no music no lifeかもしれない日々

素人による音楽的感想を目的とするRAG FAIR中心ブログ

INSPi花ツアー@名古屋レポその3

2007-03-19 07:16:40 | INSPi
INSPi名古屋レポ、最後です。
ここから先は批判およびRAG FAIRとの比較を含みます。
特にINSPiファンの方はお気をつけください。


<アンコール>
・加納さんはもうINSPiみたいなもんだよねーMC
伸二さん「もう遅いで。だってINSPiって書いたTシャツ着てるもん」
加納さん「・・・ああっ!いつの間に!」

・・・・・・すいません何のコントですか。

加納さん「おいみんな聞いたか? Tシャツ着たらINSPiなんだってよ

あー。
もうほんと加納さんは全部持ってくなぁ。


加納さん「なかなか他のバンドとやれる機会ってなくて、この話が来た時に『いいですよ』って二つ返事でOKしたんですけど。本当に・・・・・・・・・・・・・・・本当に楽しかったです」
杉ちゃん「今、良い間やったね」
ほんとに二つ返事でOKしたの加納さん?
二つ返事でOKできるほど簡単な仕事ではなかったと思うんですけど。
それでここまでの仕事をやってのけるって、かっこよすぎる。

加納さん「INSPiは兄さんだと思ってますから」
杉ちゃん「えっ・・・全然兄さんだと思われてる感じしませんけど(素)」
おっ、杉ちゃんらしくなく鋭い切り返しですね。
加納さん「俺よりデビュー先じゃん。兄さんだと思ってますよ。まぁ年は俺のほうが上だけど。30代と20代の溝がここにあるけどね」


杉ちゃんがつっかえつっかえ話しているところで、
加納さん「ごめん、いつもこうなの? なんでそこで止まるの」
伸二さん「いつもこうなんです」
大倉さん「杉ちゃんが噛まへんかったら逆に不安になる」
加納さん「それにしては時々お客さんが不審そうな顔してたけど」

大倉さん「INSPiのライブに何回も来るうちに、それにはまるんですよ。もっと不審がらせて・・・!って」
加納さん「なるほどね。それがINSPiクオリティなんだ」

・・・えっと加納さんちょっとすいません。
その言葉どこで覚えたんですか?
ファンブログとかでないと目にしない言葉ですよ、「○○クオリティ」って。
しかもそれ揶揄寄りの言葉ですから。
ていうか大倉さん、そ れ で い い の か
いやまぁ正しいですけど。



そして加納さん、客に向かって、
加納さん「みんなでそんな杉ちゃんを育てていかないと」


INSPiのライブを見たことがない方のために杉ちゃんのMCがどんなものかものすごくおおざっぱに説明すると、加藤さんがメインで進行してると思ってください。
や、イメージですよイメージ。
加藤さんがつっかえようが止まろうがメンバーに助けを求めようがドリーマーな話をしようが宇宙にすっ飛ぼうが誰も責めないし突っ込まないしむしろそこのメンバー加藤さんのフォローしなさい的に母目線で見守るじゃないですか。
だってあの加藤さんがメインで進行しようと頑張ってるのだもの・・・!
まぁそんなかんじです。
むろん杉ちゃんのほうが慣れてる分、加藤さんよりははるかにしゃべれますけどね。


加納さん「3公演じゃ少ないよ。もっとやるべき。もっとやって、いろんなお客さんに触れて、そうやって成長していくんだから。いや、これはほんと。」


私の記事を読んで、えっ加納さんこんなこと言ったの、と凍りつく方がおられるかもしれません。
一つだけ言っておきたいことは、加納さんは場を凍らせはしなかった。
それはINSPiの5人の人柄もありつつ、あれだけ懐いている杉ちゃんの姿があって、加納さんがこれだけの仕事をした上で、言っているからだと思います。


今回のツアーでわかったことは、私はINSPiに対しては激甘いということです。
こんなMCを例えばRAGのライブでやろうもんなら、ダメ出しの嵐になって段取り考え直して来いくらいのこと書くと思うんですけど、
INSPiの場合、まぁ杉ちゃんだしな・・・。
あ、これまでのレポの中でさんざんMCに対して入れていたのは突っ込みであってダメ出しではありません(素)
この甘さを指して加納さんは「客が育てないと」と言うのかもしれません。
加納さんがどんな意味で言ったのかなんてわかりませんけどね。

それは私がRAG FAIRに求めるものとINSPiに求めるものが全く違うからなのだろうと思います。
RAG FAIRファンの友人がINSPiのライブを見て言った、「RAG FAIRは楽しませるプロなんだと思った」という言葉に、それを聞いたとき私は激しく落ち込んだんですけど、その時とは違う解釈を今はしていて。

確かにそのとおりだと思うんですよ。
RAG FAIRは「プロ」なんだと思います。
誤解を恐れずに言えば、「プロ」というものには他を寄せ付けないある一定の冷たさ厳しさが介在するということです。
INSPiにそれがないなんて言いませんけど、傾向の話です。
私はINSPiが人を楽しませることができないと言われると心外極まりないです。
ただ、その方法がRAG FAIRとINSPiはあまりにも違う。
両方に違う魅力がある。
そしてそのどちらもが、私にとって大切です。
だから私の批判も違ってくる。
わかっていたことではありますが、改めてそれを認識しました。

でも、確かに。
加納さんに反論する気はありません。
あまりにも危うい。

素っぽすぎるところ、天然すぎるところ(ものすごくおおざっぱにたとえるならば加藤さんが3人と健ちゃんが2人いるような感じ)(や、雰囲気ですよ雰囲気)は確実にINSPiの魅力で、そこが好きなんだろうし変わってしまったら寂しい部分だし変わる必要もない部分なのかもしれません。
でも段取りを忘れて加納さんに指摘されるとか、客の手拍子を加納さんだけが煽ってるとか、それは正直甘えだと思うんですよ。
固定ファンにはわかることでも、初めてスピライブに来た人にはわからない。
私の友人が「ツアーに何回も来てる人が多いことが前提なのかな」なんて言っていましたが、私はいくらなんでもそれはないと思うんですけど、万一そうなんだとしたらたとえそれが事実であっても言語道断だと思うんですよね。プロとして考えられない。
だからそれは絶対にないと思いますけど。
そう感じさせてしまうこと自体が甘いんでしょうね。
この甘えをなくすことなら、彼らの魅力を損なわずにできるはずです。

私が内輪受けが嫌いだからこういう話になるっていうのはわかってます。
ファンにしてみれば、内輪受けが楽しかったり心地よかったりということは往々にしてありますからね。
固定ファンしか来ないライブでずっとやっていくだけでいいのであれば、気にしなくていい部分なのでしょう。
でも、違うでしょう?
それはメジャーのアーティストがやることではないですよね。
今のスピライブが内輪受け状態だとは思いませんが、危険なんじゃないかという話。

新メンバーも入ることですし、これからが大変なんだろうと思います。
別にINSPiだけがそうだとは言ってませんが。



杉ちゃん「加納さん、しゃべれるね」
加納さん「わーい誉められたー(棒読み)」

今までやたら真面目に語った後でアレなんですけど、
な ん だ ろ う こ の 脱 力 感・・・!



杉ちゃん「ここで曲紹介をすると、ツアー終わらなあかんのやけど・・・。誰か曲紹介したい人
伸二さん「フリーやなー! この場所すごいフリー!」

なんか加納さんがさっきみんなに言ったことの意味が理解されてない気がそこはかとなくしますけど・・・!
きっと気のせいだわ!


伸二さん「俺やってみたいことがあんねんけどなー。この場所に、雨を降らせることができます」
瞬時に、火事を起こしてスプリンクラーが作動して天井から水が降ってくることを想像して青ざめる私(・・・いくらなんでもそれは)
伸二さん「左手パーにして、右手の指一本で左の手のひら叩いてみてー」

・・・・・・さらさらさらさら、と。
大人数でやると本当に雨の音に聞こえるんです。

伸二さん「指2本にしてみてー」

すると、しとしと雨だったのがざざ降りに聞こえます。
おおーすごーい。

伸二さん「雨といえば、この曲ですね」


・雨音に君を想う
曲紹介は上手かったんですけど、なんでこの曲をアンコールに持ってきたのでしょうか(素)
これに関してはアカペラアレンジが微妙すぎると思うんですよ。
ベースとコーラスのバランスが悪い。
むーもったいなーい。


・Move On



<ダブルアンコール>
会場にこの木なんの木が流れ出して、客がダブルアンコールのノリで歌っていたら、メンバー5人再登場。
ここで出てこないところはさすが加納さんだと思います。
あとついでに、INSPi公式のツアー写真で、ライブ終了後は1人だけスピTシャツじゃなく私服で写っている配慮もさすが。
でもそのせいでますます、おとうさんとこどもたちに見えてしまう罠。

加納さんとようすけさんも一緒にこの木なんの木をもう一回歌って、終了。




今回、本当に思いました。

RAG FAIRはもったいないことをしている。

直前に松永くんとおっくんのライブを見たせいもあるんですが、RAG FAIRはリズム隊を活かしきっていない。
友達が言ってました、
「加納さんってしゃべりのセンスあったのね」
気付くのが遅いよ。
本当にもったいない。
こういうのを宝の持ち腐れと言います。


実際、加納さんがサポートに入るという話が発表されてから、INSPiファンの反応は複雑だったじゃないですか。
そのなかでも代表的なものが、加納さんのベースはINSPiには合わない、というもの。
私も不安でした。
でも、今回のツアーに行って、加納さんのベースがINSPiに合ってないという意見は一度も目にしていません。
もともと誰がサポートに入ろうがベースがいなかろうが、塚ちゃん脱退後初のツアーで複雑な思いをするファンがいるのはもうどうしようもないことです。
今回のベースサポートは誰であろうが、状況としては完全アウェーだったはず。
それをここまで跳ね除けて、やりきった加納さんは本当に良い仕事をしたと思います。
大阪で「今まで誰もなしえなかった杉ちゃんのフォローを・・・」
加納さん「そこまでしなきゃなんねぇのかよ!」
なんて会話が繰り広げられたそうですけど、求められている以上のことをしたんだと思います。
ああ加納さんかっこいい。

とりあえず新メンバー募集の条件に「つっこみ」を入れたほうがいいんじゃないかと一瞬思いました。
新メンバーがいきなり突っ込み役なんて無理ってことはわかってますけど。
ていうか最近大倉さんが杉ちゃんのフォローを投げているのが非常に気になります。
どうしたんですか大倉さん、それは洋輔さんが礼央さんを放置するのと同じくらい危険行為ですよ(素)



今回、本当に、私にとってINSPiは大切なんだということがわかりました。
渋公で何もついていけなくてファンの感動が全く理解できなくて凹みまくって、それと同じことをやられたらどうしようと思って怖くて、最初ツアーに参加するかどうかも迷っていたんですけど。
渋公と似たようなセットリストでこれだけ楽しめて、正直ほっとしました。
インスピ浪漫の曲が1曲もなかったことは若干残念なんですけどね。
加納さんも入れて6人が同じ線上に並んでいるステージに、心の底から安堵した。


最近INSPiファンでない友人がスピライブを見る機会が多くて、彼女たちの意見に身近に触れなかったらこんな話はもしかすると出てこなかったかもしれない。
私はファンなので彼らをかばいたくて、でもかばいきれない部分はどうしても出てきたから。
ファンって不思議なもので、たとえ自分が楽しめなかったライブであっても、ファンじゃない人から批判されるとかばえる要素を探してしまうんですよね。
皮肉にもと言うべきか、私はINSPiファンなんだなーということを思い知りましたよ。


最近RAG FAIRとINSPi両方を見る機会が多いせいか、比較した意見に触れる機会が多いんです。
私の友人たちからだけでも、RAG FAIRのほうが良いという意見もINSPiのほうが良いという意見も、どちらも耳にします。
そのどちらを聞いても凹む。
私はRAG FAIRもINSPiも大切だからです。
どちらがより好きですか、と聞かれれば答えを出すのは簡単ですが、そんなことはどうでもいい。

どちらも大切なんです。
ただ、それだけ。

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2 コメント

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Unknown (nagi)
2007-03-19 08:34:29
おはようございます。

レポ、お疲れ様でした~。楽しく読ませていただきました!
もう、ただでさえ行けなかった事を悔やんでいるというのに、美波さんのレポを読んで、更に悔やんでいます(苦笑)
カッコよい加納さん、見たかったです~。

INSPiに関する美波さんの意見、私も同じようなことを思っていました。RAG FAIRもINSPiも、私は数えるくらいしか生で見ていないんですが、INSPiを始めてみた時に、「内輪ライブっぽいな」と思ったことがあります。当時、INSPiの曲をほとんど知らなかった、ということもあるんでしょうが。

今まではインディーズでしたし、内輪でよかったのかもしれませんが、これからはそれじゃ厳しいですよね。
渋公も、楽しかったんだけどイマイチノリきれなくて・・・。ストリートをしてファン以外にもチケットを売ったにしては昔からのファン向けのライブだったような気がしてならなかったんです。
それもあって、正直INSPiのライブに行くのを躊躇っている部分がありました。更に塚田さんのこともありましたし。
でも、今回ものすごく悔やんだので、次回はぜひ行きたいと思います!!

きっと加納さんのお言葉を理解してくれると信じています・・・!!(笑)

長々と良くわからない文章で失礼しました・・・。
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Unknown (つばき美波@管理人)
2007-03-20 23:28:34
>nagiさん
どうもですー。
長々と読んでいただいてありがとうございました。

渋公は、昔からのファンというより
最近のINSPiをよく知っている人向けのライブだったと感じています。
音源化されていない曲がかなり多かったですしね。
私も行くかどうか迷ったのですが、その背中を押してくれた加納さんに感謝です。
次は次で新メンバーが入ったライブですから、
それはそれで怖いんですけどね(苦笑)

インディーズにはインディーズの良さがあって、
小さいハコのライブにはその良さがあるんですけど、
そこに甘んじていていいのか。
それはこれから彼らが選び取っていくことなんだと思います。
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