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三菱車の診断

2012年07月11日 | ダイアガン X-431(故障診断機)

この一年、試験運用して見た結果、ほぼだいたい、ほとんどの国産車+ワーゲン/アウディーが通信できて、かつ診断もできたように感じます。故障のほとんどない新車~4,5年の高年式車はあまり試す機会がありませんのではっきりしたことは言えませんがたぶん大丈夫と思います。また、あまりに古すぎて16ピンカプラーのない車はそもそも接続ができないのでだめです。あと24V車はだめです。それ以外はいけていると思います。

ただし、三菱車だけはうまくいかないことが多い。販売元に、海外版の12ピン+16ピン変換アダプターを使ったらどうか?という問い合わせをしてみたこともありました。同じことを考えた人がいたらしく、ランチテックの販売店ですでにテストしてみたらしいですが、結果はNGだったそうです。

現時点、故障で入庫するのは16ピンが搭載された99年あたりから2005,6年頃のトッポBJとか、ミニキャブとかミニカとか。ホームページから適応車種リストを見るとほとんど対応しているように書いてありますが、通信しないものがほとんどです。2006年以降のekワゴンとかいけます。でも2005年のekワゴンはダメだったりします。

これはあくまで、画面表示の通りに正直に選択していくと、古い車はつながりません。分かれ目は2005年までと2006年以降のようです。別に発見したわけではなく、三菱の場合、かならず下記画面がでるためです。

Dscf4776

これで2005年までの車だからといって、「2005年まで」と選ぶとほぼダメです。なので、2005年までの車でも「2006年から」を選びます。

Dscf4780

この写真のように似たような車を選んでいけば、車両通信までたどり着きます。ここからアクティブデータなどを読んで、明らかにおかしい数字が出ていない限りは診断に使えると思います。(あくまで自己責任で)

www.arb.ca.gov/msprog/mailouts/msc0110/msc0110attacha.doc

などの記事を読みますと、アメリカのOBD2は、データストリーム等の診断用にPIDという独自のアドレスをもうけさせるようになっているようです。それも16進数で2ケタ程度。さらにその数値も2ケタ程度。診断に最低限必要な項目を最低限必要な情報量で読み取ることができるように決まりごとがあるようです。これがジェネリックOBDで汎用診断機で各社のデータが読み取れるようになっています。トヨタの診断機でアウディーも読めるようになるでしょう。実際、各自動車メーカーの診断機が他社の車も読めるように法規制化される予定だそうです。

PIDに使用される元のデータはどんなものでしょうか?最近の車は32bit化が進み、関数も昔のような、00からFFまでの二桁16進数で分解能がたった256しかない数字では、制御しきれなくなっています。4ケタに増やすどころか、浮動小数点演算もしています。

前置きが長くなりましたが、車種選定を間違えば、明らかにおかしな数字が出てきます。ただ、同じメーカーの車(同じコンピューターサプライヤーがプログラムしたECU)なら、OBD2のPIDの考え方と同じように、診断用のパラメーターを共通のアドレスに格納してあるはずです。たぶん。なので、データの見方は診断者の経験と勘次第で、つながらない車両も「つないだ状態」にできるわけです。(あくまで自己責任でお願いします。)

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