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晴れた日こそ映画を観る

24歳会社員による映画感想ブログ。出かけたと思ったら映画館というインドア派です。

河童のクゥと夏休み(原恵一特集)

2012年11月16日 00時17分43秒 | 映画(特集)
原恵一映画を観よう!と意気込んで観てみたものの意外に微妙だった。

特に気持ち悪かったのは飼ってる犬の「おっさん」のキャラ。
最初は優しかった飼い主に虐待されるようになり、逃げてきて今がクゥが住み込む家で飼われているってやつなんだが、なんか達観しちゃってる感が気持ち悪い。
「優しかった前の飼い主は虐待するように変わっちまった」という経験を踏まえて「人間なんか変わっちまうもんさ、フッ」みたいなことを言うんだがそんな浅いことドヤ顔で言われてもねえ。
声とか言ってる内容が、どう考えても絵の動きと合ってないのも残念。
もう少しうまく見せられないもんなんだろうか。

とはいえ、クゥを始め絵のタッチがキモカワな感じだったことやら、缶ビール飲みながらクゥを観察するお父さんの感じやらは好きでなんだかんだ楽しめるところもある映画だったとは思う。



こういう表情はとても愉快だった。


さて、この機会に「オトナ帝国の逆襲」も見返してみたんだがこれはやっぱり面白かった。
最初に観た時の印象よりもかなりコンパクトな映画に感じた。

当時映画館でこの作品を観た時の思い出としては、ひろしが靴下の匂いで家族愛を取り戻すシーンで一緒に見に行ってたクールなタイプの友人が泣いてたのが印象的だったんだけども、これはやっぱいいシーンだな。

ましてや希望に満ちた10年前と違って今はおれも普通にサラリーマンやってるわけで、35年ローンを安月給で返済する社畜であり平凡な一家の大黒柱のひろしの言う
「俺の人生はつまらなくなんか無い!! 家族のいる幸せをお前たちに分けてやりたいぐらいさ!!」
の名台詞は胸に突き刺さりましたなあ。

「カラフル」とか「河童のクゥと夏休み」の場合は発してるメッセージ自体があんまり好みじゃないってのもあって、そういう突き刺さるセリフがないどころか頷けない部分が多くて楽しめなかった。
面白いか面白くないかで言えば「カラフル」は特にめっちゃくちゃ面白くて、合う人には合うんだろうと思う。

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