………。
  お話のイメージを伝えてくれる美しい絵で、見ながらにまにましてます。
 こんな感じです。
  律さん、あらためましてありがとうございました。

 



*頒布方法
 ラヴ・コレクション2013 in Autumn 
 「眠れる森」様
 10月14日(祝) スペースは き37 です。
 
 律さんところに本は委託されております。
 そして今回は、みさき本人も委託されております^^;
 まあちょい生活に疲れたおばさんがいますが、それが私です。
 噛みつきませんので、安心して近付いてください。
 作品を読んでくださる皆様と直接お目にかかるの初めてなので、緊張するやら嬉しいやらドキドキしてます。
 どうぞよろしくお願いいたします。

*追記
ラヴコレ内で開催される三国恋戦記・孟徳軍×花プチコレクション『鳳凰日和』に、律さんのサークルで参加させていただいてます。


*「花影を慕いて 赤に溺れる」サンプルです。
 体裁はWEB用に変更してます。
 サイトは一応健全仕様なので、R18部分はのせていません。
 たたんでおりますので、続きからどうぞ。




『花影を慕いて 赤に溺れる』 妾ED後(孟徳×花)

序章

午前中のこの時刻、朝の食事や片付けは終わり、邸の中は本当にのんびりとしている。
兵たちも丞相である孟徳が滞在していないときは、交代が終わった後の一段落した時間帯で、それほど警戒も厳しくない。
花は侍女も下げて、のんびりと庭を一人で歩いていた。
元々花は異国から来た娘で、玄徳軍の元軍師と言った変わった経歴を持ち、この屋敷の主人で漢の丞相である曹孟徳が、一年半前に妾として迎え入れた。
一風変わった経歴もだが、行動も多くの屋敷にいる女人たちとは異なっていた。
何しろ一番歳若く、その年齢にしてもどこか幼さが勝る娘だった。
普段から侍女に傅かれるのを窮屈に感じて一人で何でも行動したがったし、およそ普通の女人が出来るような裁縫や刺繍、機織りなどできず、常識を良く知らない本当に変わった娘だ。
そんな少女を蔑み、侮る者も多かったが、持ち前の明るく素直な気質で、最終的には邸の人々に受け入れられ、いつの間にかすっかり馴染んでいた。
時々未だに気軽な行動をとることはあったけれど、それもご愛嬌と誰もが笑って妾の少女を見ていた。
「今かな」
花は呟くと、何気ない風に辺りを見回した。
幸い辺りに人影はない。まして花は普段から庭を一人で散策するなど当たり前なので、見咎められても不審に思う者などいない。
「よいしょっと」
身を屈めると、屋根のように板を置き茂みに隠してあった小さな包みを取り出した。それを抱えると、そのまま生垣の向こうに出ることに成功する。
孟徳の邸の通りに面した方は塗り壁だけれど、隣の邸との短いこの間だけ、庭の景観を考えてか生垣なのだ。
隣の邸との境目に、こんな抜け穴があるのを発見したのはほんの偶然だった。
元々は途切れなく生垣の木が植えられていたのだろうが、何かの拍子にここにあった木だけ枯れたのだろう。
ぽかりと子供か、小柄な者ならば通れるだけの穴が開いていた。
でも余程近づかなければ、両側の木の枝が張り出しているので気が付かない。
花は本来の冒険心が手伝って、暇つぶしに隅から隅まで庭を探索していた時に見つけたのだ。
本来ならば、警備の為に告げた方が良かったのだろう。でも花は、抜け穴の存在を告げなかった。
その時は別にこうしていつか逃げ出すために、黙っていた訳じゃない。
ただこんなところまで庭を歩き回っているだなんて、また変わった娘だと呆れられるだろうと思ったから、黙っていただけだ。
「思いもかけない形で役立っちゃった」
花は年老いて引退した官吏の邸の裏庭伝いに気配を消して進んだ。
この邸は家人も使用人も少なく、規模の割にひっそりしているから余程のことがなければ、見咎められて騒がれることはない。
だから木の陰で高価で美しい豪奢な衣装を、持ってきた包みの中の質素な服と着替え、髪飾りや装飾品を外すと、隣の裏木戸から堂々と通りに出た。
その時には、今まで暮らしていた孟徳の邸はもう見えず、庭にある背の高い木の先だけが見えるばかりだ。
花は今まで暮らしていた邸を一度も振り返ることなく、殊更急ぐ足取りでもなくその場を後にした。
何だか身も心も軽くなったように晴れやかで、久しぶりに外の空気を吸えたような気がした。
この先、安定した未来も安全も、生活すらまともに出来るか分からない。それでも花は、もう迷うことなく一歩を踏み出したのだ。
「まだ十八歳。私の人生をやり直すのに遅いことなんてない」
あそこにいた一年半の日々を、無駄だとは思わない。
まったく諍いがなかったとは言わないが、孟徳の妻や妾ばかりが集まった邸の中は緩やかに時間が流れ、独特の華やかさがあった。
庶民には縁のない豊かな食事や高価な調度品に囲まれ、煌びやかな物を目にする毎日。
仕事はただ穏やかに暮らし、時折訪ねてくる孟徳に安らいでもらうこと。それが花の毎日だった。
行く当てのなかった花に手を差し伸べてくれた孟徳に、感謝しこそすれ恨みなんてない。
ないけれど、ただ一抹の寂しさは、拭いようもなく胸には在る。
その胸の中の空虚さに気付いた時、花はここにいるのが怖くなった。
何も知らず、ただ訪れるかどうかも分からない孟徳を、このままずっと待ち続ける。
そしてやっと来てくれた孟徳でさえも、ただ花一人の夫と言うわけでもないのだ。
孟徳との間にあったのが、淡い恋だったと言うのは否定しようがない。
それまでを否定すれば、あまりに悲しすぎるだろう。
「初恋は実らないものだものね」
少しだけ身に付けた大人びた笑みを浮かべると、花は前を向いて歩き出す。
その足元に、まるで足止めするようにひらりと清楚な一輪の白い花が落ちた。
それは邸の花の私室の前の庭にも枝を張っていた。
けれど純白の花に足を止めたのは一瞬、曹孟徳の妾と呼ばれた娘は軽やかに花をよけて一歩を踏み出した。?

*******

   3

急速に弱くなっていく光を追いかけるように、花は足早と言うには少しだけ小走りに通りを急いでいた。
本来こちらの女性の衣装は裾が長いものだが、さすがに花が孟徳の邸で着ていた服のように今着ている服の裾は長くない。
それでも少々走りやすいように、行儀悪いことだけれど少しだけ裾を持ち上げて歩幅を小さく走る。
幸い夕方前の町での騒ぎもあって、いつもと違ってまだ宵の口にも早い時間帯だけれど人気は少ない。
もちろん花の格好を見咎める者の姿もなかった。
そんな花の耳元に抑えられた息遣いと、押し殺した気配が伝わったのはなぜだろうか。
花は呻き声を聞いた気がして、通り過ぎようとしていた細い路地に目を凝らす。
そこは脇道と呼ぶには細い、それこそ道を熟知する近所の者しか知らないような細い路地だった。
幅は大人二人が肩をぶつけて擦れ違うようなもので、もちろん夕暮れの淡い光りなど届いてない。
花は闇が凝り始めたその場所に、嗅ぎなれた匂いと濃密な荒い気配を感じた。
血の匂いと死と荒ぶれた闘いの空気だ。
危険だ、関わりにならない方がいいと思いつつも、そこに怪我人らしき人がいると思えば花は放っておけなかった。
厄介ごとの予感を感じつつも、声を掛ける。
「誰かいますか?」
もちろん返ってくる声はない。例え女一人の声だろうと、恐らく手傷を負って身を隠している者が、易々と応じるわけはないだろう。
「私は診療所の者です」
そう声を掛けて、花は思い切って路地を進み小さな窪みのようになった場所を覗き込む。
その瞬間、脇から出てきた力強い手に腕を掴まれた。
「騒がないで、出来ればこのまま行って欲しんだけどな。親切に声を掛けてくれたけど互いに関わらないのが身のためだよ」
少し苦しげながらも、その声音に、口調に、花はびくりと身体を震わせた。
ずっと忘れなかった声。忘れたかった声。でも耳の奥深くに、馴染んでいた声。
似ていると思う間などなく、聞いた瞬間、花はその声がかの人のものだと本能で確信していた。
一欠片の迷いも疑いもなく、ここにいる人間が孟徳だと、嫌でも知ってしまった。
あれほど見つかるのを恐れた相手だから、相手の言葉を信じたふりをして逃げようかと、少しだけ考える。
花は気付いたのに、たぶん孟徳は掴んだ先の手の先の娘が花であるとは思いもしてないだろう。
でも迷いは、孟徳の僅かに乱れた息遣いで霧散してしまった。
花の性格上、ここにいるのが孟徳であっても、他の人間であっても、見捨てていけるわけはない。
それに掴まれた腕に、濡れた感触を感じて杞憂が現実だったことを知る。
「怪我をしてますね?」
「かすり傷だから、本当に大丈夫だよ」
「嘘です」
思わずとっさに強い言葉で返した。
かつて孟徳は花に嘘は吐かないと言ったのに、今の言葉は間違いなく嘘であることが分かる。
「即否定だね。酷いなぁ」
見知らぬ女に嘘だと否定されたのに、孟徳は相変わらず女の子には優しいのか怒る様子はない。
「手、濡れてます。それ血ですよね。それに随分呼吸が乱れてます」
細身な身体だったけれど、孟徳は一流の武人だった。本当にかすり傷なら、今のように不規則な荒い息遣いをする筈などない。
「冷静だね。血なんて気持ち悪くない?」
その一言で、孟徳が花の先ほどの診療所の者という言葉を疑っていたのが分かる。
けれど花はそれを不快には感じなかった。孟徳はその特別な地位もあって、一見あからさまな警戒感を見せないけれど用心深い。
それはたぶん、あの華やかな自分の邸の中でも同じだった。
「治療も手伝っているので慣れてます。止血は自分でしてますか?」
「一応ね。少しは心得があるから」
「ならば行きましょう。もう表の道もすっかり暗いので、人と行き交っても顔までは分からないと思います」
今、この道は暗い。お互いの顔もわからないから孟徳も気付いていないし、花だって少しは平静を保って話していられる。
でも互いの正体を知った時、それは可能だろうか?
けれど花のそんな迷いを断ち切るように、くっと小さく呻いて孟徳が花の腕を離し、身体を丸めて大きく息を詰めた。
「大丈夫ですか?とにかく行きましょう」
先を促す女に、孟徳は暗闇の中で思わず不審の思いを抱いて懐疑的に、そこに居るであろう娘を、何者かと見極めるように鋭く見つめた。


通販について

2013-05-05 08:07:37 | オフライン
<お知らせ>
イベントは無事に終わったようです。
律さまから本も皆様にお届け出来ましたと嬉しい報告を受けました。
お嫁?お婿ですか?行った本を可愛がってくださいませwww
そして改めて、ありがとうございました。

さて、イベントに行けない状況の皆様にご報告です。(私はいつもこのパターンです)
律さんのところで期間限定で自家通販してくださるみたいです。
今回は書店さんにお願いしないようなので、通販はこちらのみとなるようです。
詳しいことは**こちらの記事**をご覧ください。
クリックしていただければ、『眠れる森』さまへとびます^^
もしよろしければどうぞです。


合同誌無事に出ます

2013-05-04 20:52:29 | オフライン
<本のお知らせ>
新刊が出ます。

*タイトル
「花陽幻影」
公瑾×花伯符/小説/A5/116P/R18/1,000円
 『眠れる森』の瑞月律さんとの合同本です。
 花伯符のお話です。(花孔明の伯符版で本を消失、伯符になった花ちゃんという設定)
 申し訳ありませんがR18本ですので18歳以下、高校生の方のご購入もお断りさせていただきます。
 年齢確認もあると思いますので、ご協力ください。
 それから花伯符、少し特殊設定な感じなので、ご留意のうえお求めください。

*本の表紙素敵にできてました!
 こんな感じです。

 

 ええっと、少しばかり本について。
 今回はたぶん私が今まで出した数少ない本の中で、一番長いです。
 うん、頁数を見ればわかりますよね。
 あくまでも当サイト比ですが、桃艶な部分も頑張ってみました。
 あーでも月野岬的にですので、まああまり期待するほどでもないかもwww
 頑張って悔いないように書きましたので、興味がありましてお手にしていただければ嬉しいです。

*頒布方法
 SUPER COMIC CITY 22
 「眠れる森」
 5月4日 東6ホール ゆ48b
 
 律さんにお願いしております。
 申し訳ありませんが、今回も私みさき本人はおりません^^;

 それから書店委託は今回はなさらないようです。
 その他、詳細はまた瑞月律さんのサイトでご確認ください。
 律さんの本のサンプルもサイトの方でご覧いただけます。

*「花陽幻影」みさき文サンプルです。
 体裁はWEB用に変更してます。
 サイトは一応健全仕様なので、R18部分はのせていません。
 たたんでおりますので、続きからどうぞ。



小覇王と佳人

大きな港町である京城の城下では、流通が盛んで町は賑わっていたし、海運業に関連した商人を筆頭に全体に活気が満ち溢れていた。
それもこれも、この町を本拠地とする孫家の勢いがあるおかげである。
そんな大層な賑わいをみせる一角には、当然のように煌びやかな花街があった。
ちょっとした贈り物を選ぶのに適した小間物屋から飲み屋や妓楼まで、人々の尽きない欲を満たす店がその一帯に立ち並んでいる。
気軽に遊べる店から格式高い店まで、それらの規模も格も様々だ。
そんな中、高い格式を誇る妓楼で一際賑やかに遊んでいる室が、二階の客間から窺えた。
水の張った池のある中庭を挟んだ向かい側で、幾人もの妓女が侍っていた。歌舞音曲の音色に混じって、高い女たちの嬌声、笑い声が響いてくる。
二階の客は窓辺で酒を飲みながら、向かいの一階の室を見て膝元に侍る妓女に訊く。
「あちらはずいぶんと賑やかだね」
男は許都で手広く商売をしている商人だった。
今度こちらでいち早く海沿いに船で入ってくる珍しい品々を得ようと、はるばる陸路と水路を使って、商談のためにこの地を訪れていた。
男に付いた美しい妓女は、下の賑わいに視線を流してにこりと愛想良く微笑んだ。
「あそこは鳳凰の間ですね。興味がありますか?」
「そりゃああるね。この妓楼であんなに賑やかにやってるんだ。よほど羽振りの良い方だろう」
男は商人だから抜け目ない。例え商売敵であっても動向を掴むのは大切なことだし、同業でも懇意になって損になることはない。
そうでなくともこの地方の名士だったり、力を持つ者、地位の高い者だったら、お得意様になるかもしれないし、商売が広げられるかもしれない。
とにかく情報は多い方がいいと言うのが信条で、階下の華々しさを見れば興味を惹かれないわけはなかった。
こういう妓楼では、秘密の会合や接待なども行われるから、本来なら客の情報を漏らすのは褒められたことではない。
だがそれと反対に、また自分の思惑の為に自らの存在を隠さず誇示する客もいる。
当然階下の客はその派手な遊びぶりを見れば、後者の存在になる。
この場合は、少々のことを他の客に漏らしたところで咎められることは無い。
「李さまもお名前くらいは御存知だと思いますよ」
春蘭が言えば、反対側に控えていた見習いの少女が頷いている。
「そうかな?私は揚州は初めてなので、こちらの有力者にはからきし疎いのだが」
「あちらのお客様は、たぶん今この江東で最も名を馳せている御方です。こう言えばお分かりになります?」
そう言われて、李にもピンとくるものがあった。
そもそも察しが悪いようでは商人として大成しない。
「もしや孫伯符さまかな?」

*****

京城の静寂に包まれた内殿の奥、伯符の私室の前には衛兵が職務に忠実に立っていた。
公瑾の腕にまるで幼子のように腰掛けて運ばれてきた伯符を見ても、驚いた様子も見せず一礼して扉を開ける。
居間と寝所、二間続きのその室は孫家当主の寝起きの場で、当然ながら普段から最も警備の厳しい場だ。
主が在室していない時でも、日頃から扉の前には常に衛兵がいた。
室は若い女性の私室らしく少し華奢な造形の調度が配され、それらには美しい花鳥風月が彫り込まれていたり、螺鈿細工が施されていた。
使われている布類は上質なのはもちろんだが、掛け布には手の込んだ刺繍、使われる色合いは艶やかで美しい染で統一されていた。
公瑾はこの孫家当主の室に、躊躇いなく足を踏み入れると 靴音すら密やかに、無言で伯符を寝所の方へ連れて行った。
多くの場合、二人の間に断わりは必要としない。
天蓋の付いた大きな寝台に整えられた敷き布は皺ひとつなく、その上に少しばかりぞんざいに華奢な身体を下ろす。
伯符は上目遣いに公瑾を見ると、小首を傾げた。こんな仕草は実に頼りなく、可愛らしく見える。
「今更だけどどうして運んだ?」
「これ以上、無理をさせるわけにはいきませんから」
「え?」
本当に分からないと言う顔をする娘に、公瑾は小さくため息を吐く。
本当に自分が気付かないと思われていたなら、それはとんだ見くびりだ。
背後にこちらを窺う侍女の気配を感じ、公瑾は若い娘の寝所に居るのに動じた素振りもなくゆるりと振り向く。
顔見知りの侍女に一瞥を与え、優雅に袖を振って下がれと示すと、咎め立てもせずに侍女は下がって行った。
子供時代、公瑾と伯符は出会った。最初の頃、文台は公瑾と伯符を友人にすると言うよりは、将来の結婚相手として思惑を持って引き合わせたのだ。
だが大人の思惑を超えて、二人は強固な友人関係を築いてしまった。それは男女の性差を超えて、戦場で互いの背を預けられるほどの絶対の信頼となった。
だからこそ公瑾は、誰に咎められることもなく伯符の私室の、それも未婚の娘にとっては禁域とも言える寝所に、親族でない若い男であっても唯一立ち入れるのだ。
こちらを見上げる伯符の頬は、酒を飲んだためかうっすら赤く染まり、いつもの闊達な様子と違ってどこかぼんやりした雰囲気だ。

*****

ラヴコレについて

2013-02-12 11:37:35 | オフライン
<お知らせ>
2月11日のラヴコレで、拙くも寄稿させていただいた本が頒布されます。
せっかくですので、お知らせいたします。
もし遊びに行かれる方で興味がございましたら、是非お立ち寄りいただけたら嬉しいです。

*合同誌【裏表×彼氏】
 これは1月のインテで発行されたものですが、特典付も含めまして頒布される予定です。
 林田川けろりさんのスペース、サークル名:-U.B.-(Umbrella Bower)です。
 ・2月11日会場頒布分にも【特典小冊子付セット】の頒布、少数ですがあります。
 ・2月11日以降の在庫状況次第でけろりさんのところで自家通販を検討、あるかもしれません。

 内容の詳しいことは、下記の合同誌の記事をご参考くださいませ。
*合同誌特典付きの通販が2月24日からけろりさんのサイトで始まりました。
けろりさんのサイト a priori


*新刊 『清夜吟』/A5・32P・300円
 『二籃』のるっかさんの本にSSを2Pゲスト参加させていただきました。
 花孔明の短編集です。
 花孔明お相手・状況は各話によって様々で、必ずしもカプであるわけじゃありません。
 漫画は文若編と公瑾編でるっかさんが描かれてます。
 ゲストSSは、私以外豪華です(笑)
 のえる様が(孟徳編)、cicer様が(仲謀編)、そして私は(雲長編)です。 (便宜上「~編」を勝手に付けてます)
 詳しい詳細はるっかさんのサイト『二籃』をご覧ください。

*あと上記ありますプチコレクションのアンソロに参加させていただいてます。
 公瑾×花プチコレ記念アンソロジー十万本分の一 
 A5・P220・表紙FC・オフセット印刷・会場頒布価格:1500円
 都督×花ちゃんの漫画・小説・イラスト
 私は小説を10P書かせていただきました。
 絵は描けないんだから今さら言うまでもありませんね(笑)
 詳細については、上記プチコレのサイトをご参考になさってください。
 サンプルは後でUPするかもしれません^^;
 ラヴコレサンプルです。(クリックしてどうぞ)

どれも楽しんでいただけたら嬉しいです。
ではでは、よろしくお願いいたします。



合同誌出ます!^^

2013-02-11 23:28:43 | オフライン
<オフ活動のご報告>

本ができましたので、告知させていただきます。
前々からちょっとお知らせしてました合同誌が出ることになりました。
合同誌の相方?(笑)はa prioriの林田川けろり様です。(サイト名からリンク)
どんなかなと気になられた方は、よろしくお願いします^^

*本のタイトルとお値段
  『裏表×彼氏』 A5 P76 700円の予定です。
 内容は小説本でR18となっておりますので、18歳未満の方(高校生を含む)はご購入いただけません。
 孟徳×花の話をけろりさん、公瑾×花の話を私、みさきが書いてます。

*頒布予定
 2013年1月6日 インテックス大阪
 サークルスペース 【6号館Aゾーン・ユ16a/-U.B.-】
 林田川けろりさんのスペースです。
 申し訳ありませんがみさき本人は行けてません><

*委託の件
 とらのあなさんで、本をお取扱いいただけることになり予約始まってます。
 イベントで入手が難しい方は、ご検討下さいませ。
 ただイベントよりは少々お高くなっております^^;
 それから【特典】は、とらのあなさんの本には付きませんので、ご了承ください。
 なお【特典】についての詳細は、決まり次第お知らせいたします。
 1月5日特典の情報を下に追加しました。

 とらのあなさん直通l

*見本は下↓のリンクからごらんいただけます。
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【1月6日新刊】孟徳×花・公瑾×花合同小説本出るます! by けろり on pixiv

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特典情報(1/5 追記)
 特典は小冊子です。
 小冊子と言っても、36Pあるので結構ボリュームはあると思います。
 コピー本 A5 P36 R18
 小説本で本文とは反対に、公瑾×花をけろりさん、孟徳×花をみさきが書いてます。
 合同誌とセットで特典本付で900円で頒布予定です。
 申し訳ありませんが、特典本のみの頒布は致しません。

*特典本のサンプルのリンクです。
 【1月6日新刊追加情報】孟徳×花・公瑾×花合同小説おまけ本 | けろり [pixiv]