『ツボイ塗工』~亡き父の魂と共に~ 関西ペイント・リフォームサミット参画店、水谷ペイントパートナー施工店・認定施工者

『生ける建物の声を聴け!』

建物は生き、意志を持ち、あなたの気付きを待っています。建物を笑顔にする塗装がここに!

『換気養生』

2011年07月31日 22時07分28秒 | 養生
養生(非塗装面を塗料汚れから守るためにビニールで覆う作業)は施主様にとってうっとおしい作業。
 
窓が開けられないと言うのは施主様にとってはストレスが溜まりますし、
当方としても出来るだけ早く窓養生は外したい。
 
通常は東西南北4面ある壁面のうち2面づつ施工して養生を出来るだけ早く外す工夫などをしますが、
当方の外壁塗装工程は4~6工程と工程数が多い上、丁寧に仕上げるが故に時間が掛ります。
 
施主様の生活パターンを掴んで、窓を開ける事の多い施主様宅では、換気用に開ける事の多い窓に関して、
なるべく換気養生をして、換気できる箇所を作るように心がけています。
塗装時にのみ開口部にカーテン状養生シートを下げ、その後外す。
これで換気も出来ますし、養生としても最低限の機能を発揮できます。
 
施主様のご要望をすべて叶えるのは難しい事ですが、
出来うる限りの努力をする事がプロ魂であると思っています。

無機質なアルミベランダをウッドデッキ風に

2011年07月21日 21時36分17秒 | 施主様お困り事解消プロジェクト

施工中にお客様よりベランダの敷物が・・・とご相談を受けました。

建築直後に人工芝シートを敷いて居たようですが、擦れて人工芝の毛がゴミに・・・

その後、プラスチック製のごわごわしたユニット芝を敷いてありました。

それも紫外線劣化でボロボロに。。。

『何とかしたいわー。アイデアある?』と聞かれましたので、

【ウッドデッキ風にしちゃいます?】とアイデアを出し、サンプル品を敷いて…

『良い感じね~』と好評だったので早速段取り・・・

『あ、腰壁の部分も何かで隠せないかしら?』と仰ったので、

【それであればラティスの細目っていうのがあったはずですよ~】とお勧め。

こちらは私にお任せ頂いたので、早速段取り。

ラティスは1800mm×900mm(6尺もの)900mm×900mm(3尺もの)の2種類で、

今回は切り詰め加工を施さないといけない感じ・・・

ラティスの切り詰めは意外に手間が掛り・・・更には細目なので手間はバイバイ(^^;

でも、きっちり納まってくれたので良しとします(^^

 

それでは完成写真おば。

切り欠き面がありますが、ここはプランターを置く事を想定してあえて切り欠き。

ウッドデッキ部分にフラップを立てて、土などがウッドデッキに流入しないように工夫しています。

大工さんではありませんが、こんなお仕事も私自身でやります♪

 

 


ガイナ遮熱実証塗装~遮熱塗料扱いに関して~

2011年07月07日 09時42分38秒 | 実証塗装
暑くなってまいりましたネ。
当方でも遮熱塗装に関する問い合わせはウナギ登りデス。
本当に効果があるの?というお問合わせが非常に多いので、まずはそれについて書きます。
 
 
遮熱塗料は世の中にたくさん出回っております。
 
独自の技術という触れ込みを多く目にしますが、
『製造工法の違いによる技術差異』とまずはお考えください。
 
反射ビーズを入れたり、顔料を工夫したりと各社競い合っているのが現状で、
目指しているのは表面温度変化で-20℃です。
 
断熱塗料という言葉も目にしますが(ガイナ等)、あくまで遮熱(太陽光に含まれる熱線を跳ね返す)塗料です。
断熱塗装と呼ばれるものに関しては反射機能に中空バルーン構造をプラスして素材と塗膜表層を引き離し、
遮熱で跳ね返せなかった熱が素材に達する熱伝導力を弱める効果を更に狙っています。
 
ただ、断熱を謳ってしまうと施主様の混乱を招きかねない事から、
当方ではガイナであっても断熱コートであっても『断熱』とは呼びません。
 
結局、断熱と謳う材料の多くが、内部の熱は内部循環を活性化させる為に内装しなさい、
外部は熱遮断という考え方で外装しなさいと言う形で進んでおりますので、
本当の断熱であるのかどうかというのは当方も検証を進めなければならないと感じております。
 
『塗っただけで即断熱』なんて豪語する営業マンがいらっしゃったら一蹴して差し上げて下さい。
そんなに物事単純ではありませんから(笑)
 
 
さて、当方では昨年より日本ペイント『サーモアイ』を導入しております。
 
この材料が良いなと思っているのは、遮熱云々の前に塗料の基本性能が優れている事。
流石、日本で一番最初に塗料製造を始めた会社だけあって、
遮熱塗料製造で出遅れた分、良い製品を送り出してくれました♪
 
当方でも遮熱実証結果を公表しておりますが、その後も順調に受注が進んでおります。
 
日射反射率(太陽光に含まれる赤外線を反射する能力)の高いお色を選別すると、
確実に表面温度が-20℃以上下がる事を当方でも確認しておりますが、
建物の構造や築年数によってお客さまが体感する効果はマチマチなのが現状。
 
まずは温度差異による建物へのダメージ低減として、
+αでお部屋が少し涼しく感じますと当方ではご説明しております。
 
遮熱による施主様の反応は十人十色でして、『感動した!』というお客様もいらっしゃれば、
『ん?』というお客様もいらっしゃいます。
 
表面温度で-20℃というと、室内温度で-1℃~4℃程度(建物の構造により変化)。
昨年のような猛暑の連続では屋根温度が確実に低下していても、
お客さまが求める涼しさとのギャップが大きいのかな?と思っております。
 
 
今回の施主様はHPよりご依頼、複数社による相見積もりでGAINAをお考えでした。
 
当方は今までガイナの効果について静観しておりましたが、
遮熱塗料分野での2010年度シェアトップ(同率で日本特殊塗料)の実績を無視する事も出来ず、
今回は施主様もガイナをお考えでしたので思い切って採用に踏み切る事にしました。
 
 
モルタル屋根部分及び壁面をすべてガイナで施工、
鉄部に関しては当方で実績のあるサーモアイSi(シリコン樹脂)施工となりました。
 
今回はルーフィング部分におけるガイナ施工実証を行います。
今回の施主さまは外国人の旦那様で、ご自分で何と遮熱塗装をされたという形で、
実証比較するには不適切でしたので、隣接するお隣さんの同型ルーフィングを拝借しての効果実証デス。
 
  1. 物件所在地 東京都目黒区目黒
  2. 建物構造   木造ALC及びモルタル3階建て
  3. 日時&時刻 2010年6月6日 午後1時
  4. 気温      28.6℃ 
  5. 湿度      39.0%
  6. 風向      南の風5m
気温は30℃を下回っておりましたが、屋根上は暑い暑い・・・
温度計で計測すると36℃を記録。。。
間違いだと思って、一度リセットし、計測しても36℃…買ったばかりの温度計が正しければ、
上空温度は36℃であります(地上12メートル地点)。
早速、通常の屋根温度を測るとこの時期で61.5℃!
真夏ではもっとカンカン暑くなるんだろうな・・・って思うと恐ろしいです。
そして今度はガイナの表面温度は・・・・41.5℃♪
しっかりと-20℃達成です。
20℃の違いってどんなものかというと、靴下で歩くのが困難なのと、
じわっとあったかいという感覚との違い・・・解り難いですかネ?
 
今回のルーフィングは当方定番のポリマーセメント防水にガイナをトップコートとして迎え入れた
『ガイナ防水』って呼びたい仕様デス♪
 
プライマー&主剤3回塗布後にガイナを3工程かけています。
ん~やり過ぎ?って感じですが、しっかりと効果を出すためにはこの位膜厚を付けてあげなくてはというのと、
過去に雨漏りがした現場であった事を考慮しての念入り作業デス!
 
ガイナ防水と勝手に申し上げておりますが、
日進産業さんのお墨付きを得ている訳ではありませんのであしからず。
 
ただ、これはいい!と個人的には確証を得ております