9月に読んだ本、まだ月末ではないけれど、アップします。
最近、すっかり月2冊ペースになってしまっています。
● 「赤めだか」 立川談春 扶桑社
面白かったですね。落語ってテレビとかではきいたことはあるけれど、私自身はあまりなじみのある世界ではないし、著者の談春さんのことも、知りませんでした。
談春さんの師匠の立川談志さんがもちろん、小さい頃からテレビで見たことがあって、ユニークな人だなという印象はもっていました。
この、談春さんが談志さんのもとに弟子入りして、二つ目、真打ちとなっていく過程のエッセイなんですが・・
あの談志さんって、こういう人だったんだとかね、あまりよく知らなかった落語界のお家事情的なこととか、内弟子同士のお互いの関係とか・・知らなかった世界を垣間見れた感じでした。
●「街場の教育論」 内田樹 ミシマ社
8月に引き続き、内田さんのものです。8月に読んだ「昭和のエートス」(よければこちら→)と比べると、テーマのとっつきやすさもあってか、こちらの方がよみやすさはあるのではないでしょうか。
とっても、面白い本だったのでうまく内容を紹介したいと思うのですが、私自身の力不足が大きくなかなか難しいですね。
ということで、扉に書いてある紹介文がすごくポイントをついているので、そこを引用しながらつっこみをいれると
日本の教育が「こんなふう」になったのは、
われわれ全員が犯人。
教壇の上には誰が立っていても構わない。
学校はどの時代であれ一度として、
正しく機能したことなんかない。
「他者とコラボレーションする能力」の涵養こ喫緊の課題。
学校、教師、親、仕事、宗教・・・・・あらゆる教育の
とらえ方がまるで変わる、驚愕・感動の11講義
現在教育に関して言われているさまざまなことについてふれられている感じです。
たとえば「いじめ」のこと、今の若者に離職率が高いこと、それらもみな根っこでは繋がっていると感じます。ある意味ひとつのこと「クローバル化が進む社会とその力学が持ち込まれている教育現場」ということに、集約されていくのかなという気がします。
国語についても1章さいて書いてあるんですが、本当にその通り、納得と思うことばかりで。
うちの息子達、国語がどうしても足をひっぱっている人たちなんですが、10年前に読んでいたら、もう少しどうにかなったかななーんて思ったりして(爆)
まさに知らない世界を垣間見れる一冊ですよね。師匠はとてもユニークな人なので読んでいて面白かったけど、お弟子さんはなかなか大変ですね。でも、愛ある師匠に私は泣けました。
教育本はかつては読んでいたのですが・・・最近は長男が時々読んでるようで、部屋の掃除のときに背表紙だけ見たりしてるんですよね。新書とかよく読んでるみたい。
先日押し付けた本(笑)ムリしないでね。同じ本でもそのときの気分で読みたかったり気が進まなかったりあると思うので。。私も今月は2冊がやっと・・・エントリーは月をまたいじゃいそう(汗)
お借りしたものこれから、読み始めるところです!すごく楽しみよ。