
現地インドで大ヒットだったという「恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム」を先ほどシネマライズで観てきました。
昨年の「ロボット」でボリウッドがいま信じられないほど勢いがあることを知っていたため今作は過剰過ぎるほどの期待にドキをムネムネさせて鑑賞に臨んだのですが、そのハードルすら低すぎるほどめっちゃくちゃ面白かったです!
序盤は、過剰な演技や豪華なセットと衣装、くだらない会話、そしてボリウッドならではの歌と踊りが理屈抜きに楽しいのですが、この無意味に見えた全てが「輪廻」することにより後半は非常に味わい深い独特な映画となります。
やっていることは「あの野郎、生まれ変わったらボッコボコにしてやる!」という幼稚な発想なのですが、それが半端ないクオリティと噛み合うことで最高のエンターテイメントとして完成していました。
また、「強く願えば叶わないことはない」「ハッピーエンドじゃないと終わらない」なんていうセリフが、酔っぱらいの戯言から非常に胸を打つセリフに生まれ変わっていくところも素敵でした。
登場人物が生まれ変わって「輪廻」にするだけじゃなくて、細かな場面やセリフを別の状況で繰り返すことにより「輪廻」させる手法がとっても楽しかったです。
たったの2時間50分画面を眺めているだけでこんなに楽しい気持ちにさせてもらえるだなんてありえない!
このブログは普段は自分の好きなタイミングに好きなことを勝手に書いて、特に人に勧めるなんてことを考えているものではないのだけど、今回この映画だけは1人でも多くの人にオススメしたいです。
もしまだ未見であれば、騙されたと思って観てきてほしい作品です。