ジャマエル・フナ広場で食事を済ませてホテルに戻りました。
荷造りをしなければならなかったのですが、ホテルのあちこちで幻想的なムードをつくり出している
ランプがステキだったので、庭園の散策を兼ねてランプを見に行きました。
う~ん、どれもコレも本当にステキです
・・・つづく。
ジャマエル・フナ広場で食事を済ませてホテルに戻りました。
荷造りをしなければならなかったのですが、ホテルのあちこちで幻想的なムードをつくり出している
ランプがステキだったので、庭園の散策を兼ねてランプを見に行きました。
う~ん、どれもコレも本当にステキです
・・・つづく。
モロッコ旅行のことを語る上において、物乞いの話は避けて通れないように思います 。
私がこれまでに行った国の中では、モロッコが一番、物乞いがたくさんいました。
実を言うと、カサブランカやエッサウィラではほとんど見かけなかったので、
観光客の多いマラケシュは、特別なのかもしれません。
物乞いには、実は2種類あると言われています。
・本当にお金に困っている人
・なんちゃって物乞い(物乞いを商売にしている人)
今回の旅行でガイドをしていただいたカラテさんが言うには、ここ数年、アフリカ大陸は干ばつが続き、人口のほとんどを農民が占めるモロッコでは、生活が立ちゆかない人が急増し、物乞いが増えたということでした。その人たちはつまり、「本当に困っている人」のくくりに入ります。
ちなみに、イスラムの教えでは、持てる者が持たない者に分け与えるのは当然とされており、喜捨の中にも、自分の財産の中から一定の喜捨を行うことが義務になっているものと、自発的な喜捨の2種類があるそうです。喜捨というのは、私たちが考える寄付とは違います。喜捨をして徳を積めば天国に行かれるので、喜捨をする方は、「喜捨をさせていただく」という立場なのです(そのため、お金をもらった物乞いが「当然」という顔をしていて、気分を害する日本人も多いわけです)。だから、ガイドさんと歩いているときに物乞いが近づいてくると、ガイドさんがさりげなくお金を渡している場面をときどき見かけました。オレンジジュース屋台のおじさんや、他の屋台などでも、物乞いが来ると小銭を渡していたようです。
さて、困るのはガイドさんなしで街を歩くとき。
私たちには、本当に困っている人と、なんちゃって物乞いの区別はつきません。
(なんちゃって物乞いの中には、それで家を建てたと豪語する人もいるとかいないとか)
それに、日本人の多くは物乞いにお金をあげることに慣れていないので、
いざそのときになると結構とまどいます。
お金をあげることがその人のためにならない、という考え方の人もいますので、
施しをするかしないかも、最終的にはその人の価値観に従うしかありません。
いずれにしても、施しをすることが良いことか悪いことかは、その国の社会制度などを詳細に知らない限り、簡単に論じられないと思うのです。
今回の旅行で、私たちはできるだけ、お金をあげることにしました。
それは、いままで他の国を旅行する中で、いろいろ思うところがあったからです。
ただ問題は、マラケシュはものすごく物乞いが多いということ。
とても全員にあげることなどできません。
なので、基本的には子どもにあげることにしました。
そして、渡そうと思ったときにすぐに渡せるよう(というより、お財布をその場で開けるという不用心なことをしなくてすむよう)、いくらかの小銭を手に持っているようにしていました。
ある女の子は、ポケットティッシュ1個を日本円で約200円という法外な値段で売りにきました。そんな高いティッシュはいらないので、Yさんがティッシュは受け取らずに100円程度のお金を渡すと、その子はとても嬉しそうに、そして少し照れくさそうに、Yさんの肩をポンと軽くたたいて立ち去りました。ティッシュの売り上げは、親だか元締めだかわかりませんが、当然取り上げられてしまい、その子のお金にはほとんどならないのでしょう。だから、純粋に自分のお金になるというのが嬉しかったんだと思います。
別の日には、ある女の子が手を出してきたので、いくらかのお金を渡すと、少ししたらその子が5~6人の物乞いの子どもたちを引き連れて、再度もらいにやってきました。そのときは、先にあげた子には再度渡すことはせずに、他の子たちにあげました。
また、物乞いの中には、子連れの人もいます。本当にケガをしているのか、ふりだけなのか、わざと自分を傷つけたのかわかりませんが、3歳くらいの女の子を連れた男性が、ケガをしている足を見せながら炎天下の日中から少なくとも夜8時頃まで同じ場所にずっと座っていました。女の子は、誰も構ってくれないし、ずっとそこにいて疲れてしまったのか、夜にはワーワー泣きじゃくっていました。なので、Yさんがその子の手にお金を握らせましたが、女の子はそのまま泣き続けていました。
昼食を済ませた後は、再びスークの散策に出かけました
おとなしくご主人の帰りを待つロバ。
どこにもつながれてないのに、偉いですね~。
陽射しが強いので、ずっとここで待たせるのはちょっとかわいそうだなぁ
床屋さんのヘタウマなイラストが笑えます。
(実際にこんなヘアスタイルの人は見ませんでしたけどね)
実は、散策中の写真はあまり撮ってなかったのですが、この間にバブーシュを買ったり、
アルガンオイルを買ったり、ランプやさんを冷やかしたり、いろいろしていました
ちょっと広場みたいになっているところがあったりして、初日や2日目には見なかった景色が
たくさんあったのですが、いろんなものに目を奪われているうちに写真を撮るのをすっかり忘れてしまい、
チョット残念。
でも、Mさんのリクエストで探していた、初日に香水瓶を買ったお店を見事発見
お店のイケメンおにーさんも喜んでくれました。
この日の収穫の一部がコチラ。
ランプです。ロウソクを灯すと、とっても素敵な雰囲気になります。
なんと、今年(2011年)3月の計画停電で大活躍しました。
ムードも何も、あったもんじゃないですな
歩き疲れたので、休憩することにしました。
ここは、地元の人が入る、カフェ兼お菓子屋さんみたいなお店。
地元の人ばかりで(一部、欧米人は少しいましたが)、当然ながら東洋人の姿などないので、
私たち、かなり他のお客さんたちの注目を集めていました
注文したのは、私とYさんがピーチラテ(左)、Mさんがバナナラテ(奥)、
そして、モロッコのクッキー(?)みたいなお菓子。
どちらもアーモンドのクッキーで、左のバナナ状のは、中がアーモンドペーストみたいな半生状態でした。
ちなみに、ピーチラテは、いわゆる桃というより、ネクタリンとかプラムのような果物だと思います。
味は何に似てるかな~? ちょっとヨーグルトっぽいというか。でも、もっと爽やかな感じ。
結構おいしかったので、もっと早く知ってたら毎日飲みに来たのにと思ったけど、なんせ量がハンパじゃない。
ビールの中ジョッキサイズのグラスに入っているので、1杯飲み干したらすっかり満腹になってしまいました。
ちなみにクッキーは、ウインドウの所に行って、このおにーさんに、「アレとコレが食べたい」と指さして言うと
お皿に載せて席まで持ってきてくれます。
とってもフレンドリーな店員さんでした。
さて、荷物が重いのでいったんホテルに置きに戻り、夕方5時頃にふたたびフナ広場へ。
あたりが少しずつ暗くなってきました。
遠くからでも、広場の喧噪が聞こえます。
車で10分ほどのホテルにまで、風に乗って聞こえてくるほどです。
ふと周りを見ると、いつの間にかランプに明かりが灯され、
そのぼんやりした明かりの下を馬車が通り過ぎていきます。
人々のざわめきと、アラブの音楽の哀愁を帯びた調べ、馬の足音・・・、
そうしたものがひっきりなしに聞こえ、普通ならうるさいと思いそうなものなのに、
いったいそれらがどんな作用をもたらしたのか、
現実世界ではない、どこかの異界に迷い込んでしまったような、不思議な気持ちになりました。
こんな日々が毎日毎日、私が日本で働いている間も繰り返されているなんて、
なんだかいまでも信じられない気分です。
フナ広場の景色を見ようと、昼間目をつけておいた、広場全体が見渡せるカフェのテラスへと上がりました。
地元の人にしてみたら、これも商売なので仕方ないですが、お茶を飲まずにテラスだけに行くことはできません。
テラスの入り口で、注文をするシステムになっています。
ただ、事前に色んな方のブログを見たときには、ミントティだけで700~800円取られた、などという話を
見かけましたが、私が行ったカフェはすごく良心的で、普通に200~300円位でした。
手元にガイドブックがないのでお店の名前がわからないのですが、わかったら後で情報を追加しますね。
そしていよいよ、夜のフナ広場です。屋台から、もくもくと湯気が立ち上っていきます。
空が徐々に暗くなってきました。
カフェテラスからも、屋台で食事をする人々の姿が見えます。
ガチャガチャとうるさくて、活気に満ちていて、なのにとっても幻想的で、本当に素晴らしい光景でした。
本当なら、音と熱気も一緒にお伝えできれば良かったのですが・・・。
この日の夜ご飯は、ピーチラテのせいでお腹が空いていなかったので、
モロッコの国民食とも言える、ハリラ(上)とシュバキア(下)にしました。
ハリラは、レンズ豆やタマネギ、トマト、細いパスタなどが入った優しい味。
もちろん、自動的にモロッコパンがついてきます。
レモンを搾ると、味がしまって、なおいっそう美味しくなります。
シュバキアは、ちょっと黒糖かりんとうに似た感じのお菓子。
サクサクして、美味しかったです(お店によっては油っぽくてベチャベチャしているらしい)
そして最後はオレンジジュース。
おじさん、この日もご馳走してくれました
どうもありがとう またいつか、必ず行くからね
・・・つづく。
午前中からいっぱい遊んで、さすがにお腹が空きました
時刻はすでに午後2時過ぎ。さて、何を食べに行こう?
こういうときは、地元の人に聞くに限る ということで、通りすがりの60歳前後と思われる男性に
「美味しいタジンが食べたいのですが、近くにオススメのお店はありますか?」
と聞いてみました。
するとおじさん、すぐに「ああ、それなら」って感じでスタスタ歩き出したのでついて行くと、
実はそこは、馬車に乗る前にトイレを借りたレストランでした。
ランチの時に写真を撮り忘れたので、これは夜の写真ですが、フナ広場近くの「HOTEL ALI」です。
ここの中には両替所もありました。
ちなみに、モロッコは街中で 両替 するのが、ちょっと難しい場合があります(マラケシュだけかな?)。
なぜなら、ホテルなどにはあまりお金を置いていないことが多く、まともに両替できないからです。
銀行も土日は閉まっているし、噂によると、銀行なのに現金が足りないことがあるとか。
両替所もそれほど多くない上(私が気付かなかっただけかも?)、クレジットカードが使えないお店も多く、さらには、お店の入り口にカード会社のシールが貼ってあるにもかかわらずカードが使えない、なんてこともあるので、これから旅行に行かれる方は、できるだけ空港で現金をしっかり用意しておくことをオススメします。
もう一つちなみに、私は知らなかったのですが、「HOTEL ALI」は、ガイドブックなどで、宿泊費が安くて、砂漠ツアーも安い上に評判がいいと書かれているホテルらしいです(でも、実際には部屋が汚かったらしいけど。情報源はコチラ)。
まあ、そんなわけで、見た目はあまりキレイなお店ではありませんが、とりあえず入ってみることに。
そうしたら、とっても感じの良いおにーさんが出迎えてくれました。
写真を撮っても良いと言ったのに、照れて下を向くおにーさん。
多分結構若い、そして、カワイイ顔をしています。
注文した料理はコチラ。
チキンとプルーンのタジン(左奥)と、ラムとレモンのタンジーヤ(手前)。
パンとオリーブはサービスです。
タンジーヤは壺煮込みなんですが、タジン鍋に入って出てきたので、見た目にはタジンに見えます。
でも、お店の入り口で壺に入れて煮ていたので、間違いなくタンジーヤです。
まあ、考えてみればタジンもタンジーヤも蒸し焼きにする料理なので、見た目で違いが分からなくても当然ですね。
どちらも本当に美味しかったんですが、タンジーヤに入っている塩漬けレモンの香りがとっても爽やかで、
私はタンジーヤの方が気に入りました
この後、お店のおにーさんとちょっとおしゃべりをしたり、写真を撮ってもらったりしたので、お礼も兼ねて記念にチェキで撮った写真をプレゼントすることにしました。
せっかくなので私も一緒に入ってYさんに撮ってもらいましたが、若干失敗して人物が端に寄ってしまったので、もう一度撮り直してもらい、ちゃんと撮れたのも併せて2枚ともおにーさんに渡すと、とっても喜んでくれました。
そして、「1枚は僕が持っているから、もう1枚は君たちが持ってて」と言って1枚返してくれたので、ちょっとジーン
モロッコの人が時々示してくれるこういう温かさが、私は大好きです。
しばらくして、トイレに行って帰ろうと思い席を立つと、おにーさんが寄ってきて何やら話しかけてきました。
「オレンジ」と言っているような気がしましたが、意味がよく分からなかったので困った顔をしていると、おにーさんも困った顔をして行ってしまいました。
そして、なんだったのかな~? と思いながらトイレに行って席に戻ってくると、なんと、テーブルにはソフトボールくらいの大きなオレンジが4つ置かれています。
席で待っていたMさんに、「これどうしたの?」と聞くと、おにーさんが「プレゼント」と言って持ってきてくれたとのこと。それでおにーさんに声を掛けると、「写真をくれたお礼だよ」と言うではないですか
えっ、たったあれだけのことでこんなに と驚きましたが、せっかくなのでみんなで美味しくいただきました。
さらに、帰り際にお会計をすると、今度はおにーさん、なんと「お水はサービスするよ」と言い出しました。
さすがにチェキ1枚で注文した3人分のお水までサービスしてもらうわけにはいかないので、「ちゃんと払うから」と何度も言ったのですが、おにーさんはがんとして受け取りません。
結局、タジンとタンジーヤの分の代金しか受け取ってくれませんでした。
私たちには返せる物が何もなかったので、精一杯気持ちを込めてお礼を言って、幸せな気分でお店を後にしました。
・・・つづく。
続いては、初日から、というよりモロッコに行く前から乗りたかった
“クチ”(馬車)に乗りに行きました。
クチ乗り場は、フナ広場からクトゥビアに向かう通り沿いにあり、
たくさんの馬車が並んでいます。
私は白よりも黒よりもブチよりも、黒鹿毛(黒に近い茶色)の馬が好き
ということで、好みのお馬さんを物色。
クチの御者のおじさんたちが一斉に声をかけてきますが、それらは一切無視して
この子たちに決定 って、ありゃりゃ、顔が入りきっておりませんな
料金は1時間で300dhだったかな?
特に値段交渉もしないで乗ってしまったので、ちょっと払いすぎてたかもしれません。
それでは、よろしくお願いしま~す。
早速乗り込もうとしたのですが、座席にハエが20匹くらいたかっていて
ちょっとビビってしまいました
実は、お馬さんのお尻のところには、ウン◎袋が下がっているので、
ウン◎はなかったんですが、なんとなく香ばしい(?)ニオイが立ちこめていたのです。
ハエは多分、そのせいなんですね。
ササッと手で払い、自分の心に「何も見なかった」と言い聞かせ、座席に座って、いざ出発です。
この日は最高のお天気
馬のパカパカいう蹄の音と、車よりもゆったりとした馬車のスピード、そして視線の高さがちょうど良くて、
街を行くには馬車は最高の乗り物です。
バスを待つ人の列を横目に見ながら、狭い道もどんどん通っていきます。
お買い物中のお客さんを待つお馬さんたち。やあ、こんにちは
馬車はメディナの城壁から外に出て、メディナの周りも走ります。
おじちゃんが時々、「あれは◎◎だ」などと説明してくれるのですが、
おじちゃんの英語もカタコト、私の英語もカタコトなので、イマイチ意思の疎通が図れず
城壁とカットされたオレンジの木がとっても美しいです。
この辺には高級リヤドも。
アラビア文字がステキなので、道路標識も絵になりますな。
しばらく行ったら再びメディナの中に戻って、
はい、出発地点の近くに到着です。お疲れさまでした~
・・・つづく。