『つんでれけ。』では、我が家のノンフィクションを中心に、誇大表現を用いて小話を書きます。
旦那様の仕事関係もあり、すべて偽名です(怪しい( ̄▽ ̄;))
何年か経ってから、「あの時は楽しかったな~(*´∇`*)」と“私が”振り返るためだけの小話です。まだ子供達が親と遊んでくれてるうちに書いとこって☆
ただ、それだけなんです(。°ー°)σ
ツンデレラの日常に興味のある人は、読んでみてください♪
ホームパロディ≪つんでれけ≫~『意図』~
今日は味覚狩り♪
近場を選んだものの、すぐに車に乗ることに飽きる我が子達。
「テレビーッ!テレビ点けて!」「ああ~っ、もう酔ってきたぁ。」なぞと、煩いことこの上ない。
「もうすぐ着くから、テレビはせーへん!」ツンデレラの断言に、口々に「えええーっ?!後何分ー?!」と不満の声。
だが、ナビを見れば一目瞭然だ。
「後、15分。」
なんだか不満そうな声は上がるが、小学4年のヒイロなどは、「えっ?意外に近いな。」とかちょっと納得したり。
ふふふん。そうだろう、そうだろう。
…と、小学1年生のムータンが不意に聞いて来た。
「15分って何秒なん?」
おおっと!これは身近にある話題から、算数の計算へと発展するいい機会?!
こんな質問が出るとは、なかなかいいんでないの!
「何秒やと思う?」
オッシーも同じ気持ちだったのか、ちょっと嬉しそうに言う。
「ええ…っと、」
考え込むムータンに助け舟。いくら上の子達の勉強を漏れ聞いてるとはいえ、まだ1年生。「1分は60秒やねんで。その1分を15回したら15分やな。」
「わかった!15×60するねんや?!」
おお!そうそう、賢いじゃないの!
思わず、運転席と助手席で、親二人はにんまり。
「……あ、でも、ムータンはまだ計算出来ひんな…。」
ふと気付いてツンデレラが言う。なんたって、いくらななんでも、まだ九九も全部言えないムータンには無理な話。
………と思ったら、ムータンが言う。
「お母さん、数えといてな!」
そして、1回で60やろ…、2回で120……、と言い出す。
すごーーーいっ!!!賢いぞ、ムータン!!!\(≧∀≦)/
と思ったら、4回目くらいで、もはや訳がわからなくなってくる。まぁ、仕方があるまい。
「お母さん、手伝ってあげるんやろ?4回は?さっき180やったから?」
見れば、指をいっぱい使って考え中のムータン。
8から6足して…と指を折ったり開いたり。
「240」
「正解!」
「240に60を足して………」
指を折々、一生懸命足し算を繰り返す。
うーーーん、我が子ながら、なかなか偉いぞーーーっ!
掛け算が出来なくても、15回足せば、同じ答えになる。その理屈は素晴らしい!そして、15回も足そうっていうその根性も見事ではないの。
ツンデレラ、心でベタ褒めである。
そうして、無事に15回を足し終える。
「840に60を足して………えっと、900!!!」
「大正解~っ♪(≧∀≦)ノ やったな!だから、つまり、15分は?」
「900!!!」
「900………何や?」
「???」
「15分の何を計算してたんやったっけ?…ほら、単位は?」
「???」
「ムータン言ってたやん!『15分は何秒なん?』って。つまり…?」
「900!!!」
「だから……900……?何?」
「……900……?………秒……?」
「そう!そうそう!!!900秒!15分は900秒なんやで!」
おおお~ヽ(oゝω・o)-☆
まぁ、大変な計算のあまり、何を求めようとしてたのかを忘れてしまったのは、よくあることだし、良しとしよう!なんたって、ちゃんと計算も出来たし!
「……計算に夢中になって、最初の意図、忘れてたな。」
隣でオッシーが小さく笑っているけど、そんなもんはどうでもいい。
ちゃんと、15分が900秒ってわかったんだから!とツンデレラが心の中でほくそ笑んでいると、ムータンが嬉しそうに言い出した。
「15分は、900秒!よし、いーち、にぃ、さーん、しー、ごー……」
!(°Д°)
わかった!!!
ムータンの意図が!!!
そんなツンデレラの心は読めなかったらしいオッシーが「…なんや、いきなり?」と不思議そうに数を数えだしたムータンに怪訝そうに漏らす。
「…わかったわ。15分は900秒。だから900数えたら着くって魂胆やわ。」
「えっΣ(゜д゜;) じゃあ、何?!着くまで、延々数字数えられてんの?!」
「まぁ、そういうことになるわな………。」
「……………。」
にじゅーろく、にじゅーしち、にじゅーはち……
気付けば、何故か、子供達全員で数えている。
辿り着くまで延々と車中に数字の四重奏が鳴り響く。
煩いこと、この上なし………。<(_ _;)>
< 終わり >
旦那様の仕事関係もあり、すべて偽名です(怪しい( ̄▽ ̄;))
何年か経ってから、「あの時は楽しかったな~(*´∇`*)」と“私が”振り返るためだけの小話です。まだ子供達が親と遊んでくれてるうちに書いとこって☆
ただ、それだけなんです(。°ー°)σ
ツンデレラの日常に興味のある人は、読んでみてください♪
ホームパロディ≪つんでれけ≫~『意図』~
今日は味覚狩り♪
近場を選んだものの、すぐに車に乗ることに飽きる我が子達。
「テレビーッ!テレビ点けて!」「ああ~っ、もう酔ってきたぁ。」なぞと、煩いことこの上ない。
「もうすぐ着くから、テレビはせーへん!」ツンデレラの断言に、口々に「えええーっ?!後何分ー?!」と不満の声。
だが、ナビを見れば一目瞭然だ。
「後、15分。」
なんだか不満そうな声は上がるが、小学4年のヒイロなどは、「えっ?意外に近いな。」とかちょっと納得したり。
ふふふん。そうだろう、そうだろう。
…と、小学1年生のムータンが不意に聞いて来た。
「15分って何秒なん?」
おおっと!これは身近にある話題から、算数の計算へと発展するいい機会?!
こんな質問が出るとは、なかなかいいんでないの!
「何秒やと思う?」
オッシーも同じ気持ちだったのか、ちょっと嬉しそうに言う。
「ええ…っと、」
考え込むムータンに助け舟。いくら上の子達の勉強を漏れ聞いてるとはいえ、まだ1年生。「1分は60秒やねんで。その1分を15回したら15分やな。」
「わかった!15×60するねんや?!」
おお!そうそう、賢いじゃないの!
思わず、運転席と助手席で、親二人はにんまり。
「……あ、でも、ムータンはまだ計算出来ひんな…。」
ふと気付いてツンデレラが言う。なんたって、いくらななんでも、まだ九九も全部言えないムータンには無理な話。
………と思ったら、ムータンが言う。
「お母さん、数えといてな!」
そして、1回で60やろ…、2回で120……、と言い出す。
すごーーーいっ!!!賢いぞ、ムータン!!!\(≧∀≦)/
と思ったら、4回目くらいで、もはや訳がわからなくなってくる。まぁ、仕方があるまい。
「お母さん、手伝ってあげるんやろ?4回は?さっき180やったから?」
見れば、指をいっぱい使って考え中のムータン。
8から6足して…と指を折ったり開いたり。
「240」
「正解!」
「240に60を足して………」
指を折々、一生懸命足し算を繰り返す。
うーーーん、我が子ながら、なかなか偉いぞーーーっ!
掛け算が出来なくても、15回足せば、同じ答えになる。その理屈は素晴らしい!そして、15回も足そうっていうその根性も見事ではないの。
ツンデレラ、心でベタ褒めである。
そうして、無事に15回を足し終える。
「840に60を足して………えっと、900!!!」
「大正解~っ♪(≧∀≦)ノ やったな!だから、つまり、15分は?」
「900!!!」
「900………何や?」
「???」
「15分の何を計算してたんやったっけ?…ほら、単位は?」
「???」
「ムータン言ってたやん!『15分は何秒なん?』って。つまり…?」
「900!!!」
「だから……900……?何?」
「……900……?………秒……?」
「そう!そうそう!!!900秒!15分は900秒なんやで!」
おおお~ヽ(oゝω・o)-☆
まぁ、大変な計算のあまり、何を求めようとしてたのかを忘れてしまったのは、よくあることだし、良しとしよう!なんたって、ちゃんと計算も出来たし!
「……計算に夢中になって、最初の意図、忘れてたな。」
隣でオッシーが小さく笑っているけど、そんなもんはどうでもいい。
ちゃんと、15分が900秒ってわかったんだから!とツンデレラが心の中でほくそ笑んでいると、ムータンが嬉しそうに言い出した。
「15分は、900秒!よし、いーち、にぃ、さーん、しー、ごー……」
!(°Д°)
わかった!!!
ムータンの意図が!!!
そんなツンデレラの心は読めなかったらしいオッシーが「…なんや、いきなり?」と不思議そうに数を数えだしたムータンに怪訝そうに漏らす。
「…わかったわ。15分は900秒。だから900数えたら着くって魂胆やわ。」
「えっΣ(゜д゜;) じゃあ、何?!着くまで、延々数字数えられてんの?!」
「まぁ、そういうことになるわな………。」
「……………。」
にじゅーろく、にじゅーしち、にじゅーはち……
気付けば、何故か、子供達全員で数えている。
辿り着くまで延々と車中に数字の四重奏が鳴り響く。
煩いこと、この上なし………。<(_ _;)>
< 終わり >