家の改装に今来てくださっている大工さんは、かなり好きです。
地元の大工さんで、ど筑後弁の田舎の人なのですが、いい意味で田舎者らしからない大工さんです。
私の感想では、田舎の各種職人さんには「せからしかけん」「ええがええが」と言ってテンプレ仕事以外したがらない人がかなりいます。なにも考えずにただ定型の流れ作業しかしたくないみたいな感じで。
そうでない職人さん達もいて、とても好きになります。 職人のおじちゃん ブリコルール**レヴィ=ストロース
その大工さんは、私の意向を億劫がらずに聞いてくださいます。「よかですよ」「○○して××すればできる」と言って。「費用は多少嵩(かさ)むばってんか」と知らせながら。
うちは年季の入った書院造の家屋で、お座敷と次の間は昔ながらの伝統的な造りとなっています。その縁側の手前の雪見障子の障子紙はところどころ破れています。その破れているところを、色のついたガラスかアクリルでがまぶせするのはどうかと私が言うと、変な顔ひとつせずに話に乗ってそれは可能だと言ってくださいました。
<後記>カラーセロファンにします。*^^*
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お座敷の天井を新しい杢に張り直すに際し、旧来の天井板を全部はがすと、船底天井や梁たちや縄で編んだ竹に塗り込まれた土壁が露出しました。いかにも古民家っていう眺めです。昔の家は太い梁を使って堅牢に作られています。天井板をまた張ったら隠れてしまうので、一部をガラスかアクリル板にしたらどうかと考えました。見上げると天井裏の風景が突き抜けて見えるように。ねずみが走り回るのも見えるでしょう。でも、すぐにその透明板は土埃をかぶって汚れるだろうと思い、やめ、普通に杢の板を張りました。