『ツボイ塗工』~亡き父の魂と共に~ 関西ペイント・リフォームサミット参画店、水谷ペイントパートナー施工店・認定施工者

『生ける建物の声を聴け!』

建物は生き、意志を持ち、あなたの気付きを待っています。建物を笑顔にする塗装がここに!

築50年、当方長期担当物件の塗替え

2010年08月30日 20時01分57秒 | 日記
私の父が商売を始めて間もない頃よりお世話になっている施主様宅です。

とても建物を大切にされる方で、
定期的に塗装をご依頼頂いております。


今回は父が亡くなった後、初めての塗装。


ただ、築年数、施主様もご高齢と言う事で、
『最後の塗替えよ~』とおっしゃられたので、
『私も最後のご奉公と思って頑張ります』と申し上げ、
精一杯の作業をさせて頂きました。


まずは当方で足場を仮設、
高圧洗浄、各所錆止め施工後、養生開始。


雨樋もかなり古いものでしたので、
足場を仮設したついでに私が段取り&取り付けを行いました。
交換した雨樋は価格と排水性のバランスに優れたセキスイΣ90ゴールド。
当方で多数交換している実績から、こちらをお勧めしました。


外壁は当方定番のカチオン型シーラー&シリコンエポキシ樹脂下地調整塗材
&2液反応硬化型セラミックハイブリッドシリコン樹脂仕様。
更に、現況マスチック仕上げ(砂骨パターン仕上げ)を玉吹き模様仕上げに変更しました。

外壁色は2色塗り分けで、メインは明るいアイボリー色、
アクセントで屋根との接合部分に茶系色を使い、メリハリを付けました。

木枠はアクセント色で明るく調整、
手摺は屋根と同色のアッシュブラウン色に調整です。

出来上がりを楽しみにされていた施主様にもご好評を頂き、
今回も良い作業をする事が出来ました!

また、10時と3時に美味しいお茶を頂き、
施主様のご配慮に感謝感謝です。




エコ洗濯板

2010年08月28日 00時25分31秒 | 日記
暑い日が続いていますが、
皆さま体調を崩されていませんでしょうか?

この暑さが9月も続くと思うと、
正直、気持が萎えますね~。


さて、今回は塗装の話題を離れ、
エコ洗濯板のはなし。

フロッシュというドイツのエコ洗剤ブランドの
カエルマークの付いた洗濯板です。

私が愛用しているバンテリンのサポーターを
妻が手洗いしてくれているのですが、
『洗濯板があれば楽だな~』と言うので、
早速アマゾンで購入しました♪

手のひらサイズの可愛い洗濯板。

洗濯板と言えば、昔、どこの家庭にもあったもので、
木製のものやプラスチック製のものがあったと記憶しています。

懐かしいと思うのは歳だからでしょうか?

使い心地が良いらしく、妻から大好評だったので、
ここでご紹介しています♪


フロッシュブランドが付いていますが、
製造は日本で、土佐龍という木製家庭用品などを製造するメーカー製。

フロッシュブランドのほかに、土佐龍の独自販路でも販売。
フロッシュブランドが1,575円に対して、
土佐龍オリジナルが1,050円。

ただ、にぎり部分の形状が異なります。

どちらが良いかは好みかもしれませんが…

個人的にカエルマークの付いたフロッシュ版のほうが可愛い感じです♪


どちらも素材は耐水性に優れ、強く滑らかなサクラ板を使用。
実際に手にすると滑らかな木肌である中に固さがあります。

靴下などの泥んこ汚れに力を発揮しそうですよ!
サッカーや野球に打ち込むお子様の洗濯にいかがでしょうか?


今回は洗濯板のご紹介でした。




ラティスフェンス塗装~キシラデコールフォレステージ~

2010年08月26日 00時05分59秒 | 日記

今回はHPよりご連絡&ご依頼頂いた作業のご紹介です。

木製のラティスフェンスを3年前に塗装、
その後のメンテナンスを当方にご依頼頂きました。


きっちりと塗装間隔が守られている為、
苔が表面に広がる部分があったものの、
良好な下地環境、これを今回もしっかり塗装です。

前回もキシラデコール塗装であったようですので、
今回もキシラデコールで統一する事にしました。


○―――○―――○―――○―――○―――○―――○―――○―――○


久し振りにキシラデコールを使うので、
見積もり前に情報収集すると、
日本エンバイロケミカルズという私の知らないメーカー扱いに。

当方が使っていた頃は武田薬品工業扱いだったはず?と、
よくよく調べると、武田薬品工業の生活環境事業部が分社して、
現在の会社になっているとの事。

時代が変わると色々と変わります。

更には低臭性のキシラデコールフォレステージという新製品が
今年6月に発売になったばかりというタイミング。

施主様のお子様も小さいので、より臭いのしないフォレステージを使う事にしました。

実はキシラデコール、現在の標準製品の臭気がどの程度なのかは解りませんが、
当方が使っていた当時は独特な臭気が鼻につく感じだったと記憶…
が、このフォレステージはほとんど臭気が気になりません。

無臭では勿論ありませんし、キシラデコール臭はするのですがマイルド。

これなら安全に作業ができます!


ムラにならないように刷毛を整えながら、木目に合わせて塗装。
そして完成(今回は中途の作業写真がありません・・・)


と言っても、どんな感じになるのかお伝えしないといけませんので、
別現場でサービス塗装した古い木板の様子を。

塗装前

塗装後(キシラデコールフォレステージ・パリサンダ色)



また、サッシも塗れないだろうかと言う旦那様のご要望で、
刷毛によるサッシ塗装も行いました(防錆型ポリウレタン樹脂仕上げ)。

塗装前

塗装後


サッシを塗っていると小さい小さい現場監督さんがガラスの向こう側に(^^

『ねえ~何やってるのお?』と興味津津。

活発なおにいちゃんとマネっ子のお嬢ちゃん。

2人仲良く、笑顔で手を振ってくれて、
気持ちの和む瞬間でありました(^^


漏水の酷いベランダを改修塗装(後半戦)

2010年08月23日 21時15分17秒 | 日記
さて、昨日はUP時間が深夜でしたので、
分割公開になってしまいましたが後半戦に突入です。


防水には色々と種類がありますが、
当方ではエコマーク認定で安全性に優れたポリマーセメント防水を使います。


防水にはシート防水やFRP、ウレタン、ポリマーセメントなど様々です。
どれにも一長一短があり、これさえやれば完璧と言う事はありません。
建物の用途に合わせて防水の種類があると思われた方が宜しいかも。


当方がポリマーセメント防水を採用する理由は
湿気の発生している防水対象箇所にも塗れる点、
立ち上がりや勾配のあるセットバック面にも同一膜厚で塗れる点、
ベランダなどの臭気がこもる場所において
施主様にご迷惑を掛けること無く施工できる点、
下地との密着性に優れ・施工安定性に実績がある点です。

悪い点は施工に手間暇掛る事でしょうか(苦笑

改修塗装をメインとする当方です。
塗り替えた時のリスクをずっと眺めてきて
たどり着いているのがポリマーセメント防水、
以前は厚膜ウレタン防水を得意としていたのですがネ。


さて、防水工程に移ります。



立ち上がりのトタン面は錆びが発生していたのでまずはエポキシ樹脂錆止めで下塗り。

昔の亜鉛めっきですので通常の塗装では密着不足で即剥がれます。
なので錆止めという機能と接着塗装の機能をエポキシ樹脂錆止めに委ねます。
勿論、機械研磨でしっかりと表面に細かい凹凸を作り、表面積を増やすことで接着力を強化です。

その後、防水プライマー塗装(下塗り)を行います。

ポリマーセメント防水はポリマー(樹脂)と特殊パウダーを合わせる事で樹脂を形成します。
まずは希釈率の高い塗膜で接着塗膜を作ります。
既にコンクリート機能強化材を塗っているので、密着力はマックスになっています。


プライマー乾燥後、間髪入れずに主剤塗布1回目です。

今度はパウダーと樹脂の量が多い主剤。
ちょっとドロっとしていますが、これを満遍なく塗り込みます。
パウダーがすぐに沈殿してしまうので、常に撹拌しながらの作業です。


黒くなったら乾いた合図、具合を見ながら2回目塗布。

乾くとコンクリートのように固くなるのですが、柔軟性があって防水下地を優しく保護します。

乾燥後3回目塗布。

ここまで塗り込むと目が綺麗に整い、トップコートを塗る為の環境が整います♪


最後に水性ウレタントップコーティングです。

2度塗りが基本ですので、しっかりと塗り込み完成です♪



突発的な豪雨にもしっかり耐え、雨漏りが完全に止まりました。
雨が降るまでは完璧な施工を心掛けたものの心配しておりましたが、
ピタッと止まってホッと一息です♪

当方HPへ

漏水の酷いベランダを改修防水(前半戦)

2010年08月22日 09時20分31秒 | 日記
『雨漏りで天井から滴が・・・お願い~』

と、いつもお世話になっている施主様よりご連絡あり。

早速急行すると、確かに滴ってる。。。

実は3年前に外壁工事を行ったのですが、
『防水は次の機会に』と言うお話。

既にドレン廻りが怪しかったので、サービスで応急措置を施し、
雨漏りなどの現象が現れたらご連絡下さいと申し上げました。


○―――○―――○―――○―――○―――○―――○―――○


それから3年、やはり雨漏りが始まってしまいましたが、
おおよその原因を既に掴んでいるので施工開始して完璧に止水です。

現況はシート防水施工ですが、既に接着剤が剥がれ、酷い膨れが点在しています。


これをまずは撤去して、下地調整を開始します。

と、撤去を進めると立ち上がり面(立面)がトタンである事にビックリ。
通常、ここはモルタル仕上げなので意外…
さらにトタンにシートがしっかり貼り付いて撤去困難な状況も、何とか除去完了。
写真にマーキングしている部分が川のように雨水が流れた様子。
コンクリートとシート防水の間を雨水が滑走している事から
シート防水が既に機能不全になっていた事を物語っています。


鋳物製のドレン(排水口)は分割タイプになっています。
本体はコンクリートと共に固定仕上げ、
その上からシート防水や塗膜防水を仕上げて、押さえ金具として蓋をするという寸法。
ですが、ほとんどの業者さんは押さえ金具を取り外さずに、
上から防水施工をしてしまう為、こうして金具を取り外せるのは奇跡的な事です。
私自身が酷い仕事をされた現場ばかり見ているからかも知れませんが…


ここが最も漏水していた箇所です。

通常はコンクリートやシーリングでしっかりと埋めてあるものですが、
穴が開いたままになっています。
シート防水を過信した業者さんがこの程度なら漏れないだろうと判断したのかも知れません。

また、立ち上がりがトタンである為、
コンクリートで流しこんだ土間面と立ち上がり面の接合部に隙間が開いており、
広範囲な複合要因による雨漏りであった事も分かりました。

他にも雨の吹き込みによって漏水した箇所も発見。

防水傾斜の付いている中で、最も排水口から離れた場所。
排水口が谷としたら、この漏水箇所は山です。
しかし、ゲリラ豪雨のような雨が降った時に漏れていることから、
シートを滑走した雨水が逆流してこの場所で雨漏りを発生させていました。

ドレン部分には当方でも採用・止水実績のある改修ドレンを使い、
ドレン廻りの接着シーリングと立ち上がり/土間接合面のシーリングをばっちりと施工。

コンクリート土間面にはコンクリート機能回復/強化材をまずは塗布。
コンクリート自身の耐水性を向上させるための下準備を済ませました。

写真が多岐に渡りましたので、防水主剤への工程は後ほど。