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おさんぽみたいなブログ

明日は明日の風が吹く~☆

読書タイム

2007-02-08 20:13:56 | 本・絵本
父が入院する病院までは、千葉から東京を横断して行くため片道2時間以上かかります。
往復している間に本が読めるので、このところすごい勢いで読破しています。

ここ数日読んだなかで一番面白かったのは、高野秀行著「ミャンマーの柳生一族」

この本は、すっごく面白いです。なにより文章に勢いがあります(笑)

ミャンマー(旧ビルマ)というと、アウンサン・スー・チー女史の軟禁のことくらいしか知らなかったのですが、日本との関わりや人々の暮らしぶりなど「あ~そういう国だったのか…」と、目から鱗の連続でした。

この本に影響されて、最近ミャンマー料理を食べてみたくて…。
近いうちに高田馬場に遠征しようかと考えています(笑)


逆に勢いがないというか、脱力系なのが水木しげる著「ほんまにオレはアホやろか」

私などがおこがましいのですが、それでも「もちょっと、しっかりしようよ!!」と思いながら読みました(笑)

ただ、読み終えてみて思うのは、苦節何十年という人生をさらりと語る水木さんのお人柄あっての脱力した文章なのかな…と。

高野秀行さんも水木しげるさんも、もう少し他の著書を読んでみたいなと思いました。

さて、今日は息子から「面白いから読んでごらん」と言われていた「デルトラ・クエスト」を携えて出かけました。

これも面白いです(笑)
今日の往復で1巻は読み終えました。が、これ長いんですよね…。
しばらく読むことになりそうです。


「ぼくを探しに」

2007-02-05 19:40:47 | 本・絵本
この本にはじめて出会ったのは大学に通っていた頃のこと。
以来、今日まで節目節目には必ず手にとってしまうんですよね…。




友人からは「いい歳をして、いつまで自分探ししているの?」とあきれられるのですが、いい歳になってもなかなか手放すことができません(笑)

本当は続編となる「ビッグ・オーとの出会い」のほうが、今の私に大きく影響していると思うのですが、どこに行ってしまったのか…ここ数年行方不明です。

恋愛になぞらえる人も多いようですが、私は会社という組織と自分にあてはめて見てしまうんですよね…。

歯車になるよりも、自分ひとりで完璧な円になり転がってみよう…。
でも、完璧な円になるのは難しいんですよね。

難しいな~と思うたびに、またこの本を開き…。
いい歳になっても、この繰り返しです(笑)

仕事の合間に…②

2007-01-23 22:10:19 | 本・絵本
あいかわらずちょっとずつ、いしいしんじさんの「東京夜話」を読んでいるのですが、クロマグロの視点に驚いていたのもつかの間、その後も野良犬の視点や擬人化された「池袋」の話など盛りだくさん。
これからカラスの視点の話も出てくるようです。

荒唐無稽と言えばそれまでなのでしょうが、ファンタジーとしてその独特な世界を楽しんでいます。

一言で言うなら「愉快な短編集」という感じかな
電車の中でクスクス笑いしながら、今日もずいぶん読んじゃいました…。

さぁ、宿題しなくては…

仕事の合間に…

2007-01-22 00:41:07 | 本・絵本
ちょこちょこと読書。

今読んでいるのはいしいしんじ著「東京夜話」です。

短編集なので、ちょこちょこ…と読むのにはピッタリなんですよね。
とはいえ、ついつい1話を一気に読んでしまったりと速いペースで読んでしまっています…。マズイ!!

いしいしんじさんの本は長編ばかり読んでいたので、こんなにも色々なスタイルの話を書く人だったのかと驚きました。

今までのところでは、クロマグロとシロザケの恋(?)を描いた「クロマグロとシロザケ」が面白かった…。
クロマグロを主人公に、クロマグロの視点で書かれているのですが、魚を主人公にした話しなんて、私ははじめて読みました。



ところで、昔からの私の悪い癖なのですが、どうして「これをやらなくちゃいけない!」という時に限って他のことをしたくなっちゃうんでしょうね…

それで睡眠時間がなくなっていくわけで…。
今夜もこんな時間になってしまいました






今年の1冊目!

2007-01-12 22:00:29 | 本・絵本
「エンデュアランス号大漂流」Amazon.co.jp: エンデュアランス号大漂流: 本: エリザベス・コーディー・キメル,千葉 茂樹を数日前に読み終えました。


アーネスト・シャクルトンが船長を務め、南極を目指した「エンデュアランス号」が、氷河に閉じ込められ沈没。
1年8ケ月もの間南極を漂流しながら、ひとりの死者を出すことなく全乗組員が生還したという実話を描いた本です。


以前読んだ「無人島に生きる十六人」とダブる部分は多く、どちらの漂流も全員が無事生還するという奇跡を成し遂げているという点では同じなのですが、穏やかな太平洋上の漂流と、常に氷河と向き合う南極周辺では緊迫感が違うかなと、読者の勝手な感想ですが「エンデュアランス号」の生還のほうが、より過酷な状況下だったという印象をとりあえず受けました。

「無人島~」でも「エンデュアランス号~」でも、同様に感じたことは、全員生還の鍵となったのはリーダーの資質かなということ。

どちらの船長も表向きは楽観的で、常に全乗組員に希望を持たせようと努力しているんですよね。大きな葛藤が心のうちにはありながら。

エンデュアランスというのは、日本語にすると「不屈の精神」という意味。
まさに「不屈の精神」を持った船長の姿に感動しました。

エンデュアランス号の出航から帰還までの時期は、折りしも第一次世界大戦に欧州が揺れている時期と重なります。
南極から無事生還した乗組員たちも、帰国後は第一次大戦の戦場へと赴き、戦場で命を落としていったという後日談には、この時代を生きた人たちのはかなさを感じました。

シャクルトン自身も、南極探検という点では成果をあげることなく、若くして亡くなっていくんですよね。

人生というのは、あるバランスのもとに均衡を保っているものなのかもしれないと思うのでした…。

この本には、同行したカメラマンの撮った写真が多数掲載されています。
文章を読まなくても、写真だけでも感動が伝わってくるような本です。
寒い時期に読むと、寒さがよりリアルに感じられますよ。




絵本『おおきくなりたいちびくまくん』

2006-11-22 22:37:53 | 本・絵本
今の時期、本屋さんに行くと
クリスマスの絵本がたくさん並んでいますね。

普段は見かけないものが多いので、
ついつい立ち読みしてしまいます。
本屋さん、ごめんなさい

そんな立ち読みした絵本のなかで、クリスマスの絵本ではないのですが、私が一番いいな~と思ったのが『おおきくなりたいちびくまくん』です。

Amazon.co.jp: おおきくなりたいちびくまくん: 本: デイビッド ベッドフォード,David Bedford,Jane Chapman,まつなみ ふみこ,ジェーン チャップマン



絵本には、子ども向けのものと親向けのものがあるんじゃないかと思っているのですが、『おおきくなりたい~』は親向け。

あ、子どもには難しくて理解できないとか、そういうことではないんですよ
親が読んでいて、ホッとできるようなお話しというのでしょうか。

子どもの相手をしていると、イライラしたりカッカしたりすることもあるけど、そんな時に読むと、基本に戻れるような、やさしい気持ちになれるような、そんなお話しです

たしか後半に、おかあさんがちびくまくんに「ゆっくりおおきくなってね。おんぶできなくなったら、おかあさんさみしいから」と話すのですが、このあたりでジーンときました。

私も時々息子にハグしては、「大人になっても抱っこさせてね」と言うのですが、今のところ「いいよ~」と快諾してくれています(笑)
でも、あと1年か2年かなと覚悟しています

実際振り返れば、あっという間に大きくなってしまったような気がしますが(笑)こういう絵本を読みながら、親子でゆっくりとした時間を過ごすのもいいですよね。

この絵本は絵もすごくキレイです。立ち読みじゃもったいなかったかも

通勤のお供に

2006-11-18 22:11:22 | 本・絵本
ひさびさに電車で通勤する毎日を送っています。

1時間弱の通勤時間のお供は山下清著『ヨーロッパぶらりぶらり』。

  

テレビドラマの「裸の大将」シリーズなども見たことがなかったので、私にとっては、この本を通して初めて山下清という人を知ることになりました。
まだ読みはじめたところなのですが、幼い子どものような感覚を持ち続けた人だったのでしょうね。

たとえばオランダのハーグを訪れた感想は、
「ここはオランダの首府で、女王様がすんでいるので、女王様は女の人だからハーグの町はやさしいので、ぼくはこの町がすきです。」

気持ちだけは、山下清さんとともにヨーロッパをぶらりぶらりしているような…。
そんな楽しい通勤時間を過ごしています。

クリスマスの絵本

2006-11-15 16:59:09 | 本・絵本
サンタさんといえば、そろそろクリスマスの絵本が似合う季節になってきましたね。

私としては、一年中クリスマスの絵本を読んでいてもいいくらいなのですが、やはり季節感も大切にしないと


クリスマスの絵本では、『子うさぎましろのお話』(文・佐々木たづ 絵・三好碩也)が好きです。

   

白うさぎの子“ましろ”は、サンタクロースのおじいさんからもらった
プレゼントのお菓子をすぐに食べてしまいました。
もっとプレゼントをもらえないかと考えて、からだに炭を塗りつけ
黒うさぎの子のフリをして、サンタクロースのおじいさんに会いに行きます。

プレゼントを配り終えて、からっぽになっていたサンタクロースの袋から出てきたのは、小さなタネがひとつだけ。
それでも、サンタクロースに“ましろ”だと気付かれなかったことを喜んでいたのですが、炭がおちないことが心配になって、タネを神様に返すことにします。

やがてタネからは芽が出て…というお話し。

とにかく“ましろ”が、かわいくて、いじらしいんですよね。
学校で読んでもウケのいい絵本です。



しかし、うちの子のお気に入りの1冊はこれなんです。

  

ドクター・スースの『グリンチ』。
さすがは男の子だな~と思います(笑)

クリスマスが大嫌いなグリンチ。
ある年、クリスマスに浮かれるダレモ村を見ていると名案が浮かびます。
サンタクロースの扮装をして、クリスマスをメチャクチャにするつもりだったグリンチですが…。

皮肉屋で、ちょっとトンチンカンなグリンチのハチャメチャさが楽しい絵本なのですが、これはまだ学校で読んだことはありません
読むのが難しいんですよね(笑)

『グリンチ』は映画にもなりましたよね。
でも、うちの子の場合、映画版はあまり好きではないようです。

これからの季節は、絵本も映画(DVD)も音楽も、街の雰囲気も…いろいろ親子で楽しめますね。
秋もいいけど、冬もいいな

たぶん私は、どの季節も好きなんだと思います




落語の絵本

2006-11-10 14:53:09 | 本・絵本
今日は絵本のことを。

ときどき小学校で、子どもたちに絵本を読んでいるのですが、
最近読んだのが落語絵本の「たのきゅう」。

   

たのう村のきゅうべいさんが、うわばみを退治して大金を手に入れる
というお話しです。
うわばみから嫌いなものを聞かれて、“お金”とこたえるあたりは、
「まんじゅうこわい」に少し似ています。

さてこれが、とても読むのが難しいんですね…。
落語家さんのようにテンポよく、面白く…と、
頭の中では理想どおりに読めているのですが(笑)
実際には…。まだまだ修行が必要そうです


私が「たのきゅう」を高学年に読んだ日、偶然同じ落語絵本を
1年生に読んだ方がいたのですが、まだ低学年には“オチ”が
わからないようだったと言っていました。

「最後にオチがあるからね!と言いながら読んだんだ(笑)」という
感想を聞いているだけで、とてもホノボノとして楽しそうな雰囲気が
伝わってきました

学生時代には何度か寄席にも足を運びましたが、
最近はほとんど行くこともなくなりました。
子どもと一緒に行ってみるのもいいな…と思うのですが、
寄席ってわりと長時間なんですよね。
もう少し大きくならないと、集中できないかもしれませんね。