2019-06-24
性暴力被害者のほしおか十色さんによる「当たり前は当たり前なんかじゃない」という手記を読みました。
色々なことを思い、私も渦中にある当事者として、苦しくなって、今でも頭の中はすっきりしません。
以下、手記より抜粋。
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卒業を迎えるころに、私が中学校生活で学んだものとは何だろう?と考えると
「心を持ってはいけない」という学習をしていた事に気付いたのです。
感情を感情として感じてしまえば、私が壊れてしまう。
そうして、自分をコントロールするスイッチの淹れ方を身につけました。家、学校、人前での私…。
やっと一人の時にOFFになる、私だけの「パチン」と鳴るスイッチです。
でもそれは、私の為のスイッチではなく、その時々に順応するために感情をマヒさせる為のものでした。
何が楽しくて渡っているのか分からない友人の笑顔を見ながら、私も笑いました。涙を流しながら戯けるピエロのように…。
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これを読んで、ブリヂストン品質保証課材料試験室で毎日暴言や差別発言やセクハラ、
時には殴る蹴るの暴力も15年間受け続けていた藤田さんや、脳性まひの手嶋さん(約13年間)を思いました。
(参照:人としての感受性をどこまでも塞ぐ 仲間と思って接しても 庇っても助けても、利用だけされる
コンプライアンスに訴えることをギャグにする加害者たち コンプライアンスに訴えることをギャグにする加害者② )
(以下、ブリヂストン彦根工場パワハラ事件より)
労務・CSR推進課長澤田氏は、「冗談だと言っている」「ばかとかあほとか言うのはよくない」と言われました。私はありのままの具体例を出した時、「ばかとかあほ」とは言ってません。彼はことさら軽微な表現に言い換えて言われました。私以外の男性社員へのパワハラ、セクハラについて「された本人が気にしていないと言っているのだから。”精神的苦痛を与えた”には該当しないから、懲戒には当たらない」と言われました。
の自己宣伝:
多様性の尊重 | 人権・労働慣行 | CSR | 株式会社ブリヂストン [PDF] 人権・労働慣行 - ブリヂストン CSR・コンプライアンス | ブリヂストン行動規範
ことを軽くして、ハラスメントを否認する澤田労務・CSR推進課長に、私は「15年間、ハラスメントを浴び続けた人が、気にしていないと言うのは、かえって根が深いのではないか」と言いました。澤田氏はそれをスル―し、この件の収束を示しました。
このことを支援者や弁護士に話すと、みんな呆れていました。
私が、ハラスメントをなくす責任者という立場の澤田労務・CSR推進課長は、「あろうことか被害者に甘えている」と言うと、
「甘えているどころか、加害者側に立っている」と言われました。
元性被害女性Sさんは、「大丈夫」が一番要注意な言葉だと言ってました。千葉県野田市で虐待死した
栗原心愛(みあ)さんも、児童相談所で大人とのやりとりの中のある時に「大丈夫」と返したと聞きました。
それをもって、「大丈夫」と片付ける相談窓口は、やる気がないことだけたしかです。
Sさんは「子どもはものすごく空気を読む。大人の都合を察知し忖度する」と言ってました。
大人の被害者も同じです。
相談窓口が、本当に自分を支援する姿勢があるか、面倒くさくてやりたくないかは、伝わります。
私も、ブリヂストンの上司、労務、コンプラが、やる気がなくて面倒くさいのだけはっきりと伝わっていて、
相談したことで2重3重に苦痛を繰り返しました。
上司の吉田品質保証課長は、証拠に残るメールでは、「誠実」そうな文面を残しましたが(そのこれみよがしさが更に苦痛でした)
やっていることが全部、矛盾していました。