goo blog サービス終了のお知らせ 

英国の生活 ~ケンブリッジ~

日々気づいたこと、感じたこと等、気ままに書こうと思います。

梨木香歩 『からくりからくさ』

2005-12-29 | 映画、本 など
 今、少しずつ、少しずつこの本を読んでいます。

 まだ60ページほどしか読み進めていませんが、さまざまな思い出、風景、自然の色が思い浮かんできます。
 そして、その色を視覚化しようと、日本から持ってきた写真を見たり、思い浮かべた色が載っていそうな本をめくってみたり…。
 こんなことをしているから、なかなかページが進まないのです。

 この本の主人公は、染織工房に通う女性。
 糸を染めるために使うのは、梅、柏、藍、茜などの植物。

 2年くらい前の雪の日、友人と一緒に行った“旧白洲邸「武相壮」”のことを思い出しました。
 ここには、日本の文化が詰まっています。
 着物、帯、羽織、骨董の焼物…

 お正月が近づいているからか、日本が恋しいのか、着物を着てお寺の鐘を聴きながら京都の町を歩きたいなぁ…と空想の世界を彷徨ってしまいます。

 英国も好きですが、私が生まれ育ったのは日本だなと実感してしまう年の瀬です。

 ★梨木香歩 『からくりからくさ』 新潮文庫  

 ★“旧白洲邸「武相壮」”
    小田急小田原線 鶴川駅 下車  徒歩15分

 ★白洲正子、青柳恵介、赤瀬川原平、前登志夫 他
    『白洲正子“ほんもの”の生活』 新潮社 2001

映画 『ノッティングヒルの恋人』

2005-12-27 | 映画、本 など
 

 今の時期は日本でいうところの
 “お正月休み”のような感じです。
 
 シティーセンターのお店は休業しているところがほとんど。
 バスも不規則な運行だったり、運休だったり…。

 そんなわけで、DVD やテレビで放映されている映画を見る機会が一気に増えました。
 昨夜は『エリザベス(Elizabeth)』。
 今日は『ノッティングヒルの恋人(Nottingh Hill)』。
 
 ロンドンにあるノッティングヒル。
 映画に登場するマーケットは、毎週日曜日に開かれているようだし、William Thacker(Hugh Grant)が働いている書店もそのままあるようです。

映画 『Love Actually』

2005-12-26 | 映画、本 など


 設定はクリスマスの時期。

 何度見ても、同じ場面で涙が流れてきます。

 日本でこの映画を見たときは “英国の日常を描いているのだな” と思いながらも “あくまでもこれはフィクション、映画である” という意識がどこかにあったのですが…。

 今は英国で暮らしているため、この映画の日常の風景に親しみや現実性を感じます。
 
 クリスマスショッピングをしている人たち、
 ツリーの飾り、イルミネーション、
 良く耳にする Lovely、Fantastic、Brilliant というような類の単語… 

映画 『永遠のマリア・カラス』

2005-12-22 | 映画、本 など
 写真は Opera Garnier(オペラ・ガルニエ)にあったマリア・カラスのポスター。

 『永遠のマリア・カラス(CALLAS FOREVER)』は、オペラ舞台をも楽しめるものでした。
 この映画を通して、オペラ歌手が舞台に立つまでの練習風景も垣間見ることができます。
 
 歌だけでなく、オペラは演技、そして時には激しい振り付け(ダンス)の特訓も必要なのだな、と想像していましたが…。
 
 見終えた後、感じたことは、
 オペラは人間の心身すべての力を込めた芸術、ということです。

映画 『Before Sunset』

2005-12-19 | 映画、本 など
 写真はノートルダム寺院の後姿。

 『Before Sunset』の舞台はパリ。
 普段のパリを知ったような気持ちになれます。
 映像だけを見ていると、現地の人が散歩コースを紹介するドキュメンタリー映画のよう。

 この映画は『Before Sunrise』(←こちらの舞台はウィーン。邦題:恋人までの距離)の続編。
 『ある愛の詩』と『男と女』の続編には、見なければよかった…と落胆していたので“続編”を見ることに抵抗がありましたが、『Before Sunset』はDVDを購入して何度も繰り返し見ているほど大好きな映画。
 
 何が好きか…。
 すべてが好き。

 見終えた後、その結末の後、どうなったのか…と(考えすぎない程度に)考えて心地よい余韻に浸ることができるのがいいなぁと感じています。

 そして、ジュリー・デルピーが演じるセリーヌが魅力的。
 セリーヌ役のジュリーも魅力的。 

 “演技”ということはわかっていますが、演じているのか、そうでないのか…。
 その自然な加減にも惹かれます。
 

梨木香歩 『西の魔女が死んだ』

2005-12-12 | 映画、本 など
 『春になったら苺を摘みに』と同じ著者の作品です。

 著者の梨木さんは、英国へ留学されていたこともあり、この作品も英国の香りが漂っています。
 主人公 まい の祖母は英国人だったり
 紅茶、キッシュ、ハーブティ…と、西洋の空気満載。 

 何と言っても「魔女」というのが気に入っています。
 
 以前、『世界ふしぎ発見』というテレビ番組で“英国の魔女”に関することを放映していた記憶があります。
 (もしかしたら、私にとって都合の良いように記憶をしているかもしれませんが…)この番組に出演されていた「魔女」は、薬草(ハーブ)や石(クリスタル)に精通していました。
 また、グリム童話『ヘンゼルとグレーテル』の兄妹を捕らえた魔女のイメージとは違い、頼りになるお母さん、又は知恵袋的存在でした。

 この本に登場する「魔女」も知恵があり、とても魅力的。
 自然を愛し、その自然と共存した暮らしをすることで、本来誰もがもっているはずの直感に磨きをかける…。

 この本は、物語そのものを楽しめたことに加え、実生活に役立つ知恵をも得られた気がしています。
 

梨木香歩『春になったら苺を摘みに』

2005-11-25 | 映画、本 など

 このタイトルを読むだけで、暖かく、やわらかな風が流れてきそうです。
 
 でも、まだまだ春は遠い。

 この本は、渡航前に友人が
 「英国のことが書いてあるから」
 とサラリと言って、プレゼントしてくれました。
 
 この本のカバー写真は星野道夫氏。
 この装丁を見たとき“何か”あると思いました。

 星野氏の写真からは、やさしさにあふれた美しさを感じていましたし、
ドキュメンタリー映画『地球交響曲(ガイアシンフォニー)』の監督である龍村仁氏とも交流があったようです。

 きっと、『春になったら苺を摘みに』にも星野氏と龍村氏と同じようなもの、命のつながりや心に訴えかけられる“何か”があるのではないか…と。

 この本は、下記のような内容です。

 「理解はできないが受け容れる」
  著者が学生時代を過ごした
  英国の下宿の女主人
  ウェスト夫人と
  住人たちとの
  騒動だらけで素敵な日々。   

  ~以上、帯の文句から~

 読み始めてすぐに、その“何か”に直面しました。
 読みながら、じわじわと、その大切な“何か”を感じることができます。

 また、著者が英国で出会ったような人々(ホスピタリティー精神にあふれた人、ウィットにあふれた会話を永延に続ける人とか)にも実際に会えたりと、私の英国生活は、梨木さんの追体験のようだなと感じることもしばしば。
 
 そして、何よりも梨木さんの文章が気に入ってしまいました。
 丁寧に丁寧に言葉を綴っていることが感じられるのです。
  
 ★梨木香歩 『春になったら苺を摘みに』 新潮社 2002
 ★龍村 仁 『地球のささやき』 角川ソフィア文庫 1995

オペラ 『ドン ジョヴァンニ』

2005-09-26 | 映画、本 など
 シドニー サセックス カレッジ(Sidney Sussex College)のチャペルで上演されたオペラ『ドン ジョヴァンニ(Don Giovanni)』を観に行ってきました。

 出演者は8名、演奏はピアノのみ、そして観客も少ないため、こぢんまりとしたものだなと思っていましたが、それは上演前まで。

 写真の通り、舞台と観客席の距離は近く、通路も“舞台”と化していました。
 そのため、大ホールとは違う迫力、スピーカーに耳をぴったりとつけて振動を感じながら歌声を聴くような…スピーカーの中に入って聴いているような…歌い手に吸い込まれそうな…そんな感じでした!

映画 『シルヴィア』

2005-08-25 | 映画、本 など
  アメリカ生まれの詩人 シルビア・プラス(Sylvia Plath 1932-63)の軌跡を描いた映画。彼女はケンブリッジ大学(ニューナムカレッジ)に留学していました。

 写真はケンブリッジのケム川。この映画では、シルヴィアとテッド・ヒューズ(Ted Hughes 1930-98)が二人でパンティングをしている場面で使われています。
 ※パンティング;平底の小型の舟で川を下ること

 今の時期は観光客が多いため、ケム川は賑わい各国語が飛び交っていますが、もしも小舟で穏やかな流れの中を静かに下ることができたなら…。
 百年くらいの時を遡ることができるかもしれません。