■「世界一のレストラン」一時休業へ(Yahoo!ニュース)
このタイトルを見て、すぐにレストランの名前が思いついた人は、相当な食いしん坊でしょうね。かくいう私はその一人なんですけど
「世界一のレストラン」であり、私の認識では、「世界一注文のとりづらいレストラン」でもある“エル・ブジ”(El Bulli)が、2012~2013年の2年間、休業するそうです。エル・ブジは、ミシュランガイドで三つ星 を獲得しているのはもちろん、英国の雑誌である『レストラン・マガジン』の「世界のレストラン・ベスト50」では、昨年まで4年連続1位 に選ばれています。ベスト50を選ぶのは、世界中のシェフや批評家、業界関係者だそうだから、たぶん味はもちろん、サービスなんかも最高なんでしょうね
また、年間の予約の問い合わせは数十万件から200万件 ほどあるそうですが、実際に予約を受けられるのは8000件程度なので、2年くらい先までは常に予約がいっぱい。いますぐではなく、2012年から休業というのは、そのせいかもしれません。
ちなみに、休業の理由は、同レストランのシェフ、フェラン・アドリア氏が “疲れてしまった” せい
実はこのレストラン、年の半分しか営業していないのですが、あとの半年は、次のオープンに向けて新しい料理作りに取り組み、しかもそれは、外国のさまざまな名店に勉強に赴いたり 新しい料理のための器具まで独自に開発してしまうほどの力の入れようなので、お店は休んでいても、相当忙しいであろうということは推測できます。1日に15時間も働かれるそうですが、倒れられてしまっては元も子もないですので、その前に休まれるのは大正解だと思います (でも、休業までまだ2年もありますけど・・・)
私は、だいぶ以前に、テレビでエル・ブジのシェフたちが新しい料理を創作するところを見たことがあるのですが、その姿は料理を作っていると言うより、まさに理科の実験そのもの。調理場には、何に使うのか、注射器やバーナー、液体窒素、ガラスのストロー、食べるコーヒーを作るためのオリジナルのエスプレッソマシーンなどもあり、供される料理は、見た目だけでは味や素材が想像できないものもたくさんあります。そしてすごいのは、ひと匙の料理が、口に入れたとたんに何種類もの味に次々と変化したり、温度も冷たかったり温かかったりといろいろで、例えば炭酸が立てるシャワシャワという音まで大事にしており、まさに料理とは、五感で味わうものなんだということを強烈に感じさせてくれそうです。
ところで、エル・ブジの料理は、日本の懐石料理のように1品1品の量が少なく、それが20~60種類ほど出されるのですが(私がテレビで見たときは、確か24品でした)、まるで懐石料理みたいだな~と思ったら、フェラン・アドリア氏は実際に、日本に来日した際に食べた懐石料理にとても感動し、その手法や素材もご自分の料理に取り入れているそうです。私が見たテレビでは、京都の吉兆だったか菊乃井だったかで食事をし、その料亭が野菜を仕入れている農家に行き、畑で取れたての野菜をかじったりされていました(もしかしたらアラン・デュカス氏と勘違いしてるかも。うろ覚えですみません )。そうそう、焼鳥屋さんなんかにも、感動していたみたいでした。こうしたことをはじめ、エル・ブジの裏舞台は、フェラン・アドリア氏らが執筆した『エル・ブリの1日ーアイデア、創作メソッド、創造性の秘密』に詳細に書かれているそうですので、ご参考までに。
ちなみに、このニュースを見たとき、私は何となく残念な気分になって、本当にまた再開するのだろうか? と心配したのですが、冷静に考えたら、私が心配したってしょうがないですよね。だって、確かにすっごくあこがれのお店だけど、行く予定もないし、行かれる見込みもないんだから。でも、お店があればこそ、「いつか料理を食べに行きたい!」と夢を見て楽しめるけど、なくなっちゃったら、私の夢までついえてしまうわけですよ。
これはやっぱり、世界中の夢見る食いしん坊たちのためにも、ぜひ復活して欲しいものです
*お店の名前の発音は、エル・ブジでもエル・ブリでもOK。スペインの地方によって発音が違うそうです。
このタイトルを見て、すぐにレストランの名前が思いついた人は、相当な食いしん坊でしょうね。かくいう私はその一人なんですけど
「世界一のレストラン」であり、私の認識では、「世界一注文のとりづらいレストラン」でもある“エル・ブジ”(El Bulli)が、2012~2013年の2年間、休業するそうです。エル・ブジは、ミシュランガイドで三つ星 を獲得しているのはもちろん、英国の雑誌である『レストラン・マガジン』の「世界のレストラン・ベスト50」では、昨年まで4年連続1位 に選ばれています。ベスト50を選ぶのは、世界中のシェフや批評家、業界関係者だそうだから、たぶん味はもちろん、サービスなんかも最高なんでしょうね
また、年間の予約の問い合わせは数十万件から200万件 ほどあるそうですが、実際に予約を受けられるのは8000件程度なので、2年くらい先までは常に予約がいっぱい。いますぐではなく、2012年から休業というのは、そのせいかもしれません。
ちなみに、休業の理由は、同レストランのシェフ、フェラン・アドリア氏が “疲れてしまった” せい
実はこのレストラン、年の半分しか営業していないのですが、あとの半年は、次のオープンに向けて新しい料理作りに取り組み、しかもそれは、外国のさまざまな名店に勉強に赴いたり 新しい料理のための器具まで独自に開発してしまうほどの力の入れようなので、お店は休んでいても、相当忙しいであろうということは推測できます。1日に15時間も働かれるそうですが、倒れられてしまっては元も子もないですので、その前に休まれるのは大正解だと思います (でも、休業までまだ2年もありますけど・・・)
私は、だいぶ以前に、テレビでエル・ブジのシェフたちが新しい料理を創作するところを見たことがあるのですが、その姿は料理を作っていると言うより、まさに理科の実験そのもの。調理場には、何に使うのか、注射器やバーナー、液体窒素、ガラスのストロー、食べるコーヒーを作るためのオリジナルのエスプレッソマシーンなどもあり、供される料理は、見た目だけでは味や素材が想像できないものもたくさんあります。そしてすごいのは、ひと匙の料理が、口に入れたとたんに何種類もの味に次々と変化したり、温度も冷たかったり温かかったりといろいろで、例えば炭酸が立てるシャワシャワという音まで大事にしており、まさに料理とは、五感で味わうものなんだということを強烈に感じさせてくれそうです。
ところで、エル・ブジの料理は、日本の懐石料理のように1品1品の量が少なく、それが20~60種類ほど出されるのですが(私がテレビで見たときは、確か24品でした)、まるで懐石料理みたいだな~と思ったら、フェラン・アドリア氏は実際に、日本に来日した際に食べた懐石料理にとても感動し、その手法や素材もご自分の料理に取り入れているそうです。私が見たテレビでは、京都の吉兆だったか菊乃井だったかで食事をし、その料亭が野菜を仕入れている農家に行き、畑で取れたての野菜をかじったりされていました(もしかしたらアラン・デュカス氏と勘違いしてるかも。うろ覚えですみません )。そうそう、焼鳥屋さんなんかにも、感動していたみたいでした。こうしたことをはじめ、エル・ブジの裏舞台は、フェラン・アドリア氏らが執筆した『エル・ブリの1日ーアイデア、創作メソッド、創造性の秘密』に詳細に書かれているそうですので、ご参考までに。
ちなみに、このニュースを見たとき、私は何となく残念な気分になって、本当にまた再開するのだろうか? と心配したのですが、冷静に考えたら、私が心配したってしょうがないですよね。だって、確かにすっごくあこがれのお店だけど、行く予定もないし、行かれる見込みもないんだから。でも、お店があればこそ、「いつか料理を食べに行きたい!」と夢を見て楽しめるけど、なくなっちゃったら、私の夢までついえてしまうわけですよ。
これはやっぱり、世界中の夢見る食いしん坊たちのためにも、ぜひ復活して欲しいものです
*お店の名前の発音は、エル・ブジでもエル・ブリでもOK。スペインの地方によって発音が違うそうです。