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アルファード パワースライドドア不調

2016年11月21日 | 修理整備全般

ANH10 パワースライドドア パワーアシストドアともいわれており、定番の修理らしいですが、今回の症状は

・運転席リモコンスイッチ、キーレスリモコンスイッチで操作するときは全く問題なし。

・アウターハンドルとかインナーハンドルで開けようとするときに開かない。アウターハンドルを壊れるくらい引っ張ってさらにドア全体を外に引っ張りだしてやると、電気系統が作動開始して開く。閉じるときはハンドル操作で普通に閉じる。インナーハンドルなどもってのほか。

定番というのは、ドアロックリリースモーターだそうです。で、これは確認した結果、問題なし。(右側については、過去にリモコンスイッチでも動かなかったことがあったそうなので、念のためモーター交換しました。)

 

今回の本題は、リリースモーターはちゃんと動いているので、最初のきっかけが問題です。ウェザーストリップの張り付きとか、そこにシリコングリス塗るとか、実は改善品が出ているとか、ゴムのなかにバネが仕組まれているとか、改善品もゴムだからいずれヘタるとか、白黒はっきりした情報がみつかりません。ディーラーさんに聞いても、部品番号は変わっているけど、対策品とは聞いていない、とか。片側1万3000円も出して試すほどのもんでもなさそうです。

結論、やはりこの方法です。いつでも交換可能だし、なにより部品代はかからないし、手間賃のみです。

結局のところ、設計ミスとまでは言いませんが、手動オープンの時はラッチがある程度回転し(ドアがせり出し)たことを判定後、メインのケーブルモーターが作動開始になるようです。同時期にエスティマが入庫していましたが、わざとラッチ部が跳ね出さないように手で押さえてハンドル操作してみましたが、操作した直後からドアのせり出し量にかかわらずメインモーターがフルパワーで回り始めました。年式の新しい車は、リレーコントロールボックスのプログラムが変更になっていると思われます。

最初はラッチのポテンショメーターを調整してみましたが、(写真の上側の青いやつ)

イージークロージャーとの兼ね合いもあってうまくいきませんでした。これはやらないほうがいいです。あと、ワイヤーの調整代が少しあるので、調整してみました。これもやらなくてもいいと思います。イージークロージャーの再調整(ポールスイッチ、元位置スイッチ、リモコンスイッチ)が必要になるし、ダメだったら調整含めて元に戻す手間もめんどう。給油とかしましたが、あまり意味なし。ラッチの回転戻しスプリングを追加しようとしましたが、そんなスペース的余裕なし。内張りはぐって全機構の作動点検だけでよいと思います。