これからバヒア宮殿の中に入ります 
バヒア宮殿については、「るりさんのモロッコ編」も併せてご覧くださいね!

19世紀に建設されたバヒア宮殿は、「輝く宮殿」とも呼ばれ、スペインのグラナダにあるアルハンブラ宮殿にも劣らない美しさと言われています。『地球の歩き方』によると、大邸宅の周囲に大きな庭園が巡らされ、当時のスルタンの4人の妃と24人の愛妾用の個室、子どもたちの勉強部屋などがあるそうです(カラテさんによると、子どもたちは200人以上いたそうですよ)。
各部屋の細密なモザイクなどの美しさはもちろん、部屋を仕切るアーチの形は、ムーア式、アラブ式などいろいろな形があるそうなので、それらも見学のポイントです。
バヒア宮殿には現在も国王が宿泊されることがあるそうなので、ここを王妃様と一緒にあるくこともあるのかな~、なんて、ついつい想像しちゃいます。
■庭園も輝いていました
さて、一歩宮殿に足を踏み入れると、庭園にはお花が咲き乱れていました
まずはピンクのブーゲンビリア。私、この花大好きなんですよね
ちょっと離れたところから見た方がキレイだったかな。

散った花びらが陽射しを浴びています。

こちらは黄色のブーゲンビリア。
黄色なんてあったんですね。知らなかった~。

この紫の花はジャカランダ。う~ん、名前の響きもステキ。
ジャカランダは、何かに“紫のサクラと呼ばれることもある”と書かれているのを読んだことがあるのですが、遠くから見ると本当に満開のサクラみたいで、何というか、雲のような薄くけむった感じが本当に美しいです(ちょっと、この写真はイマイチですけどね)。

こちらはジャカランダのアップ。

近くで見ると、また印象がぜんぜん違います。
遠くから見た方がキレイかな?
色気より食い気、という皆さんにはバナナ。
この赤紫のような、グレーのような、モリッとしたところがお花です。

想像してたのとぜんぜん違う・・・
なんとなく、白い花が咲くような気がしていたので(笑)
■宮殿内部に潜入です
まずは、会議室だったお部屋。
『地球の歩き方』に愛妾用の会議室って書いてあるのがここだと思いますが、ホントかな?
いったいなんの話をするんでしょう?
「私の部屋は日当たりが悪いのよ」
「あら、私の部屋は、窓がないのよ」
「側室No.3のところには、窓に装飾まであるそうじゃない?」
「じゃあ、スルタンに、私たちのところにも作ってって言わなくちゃ!」
とか?

他の観光客の皆さんも、そんなことを考えているのかいないのか・・・。
柱の装飾も素晴らしいですね。

続いてはお妃様のお部屋。4人のお妃様のほかに24人も側室がいるなんて、たいへんそう・・・。
イスラム教では、奥さんは4人まで持っていいそうですが、そのかわり、何から何まで平等に扱わないといけないそうです。
側室の扱いはどうなんですかね?
お気に入りの側室のところにばっかり通うこともあるんでしょうか?
(っていうか、側室を24人も持てるなら、奥さんを4人と限定する意味ってなんなんでしょう? 側室はスルタンだから許されるのか?)
でも、カラテさんの話では、天井の装飾などは最初のお妃様(第一王妃)の部屋が一番豪華で、あとになるほどシンプルになるとのことでした。
一見したところでは、デザインの違い、くらいにしか思わないですけどね。

会議室の天井の方が豪華だけど、こっちの方がかわいらしいな

ここの天井も、またステキです。

こっちはステンドグラスがとってもキレイですね

この扉はどこのだったかな?
柄が女性らしくてかわいらしいです。
いかにも作られた当時のままといった感じの古さが、またいいんですよね~。

この穴、なんだと思います?
実は、猫ちゃんが出入りするための穴だそうです
マラケシュは、冬は氷点下になることもありますが、夏の日中は40℃を超え、それどころか、実際に住んでいる方のブログを読んだら、60℃を超えることもあると書かれていました。そのため、夏涼しく、冬は暖かいよう、この宮殿も壁が非常にぶ厚く作られ、天井も、見えているのは飾り天井でその上に実際に天井があり、扉も二重扉だそうです。そして、夏でも朝晩などは冷え込むので扉を閉めるのですが、そのときに、猫ちゃんが自由に出入りできるように、ということで穴が開けられたんだとか。
こういうのを見ると人間臭さが伝わってきて、なんかほのぼのしちゃいます。
では、上の話を踏まえたうえで、次の写真はなんでしょう?

これは箪笥、ではなく、窓です。
やっぱり二重になっているのがわかりますか?
外側の扉を開くと外が見えて、風が通ります。
色遣いや装飾がすっごくかわいらしいですよね
ちなみに、ここは側室のお部屋です。
側室のお部屋は、長屋風に1つの建物が壁で仕切られているのですが、間に挟まっているお部屋は窓がないところもあります。
・・・なんか、そんなお部屋があてがわれたら、同じ側室として残念ですよね

このお部屋は端っこなので、窓があって、しかも、こんなに素敵な装飾まであります。
こんなところに、スルタンの気持ちが見え隠れしているような・・・。
窓からの強い陽射しと部屋の内側の影、このコントラストがなんともアラブっぽくって大好きです。

回廊の内側から外を見る感じも、光と影のコントラストがなんとも言えません。
私の中では、アラブは太陽ではなく月、光ではなく影、昼ではなく夜のイメージが強いですが、実際に、“14番目の月”という“満月”を指す言葉が美しい女性の形容詞だったりするそうです。
すっごくロマンチックですね
暦は太陰暦ですし、モロッコ、アルジェリア、チュニジアなどの地域を指して「マグレブ」と呼びますが、これは「日が没するところ」という意味だそうです。
つまり私たちは、“日出ずる国”から“日沈む国”へと旅に来たのです。
・・・つづく。

バヒア宮殿については、「るりさんのモロッコ編」も併せてご覧くださいね!

19世紀に建設されたバヒア宮殿は、「輝く宮殿」とも呼ばれ、スペインのグラナダにあるアルハンブラ宮殿にも劣らない美しさと言われています。『地球の歩き方』によると、大邸宅の周囲に大きな庭園が巡らされ、当時のスルタンの4人の妃と24人の愛妾用の個室、子どもたちの勉強部屋などがあるそうです(カラテさんによると、子どもたちは200人以上いたそうですよ)。
各部屋の細密なモザイクなどの美しさはもちろん、部屋を仕切るアーチの形は、ムーア式、アラブ式などいろいろな形があるそうなので、それらも見学のポイントです。
バヒア宮殿には現在も国王が宿泊されることがあるそうなので、ここを王妃様と一緒にあるくこともあるのかな~、なんて、ついつい想像しちゃいます。
■庭園も輝いていました

さて、一歩宮殿に足を踏み入れると、庭園にはお花が咲き乱れていました

まずはピンクのブーゲンビリア。私、この花大好きなんですよね

ちょっと離れたところから見た方がキレイだったかな。

散った花びらが陽射しを浴びています。

こちらは黄色のブーゲンビリア。
黄色なんてあったんですね。知らなかった~。

この紫の花はジャカランダ。う~ん、名前の響きもステキ。
ジャカランダは、何かに“紫のサクラと呼ばれることもある”と書かれているのを読んだことがあるのですが、遠くから見ると本当に満開のサクラみたいで、何というか、雲のような薄くけむった感じが本当に美しいです(ちょっと、この写真はイマイチですけどね)。

こちらはジャカランダのアップ。

近くで見ると、また印象がぜんぜん違います。
遠くから見た方がキレイかな?
色気より食い気、という皆さんにはバナナ。
この赤紫のような、グレーのような、モリッとしたところがお花です。

想像してたのとぜんぜん違う・・・

なんとなく、白い花が咲くような気がしていたので(笑)
■宮殿内部に潜入です
まずは、会議室だったお部屋。
『地球の歩き方』に愛妾用の会議室って書いてあるのがここだと思いますが、ホントかな?
いったいなんの話をするんでしょう?
「私の部屋は日当たりが悪いのよ」
「あら、私の部屋は、窓がないのよ」
「側室No.3のところには、窓に装飾まであるそうじゃない?」
「じゃあ、スルタンに、私たちのところにも作ってって言わなくちゃ!」
とか?

他の観光客の皆さんも、そんなことを考えているのかいないのか・・・。
柱の装飾も素晴らしいですね。

続いてはお妃様のお部屋。4人のお妃様のほかに24人も側室がいるなんて、たいへんそう・・・。
イスラム教では、奥さんは4人まで持っていいそうですが、そのかわり、何から何まで平等に扱わないといけないそうです。
側室の扱いはどうなんですかね?
お気に入りの側室のところにばっかり通うこともあるんでしょうか?
(っていうか、側室を24人も持てるなら、奥さんを4人と限定する意味ってなんなんでしょう? 側室はスルタンだから許されるのか?)
でも、カラテさんの話では、天井の装飾などは最初のお妃様(第一王妃)の部屋が一番豪華で、あとになるほどシンプルになるとのことでした。
一見したところでは、デザインの違い、くらいにしか思わないですけどね。

会議室の天井の方が豪華だけど、こっちの方がかわいらしいな


ここの天井も、またステキです。

こっちはステンドグラスがとってもキレイですね


この扉はどこのだったかな?
柄が女性らしくてかわいらしいです。
いかにも作られた当時のままといった感じの古さが、またいいんですよね~。

この穴、なんだと思います?
実は、猫ちゃんが出入りするための穴だそうです

マラケシュは、冬は氷点下になることもありますが、夏の日中は40℃を超え、それどころか、実際に住んでいる方のブログを読んだら、60℃を超えることもあると書かれていました。そのため、夏涼しく、冬は暖かいよう、この宮殿も壁が非常にぶ厚く作られ、天井も、見えているのは飾り天井でその上に実際に天井があり、扉も二重扉だそうです。そして、夏でも朝晩などは冷え込むので扉を閉めるのですが、そのときに、猫ちゃんが自由に出入りできるように、ということで穴が開けられたんだとか。
こういうのを見ると人間臭さが伝わってきて、なんかほのぼのしちゃいます。
では、上の話を踏まえたうえで、次の写真はなんでしょう?

これは箪笥、ではなく、窓です。
やっぱり二重になっているのがわかりますか?
外側の扉を開くと外が見えて、風が通ります。
色遣いや装飾がすっごくかわいらしいですよね

ちなみに、ここは側室のお部屋です。
側室のお部屋は、長屋風に1つの建物が壁で仕切られているのですが、間に挟まっているお部屋は窓がないところもあります。
・・・なんか、そんなお部屋があてがわれたら、同じ側室として残念ですよね


このお部屋は端っこなので、窓があって、しかも、こんなに素敵な装飾まであります。
こんなところに、スルタンの気持ちが見え隠れしているような・・・。
窓からの強い陽射しと部屋の内側の影、このコントラストがなんともアラブっぽくって大好きです。

回廊の内側から外を見る感じも、光と影のコントラストがなんとも言えません。
私の中では、アラブは太陽ではなく月、光ではなく影、昼ではなく夜のイメージが強いですが、実際に、“14番目の月”という“満月”を指す言葉が美しい女性の形容詞だったりするそうです。
すっごくロマンチックですね

暦は太陰暦ですし、モロッコ、アルジェリア、チュニジアなどの地域を指して「マグレブ」と呼びますが、これは「日が没するところ」という意味だそうです。
つまり私たちは、“日出ずる国”から“日沈む国”へと旅に来たのです。
・・・つづく。