ある島の旅館に泊まりました。
料理は驚くべき新鮮な海鮮でしたが
なにより素晴らしかったのは
「おもてなし」でした。
言葉は少なくて、でも
何から何まで行き届いて
料理は美味しく
尋ねられたことにははちんと答え
しかし余計なおしゃべりはなく
慎ましく
しかも媚びない。
おもてなしとは
決して媚びずつつましくあって
行き届いていることだと
改めて感じたのでした。
昔、倉敷の有名な旅館では
女将が食事の場にずっといて、
いろいろしゃべったのがうるさかった、
客だけにしてくれたほうが気楽でよかったのに。
というわけで
いまいろいろと賞賛されている「おもてなし」の
真髄はここにあり、と
思ったのでした。
そしてこんな旅館は日本の至る所にある
のでしょうが
つつましく、行き届き、
しかもおいしい料理というのが
最高ですね。