goo blog サービス終了のお知らせ 

晴れた日こそ映画を観る

24歳会社員による映画感想ブログ。出かけたと思ったら映画館というインドア派です。

トムクルーズ特集(トップガン、ハスラー2、レインマン、インタビューウィズバンパイア)

2012年04月24日 11時16分48秒 | 映画(特集)
バニラスカイとミッション:インポッシブルがすごく良くて、トムクルーズ主演映画にハズレはないと確信したのでまとめて4本観てみた。

↓太字が今回観たもの↓
公開年  年齢   タイトル
1986   24   トップガン
1986   24   ハスラー2
1988   26   レインマン
1994   32   インタビューウィズバンパイア
1996   34   ミッション:インポッシブル
2000   38   ミッション:インポッシブル2
2001   39   バニラスカイ
2002   40   マイノリティリポート
2006   44   ミッション:インポシブル3
2011   49   ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル


トムが24~32歳の比較的若い頃の作品を鑑賞。
これまでに観た10作は個人的にはこんな感じ。

M:I2=M:I4≧バニラスカイ≧M:I>レインマン>インタビューウィズバンパイア≧ハスラー2>M:I3>マイノリティリポート>トップガン

全体的な感想としてはトムクルーズはどの役でも間違いなく魅力的で、興味をそそられるため必然的にトムクルーズが出てる映画はやっぱり確実に面白い。
イーサン・ハントを初めとして強い・カッコイイってイメージが強いトムクルーズだけど、ただのヒーロー役というよりもちょっと「嫌なヤツ」っぽい要素も多いというか、何か素直じゃない「曲者感」が彼の魅力なのかなと思う。
「ニタァ」っ感じの含み笑顔が印象的で、カッコイイようなうざいような、とにかく引きつけられるトムクルーズらしいキメ顔を公開当時24歳のトップガンの頃からやってたのには驚いた。
もっと大人になってから身に付けたものかと思ったわ。
あとどうでもいいけど、サッカー日本代表の長谷部に似てると思ってたら若い頃からやっぱり似てた。


【インタビューウィズバンパイア】
ブラピとの共演で躊躇なく人を殺しまくり、身勝手に人をバンパイアにしてしまったり、人を小馬鹿にするちょっとした悪役バンパイアのレスタトを演じる。
この映画はあらすじがぶっとびすぎてたから正直あまり期待はしないで観たんだけど、これが意外にめっちゃ良かった。
バンパイアになったものの人を殺せずドブネズミの血ばっかり吸ってるブラピに対して愉快そうに人を殺しまくり、自分のように人を殺せないブラピを小馬鹿にするのが非常に感じが悪いんだけど、考えてみればバンパイアなんだからやってることはある意味で普通で、むしろおかしいのはブラピのほうなのか?なんていう目からウロコ的な面白さ。
結局バンパイアの世界でもレスタトは変人だったてことにはなるんだけど、なんかもう何が正しいのかわけわかんなくなって楽しい。

最初はバンパイアなんて他には誰にもいないような雰囲気を出しつつ、キルティン・ダンスト演じる少女クローディアをバンパイア化して仲間にしたり、街に行ったらバンパイアがいっぱい出てきたりとだんだん登場人物が増え、ちょっといびつなバンパイアの社会を人間に近い価値観を持ったブラピの目線から覗き込むという何とも変わった面白い作品でした。
クローディア絡みのシーンは特に良くて、レスタトがクローディアに首を切られるシーンはめちゃくちゃ迫力あったし、展開としても面白かったな。

レスタトの役は他の作品に比べるとちょっと異質でトムクルーズのイメージとは一見合わなそうなんだけど、ひょうきんで陰気な器の小さいハンサムなバンパイアが見事にハマってて、改めて演技の幅の広い力量のある俳優なんだなと感じる。
こういう曲者感を活かせる役ももっとやって欲しいなあ。


【トップガン】
そんな曲者のレスタト役に比べて、トップガンのマーベリック役は別にトムクルーズじゃなくても誰でも良さそうな普通っぽさを感じてしまい残念。
無駄に上裸になってビーチバレーをしてみたり、店中みんなが一緒になって歌いその勢いに乗せて声をかけるっていう新手のナンパテクニックだったり、なんとなく愉快な雰囲気を楽しむバブル期丸出しな世界観。
普通に楽しい映画だけど、他の作品に比べると見応えがないかな。


【ハスラー2】
トップガンと同じ年に公開の作品。
ポールニューマンをこけにする生意気な若者役で、自分勝手なちょっと嫌なヤツ。
へらへらと平気でウザいことをやってくる役柄が非常にハマってた。
名脇役だったけど、この映画はトムクルーズどうこうというよりポールニューマンが素敵だったな。
やめてたビリヤードを久々にやってみたらフルボッコにされて再燃するオッサンの情熱に萌えた。
いい歳こいてムキになって、若者たちが周りでワイワイ騒いでるビリヤード屋で独りコツコツと練習する姿がなんか良い。
必死こいて練習してトーナメントを勝ち上がり、僅差でトムクルーズに勝つんだけど実は金のためにわざと負けただけだったとわかり、落ち込んじゃうじいさんの何とも言えない無念な苛立ちに超ぐっときた。
やっぱり何かに打ち込んでるひとってのは魅力的だね。
普通は活力の失いそうな老人だと特に良い。

トムクルーズに関して言えば、流行が違うのかあまりにダサい。
同じ年に公開のトップガンは制服姿(あと上裸も)が多かったからダサさにあまり気付かなかったけど、今まで観たトムクルーズの中では群を抜いてカッコよくなかったな。
とはいえ「わざと負けて儲けちゃったよハハハ!8000ドルやるよハハハ!!」って乗り込んでくるときのうざい感じやらで良さは結構出てたし、トムクルーズの魅力はそれなりに出てる作品だったと思う。
ビジネスパートナーを解消して帰っちゃうポールニューマンに階段でキレて、キューを蹴ろうとしたんだけど怒りすぎてスカっちゃうリアルな感じも良かった。

【レインマン】
「ハスラー2」と同じく嫌な感じの若者役なんだけど、トムクルーズの映画はハデな作品が多い気がしてこういうヒューマンドラマは珍しく思う。
カリカリした金の亡者が二人旅を通して人間的に成長するんだが、なんだか観ていて普通に楽しい。
常識の通じない相手との長距離ドライブが設定としてめちゃくちゃ楽しいんだよな。
決まった時間にテレビを観なければならないとか、替えのパンツはいつものスーパーじゃなきゃ買えないとか常識では対処できないレイモンドの要求にワーワー言いながら頑張りつつ、カジノやらダンスやらのイベントも楽しむ。

おれは障害者が出てくる映画が基本的には苦手で、いかにもなお涙ちょうだい的プロットが多かったり、障害者だからって考えてることがあまりにわけわかんなかったり、障害者役の演技がなんとなくバカにした感じに映るような気がするからなんだが、それに対してこの映画のレイモンドにはなぜだか少し共感できる部分があるような気がして普通に見れた。
障害者じゃなくて自閉症だからかな。
普段の習慣を邪魔されるのが嫌だとか、話の意図がつかめないとか、レイモンドほどではないにせよ多かれ少なかれ健常者であってもそういうところはあるわけで。
そんなレイモンドに対してトムクルーズ演じるチャーリーは超強気で自己中心主義な経営者で、対照的な二人の触れ合いが素敵な期待を裏切らない名作でしたよ。


というわけで比較的若い頃のトムクルーズ出演作品を4本観てみた。
トムクルーズってやっぱりM:Iシリーズのイーサンハントのイメージで、マイノリティーリポートでもそんなような役だったと思うけど意外といろんな役をやってた。
特にインタビューウィズバンパイアのレスタト役は良かったなあ。
トムクルーズって超魅力的な「嫌なヤツ感」を持ってて、バニラスカイなんかはそれも効いて面白い映画になってたと思うんだが、レスタトはそれをかなり強調した役だった。
未見の「コラテラル」では悪役を演じてるということで是非早く見てみたいものだ。
また近いうちにトムクルーズ特集第二弾としていくつかまとめて鑑賞したい。

最新の画像もっと見る