こんにちは、おかぴです。なぜか、文章を入力しているときに改行すると、行間がものすごく開いてしまうようになってしまったのですが、なぜでしょう? 入力フォームが日に日にバージョンアップしているようなのですが、イマイチ使いこなせなくてモヤモヤしている今日この頃です
* * * * * * *
さて、マラケシュ観光2日目も、そろそろ夕方。
フナ広場にも、徐々に人が集まってきました。
屋台の準備も着々と進んでいます。
明日は朝8時半のバスでエッサウィラに行くので、早めに夕食を済ませてホテルに戻ることにしました。
が、その前に、やっぱり人だかりを覗いてみたいっ
ヘビ使いにヘビを持たされないよう、辺りに油断なく目を配りながら、人垣の方に近づいていきました。
一番人が集まっているのは、“語り”の大道芸(?)
アラビア語の分からない観光客にとっては一番つまらないものでもありますが、地元の人たちがあんまり夢中になって聞いているので1枚写真を撮ってしまいました。
その瞬間 「 」、思わず凍りつきましたよ。だって、あのおじさんがバッチリ見てるんだもん・・・。
ほら、ね・・・
この視線、まるで猛禽類のようです。
一方の私の心境は、まさにヘビににらまれたカエル。こ、こわいよ、おじさん
そう、大道芸を写真で撮ったら、タダではすまないのです。この人たちは、カメラを絶対に見逃しません。自分の芸に集中しているように見えても、シャッターを切った瞬間、ギラリとした視線を向けてきて、「いま行くから逃げるなよ」と伝えてきます。まして、私のピンクのカメラは、ものすごく目立つんですよね・・・。もともとチップを払うつもりだったからいいんだけど、「撮ったな~、見~た~ぞ~」みたいな目で見られると、なぜかタジタジっとなってしまいます。チップも、強制的に払わされてるみたいになって、払う気があったのに、なんか気持ち良く払えない。。。不思議な心境です。
ちなみに、チップは5~10dhくらい払えばいいようです。ちょうど10dh持っていたので、それを渡しました。
ああ、なんかどっと疲れた
気を取り直して、さあ、ご飯ご飯
観光初日に、カラテさんに聞いていたおいしいと評判の屋台は、魚料理が14番、ハリラ(スープ)が123番、オレンジジュースが19番。オレンジジュースなんてどこで飲んでも同じ、と思うかもしれませんが、中には水で薄めているところもあるそうなので、油断ならないのです。
この日、私たちが向かったのは14番の魚料理の屋台。番号を確認しながら屋台の群れの中を歩いていくと、ありましたよ、14番。
まだ5時頃だというのに、すでに満席です。
満席の場合、お客さんは、座って食べているお客さんの後ろに立って待っているのが地元ルールだとか。でも、どこに立てばいいのかわからなくてウロウロしていると、お店の人が、「まだ席が空いてるよ」と、声をかけてきました。
「えっ? どこに?」
そして、案内されたのが30cmくらいの幅のテーブルを挟んで地元のおじさんと真正面に向き合って座る、この席。
「ち、近い 」
写真じゃこの距離感が分からないかもしれませんが、本当にすぐ目の前に、知らないおじさんの顔があります。日本じゃこんなこと、絶対にあり得ないっっ。思わず「ブハッ」と噴出して3人で爆笑。それを見ておじさんたちは、「何がそんなに面白いんだ?」という顔で、不思議そうにこちらを見ていました。
さて、肝心の注文ですが、まず、座っただけで自動的にパンが出てきます。このホブスというパンはどこのお店でも無料で出てくるのですが、とっても素朴な味で、ほんのり甘みがあって、本当においしいんですよね~。続いて、お店の人がお皿に盛った料理を見せてくれるので、「いる」とか「いらない」とか言えばOK。さすがに観光客に慣れているだけあって、とっても手際がいいのです。
で、私たちが注文したのがこちら。
まずは前菜。トマトと玉葱とオリーブオイルとバジル(だったかな?)のペースト状のものと、焼きナスをオイルでまぶしてペースト状にしたもの(これを1人1皿ずつ注文)。焼きナスの方は、なんだか塩味などの味付けがなくて、ちょっとイマイチでしたが、トマトの方はとっても美味しかったです。
これは、たぶんスズキのフライ。魚はすべて、その日に釣られたものがエッサウィラから直送されてくるそうです。
イカフライ。
舌平目っぽい感じの魚のフライ。
魚は身がふっくらホクホクして、衣はサックリ、どれもこれも、ホントに美味しいのです しかも、魚料理は全部1皿ずつしか注文しなかったのに、量がすっごく多くて3人でも食べ切れませんでした。値段ははっきり覚えていませんが、これだけ食べてトータルで1000円もしなかったはず。魚フライは、屋台としてはちょっと高めなのですが、トマトとかナスのペーストなんかは15円くらいだったかな? ここの屋台は値段表も掲示されているし、観光客よりも地元客の方が明らかに多いので、ボラれる心配もありません。
本当は他の屋台でもいろいろ食べてみたかったけど、満腹になってしまったので、オレンジジュースを飲んで帰ることにしました。
19番のオレンジジュース屋台は、前日にカラテさんと一緒に行ったところです。私たち3人がお店の前に立つと、おじさんはすぐに気づいて、嬉しそうな笑顔でヒゲのゼスチャーをしました。
そうそう、覚えていてくれたんですね
グラスに少なくとも3個分くらい(もっとかな?)の果汁をしぼってくれて、たったの3dh(36円くらい)。すっごく安い。そしておいしい
マラケシュの乾いた空気でカラッカラに渇いたノドに、酸味と甘みの濃いフレッシュなオレンジの果汁がジワーッとしみわたります。夢中になって一息で飲み終わり、おじさんにお礼を言って帰ろうとしたら、なんとおじさん、もうちょっと飲んでいく? と声をかけてくれました。
「えっ、いいの 」
せっかくなのでご好意に甘えることに。するとおじんさん、3人のグラスにそれぞれ半分くらいずつジュースを注いでくれました。こんなにくれちゃったら、儲けなんてなくなっちゃうんじゃ・・・。でも、おじさんがニコニコしてこちらを見ているので、3人で何度も「シュクラン(ありがとう)」とお礼を言いながら、おいしくいただきました。おじさんの気持ちがいっぱいに詰まったオレンジジュース、私にとってはいままで飲んだオレンジジュースの中で一番おいしかった
おじさん、ごちそうさまでした
・・・つづく。