ブリヂストンA工場で働いて、私が見たもの、私がしたこと、私に起きたことを発信します。

アレンジ

2020-11-06 | 音楽

冬が近づいてくると、Jazzが聴きたくなります。

今はクラシックをJazzでアレンジするJacques Loussier Trioを聴いています。

とてもいいです。


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クラシックの曲を、ピアニストが楽譜とは違って弾くことがあります。

それは勿論クラシックとして真面目に弾いていてです。

例えば私が持ってるPhillipsレコードの盤でアラウ翁の弾くショパンの幻想即興曲も

色々音が違います。最初聴いた時、「え?」となり、聴き進むとまた「え?」となりました。

音が違うというのを超えて、楽譜にない和音がしかもsforzando(:力を込めて強く)で

バーン!!と入ったりします。本来ならそこはdecresc.(だんだん弱く)から、次のフレーズに

そのまま弱く入って次第にcresc.(だんだん強く)する所です。それを、decresc.の後でバーン!!

が間に入り、次のフレーズに入る。そう弾いてみると、「なにそれカッコいい」と言われて

「アラウ翁はこう弾いてたよ」と言いました。Moderato Cantabileの所でも翁のように弾くと、

「音違うでしょ」と言われ「アラウ翁はこう弾いてた」と言いました。

音楽でのコミュニケーションに書いた子です。)

 

DebussyのSuite Bergamasque:ベルガマスク組曲の4曲目の”Passepied”は、左手のスタッカートから

孤高な出で立ちで始まります。の筈なのですが、ダンパーペダル(サステイン。音がぶわ~っと広がる右ペダル)

全開で弾いている盤があり、あれにはびっくりしました。出だしから、曲違ってるやん (゚◇゚;)!!!

翁とは別の人です。ダメなのではなくて、予想外な弾き方には度肝を抜かれます。

 

そういう私も、こっちの方がいいとかこういう感じはどうだろうという思いで、

音を変えたり指示記号を無視たりして弾いたりします。先生の前ではしませんでした。

楽譜を冒涜する弾き方だとして怒りますから。

例えば「子犬のワルツ」は、芝生の上を子犬が素ばしっこく転げ回るのではなく、

子犬が舞踏会で優雅に踊っている想定で弾くと、全然違った「子犬のワルツ」になります。

出だしからMolt Vivace(非常に速く)は無視してゆっくり弾き、左手の3拍子の1拍目は

単音ではなくユニゾンで弾いて、華やかに膨らませます。右手の3連符は、わざと1音目を

長く偏らせて謳います。トマトではなくトーマトと弾きます。ルメンではなくルーメンと弾く。

 

予想外の弾き方も、シプリアン・カツァリスやルイサダみたいなのにはぐっと来ない。

アクセントのつけ方など、「強調する旋律、そこなのか (゚◇゚;)!!!」と想定外だけど

「思いつかんかったやろ~ドヤ」というの以外のものを感じない。



全然違う曲想を出してくるのは、とても惹き込まれます。

は~~るばる来たぜ は~こだて~」をJazzTrioで聴いてみたいです。とても良いと思います*^^*

 

 

 


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