10月に読んだ本、エントリーが随分遅くなってしまいましたが、
話題の「1Q84」やっと読みました。
● 「1Q84」 BOOK1 BOOK2 村上春樹 新潮社
ようやく読みました。面白かったです。ひさびさに、大好きなパターンの”村上春樹”っていう感じがして、読みながらワクワクしていました。
昔は本当に熱狂的に村上春樹さん好きで、羊のシリーズとか、「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」とかが特に好きだったんです。
最近は、出たのはとりあえず読んでいるっていう感じで、「海辺のカフカ」とかは今ひとつはまるパターンではなかったんですが・・・。
今回のものは好き。それに、今回こちらとあちらで同時並行してすすむ物語のパターンをとりながら、従来よりすごくわかりやすい(?)構造だったように思うんですが。
出てくる登場人物も、すごく抑制がきいていて村上春樹さんタイプの人物。
でも、やっぱり読み終わった後、いろいろ謎は残ったままです。
最大の謎は、最後に天吾の前に現れた空気さなぎの中の少女時代の青豆はどういう象徴として描かれているものなのかっていうこと。
他にも、天吾にとって、母親の記憶、ふかえり、空気さなぎの中の青豆はどう位置づけられて、それとリトルピープルとの関係はどうなのか
(これ、読んでいない人が見たら、一体何のこっちゃ??って感じですよね。)
というように、わからない部分は多々謎のままではあるのですが、また折に触れいろんな方の感想や、解説本をみてみようかなと・・
村上春樹さんって、そのへんのいろいろ、ああでもないこうでもないの部分も含めていろんな解釈の可能性をダラダラと考えているのが楽しみといえば楽しみだし、人のいろんな解釈を知って、また本当にそうかなと読みなおしてみたりも面白いので・・。
● 「八日目の蝉」 角田光代 中央公論社
10月は、あともう1冊、↑を読みました。これについては、もうすでに感想を別途書いていますのでよろしければ こちらまで
これも、読みごたえもあり、面白かったですよ。