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世界☆遊悠トラベラー

トルコ、タイ、マレーシア・・・次はどこに行こうかな?

モロッコ編34:マラケシュ観光2日目・フナ広場の屋台で夜ご飯

2010-11-15 10:10:50 | おかぴのモロッコ

こんにちは、おかぴです。なぜか、文章を入力しているときに改行すると、行間がものすごく開いてしまうようになってしまったのですが、なぜでしょう? 入力フォームが日に日にバージョンアップしているようなのですが、イマイチ使いこなせなくてモヤモヤしている今日この頃です

*  *  *  *  *  *  *

さて、マラケシュ観光2日目も、そろそろ夕方。

フナ広場にも、徐々に人が集まってきました。

屋台の準備も着々と進んでいます。

明日は朝8時半のバスでエッサウィラに行くので、早めに夕食を済ませてホテルに戻ることにしました。

が、その前に、やっぱり人だかりを覗いてみたいっ

ヘビ使いにヘビを持たされないよう、辺りに油断なく目を配りながら、人垣の方に近づいていきました。

一番人が集まっているのは、“語り”の大道芸(?)

アラビア語の分からない観光客にとっては一番つまらないものでもありますが、地元の人たちがあんまり夢中になって聞いているので1枚写真を撮ってしまいました。

その瞬間 「  」、思わず凍りつきましたよ。だって、あのおじさんがバッチリ見てるんだもん・・・。

ほら、ね・・・

この視線、まるで猛禽類のようです。

一方の私の心境は、まさにヘビににらまれたカエル。こ、こわいよ、おじさん

そう、大道芸を写真で撮ったら、タダではすまないのです。この人たちは、カメラを絶対に見逃しません。自分の芸に集中しているように見えても、シャッターを切った瞬間、ギラリとした視線を向けてきて、「いま行くから逃げるなよ」と伝えてきます。まして、私のピンクのカメラは、ものすごく目立つんですよね・・・。もともとチップを払うつもりだったからいいんだけど、「撮ったな~、見~た~ぞ~」みたいな目で見られると、なぜかタジタジっとなってしまいます。チップも、強制的に払わされてるみたいになって、払う気があったのに、なんか気持ち良く払えない。。。不思議な心境です。

ちなみに、チップは5~10dhくらい払えばいいようです。ちょうど10dh持っていたので、それを渡しました。

ああ、なんかどっと疲れた

 

 

気を取り直して、さあ、ご飯ご飯

観光初日に、カラテさんに聞いていたおいしいと評判の屋台は、魚料理が14番、ハリラ(スープ)が123番、オレンジジュースが19番。オレンジジュースなんてどこで飲んでも同じ、と思うかもしれませんが、中には水で薄めているところもあるそうなので、油断ならないのです。

この日、私たちが向かったのは14番の魚料理の屋台。番号を確認しながら屋台の群れの中を歩いていくと、ありましたよ、14番。

まだ5時頃だというのに、すでに満席です。

満席の場合、お客さんは、座って食べているお客さんの後ろに立って待っているのが地元ルールだとか。でも、どこに立てばいいのかわからなくてウロウロしていると、お店の人が、「まだ席が空いてるよ」と、声をかけてきました。

「えっ? どこに?」

そして、案内されたのが30cmくらいの幅のテーブルを挟んで地元のおじさんと真正面に向き合って座る、この席。

「ち、近い

写真じゃこの距離感が分からないかもしれませんが、本当にすぐ目の前に、知らないおじさんの顔があります。日本じゃこんなこと、絶対にあり得ないっっ。思わず「ブハッ」と噴出して3人で爆笑。それを見ておじさんたちは、「何がそんなに面白いんだ?」という顔で、不思議そうにこちらを見ていました。

さて、肝心の注文ですが、まず、座っただけで自動的にパンが出てきます。このホブスというパンはどこのお店でも無料で出てくるのですが、とっても素朴な味で、ほんのり甘みがあって、本当においしいんですよね~。続いて、お店の人がお皿に盛った料理を見せてくれるので、「いる」とか「いらない」とか言えばOK。さすがに観光客に慣れているだけあって、とっても手際がいいのです。

で、私たちが注文したのがこちら。

まずは前菜。トマトと玉葱とオリーブオイルとバジル(だったかな?)のペースト状のものと、焼きナスをオイルでまぶしてペースト状にしたもの(これを1人1皿ずつ注文)。焼きナスの方は、なんだか塩味などの味付けがなくて、ちょっとイマイチでしたが、トマトの方はとっても美味しかったです。

これは、たぶんスズキのフライ。魚はすべて、その日に釣られたものがエッサウィラから直送されてくるそうです。

イカフライ。

舌平目っぽい感じの魚のフライ。

魚は身がふっくらホクホクして、衣はサックリ、どれもこれも、ホントに美味しいのです   しかも、魚料理は全部1皿ずつしか注文しなかったのに、量がすっごく多くて3人でも食べ切れませんでした。値段ははっきり覚えていませんが、これだけ食べてトータルで1000円もしなかったはず。魚フライは、屋台としてはちょっと高めなのですが、トマトとかナスのペーストなんかは15円くらいだったかな? ここの屋台は値段表も掲示されているし、観光客よりも地元客の方が明らかに多いので、ボラれる心配もありません。

本当は他の屋台でもいろいろ食べてみたかったけど、満腹になってしまったので、オレンジジュースを飲んで帰ることにしました。

19番のオレンジジュース屋台は、前日にカラテさんと一緒に行ったところです。私たち3人がお店の前に立つと、おじさんはすぐに気づいて、嬉しそうな笑顔でヒゲのゼスチャーをしました。

そうそう、覚えていてくれたんですね

グラスに少なくとも3個分くらい(もっとかな?)の果汁をしぼってくれて、たったの3dh(36円くらい)。すっごく安い。そしておいしい

マラケシュの乾いた空気でカラッカラに渇いたノドに、酸味と甘みの濃いフレッシュなオレンジの果汁がジワーッとしみわたります。夢中になって一息で飲み終わり、おじさんにお礼を言って帰ろうとしたら、なんとおじさん、もうちょっと飲んでいく? と声をかけてくれました。

「えっ、いいの

せっかくなのでご好意に甘えることに。するとおじんさん、3人のグラスにそれぞれ半分くらいずつジュースを注いでくれました。こんなにくれちゃったら、儲けなんてなくなっちゃうんじゃ・・・。でも、おじさんがニコニコしてこちらを見ているので、3人で何度も「シュクラン(ありがとう)」とお礼を言いながら、おいしくいただきました。おじさんの気持ちがいっぱいに詰まったオレンジジュース、私にとってはいままで飲んだオレンジジュースの中で一番おいしかった

おじさん、ごちそうさまでした

・・・つづく。


モロッコ編33:マラケシュ観光2日目・伝統工芸館でお土産をGET

2010-11-09 14:50:42 | おかぴのモロッコ

カフェで休憩後は、「伝統工芸館」に向かいました。

時刻は、確か午後3時頃。
あまりに陽射しが強く、肌がヒリヒリして痛いので、アラブ女性の真似をしてみました。

帽子を持っていなくても、スカーフが1枚あれば頭を覆えるし、髪も乱れないので便利です。
典型的な日本人顔の私がやると、“真知子巻き”にしか見えないかな



伝統工芸館というのは、モロッコの伝統工芸品(バブーシュ、かごバック、シルバーアクセサリー、ランプ、ベルベル族の太鼓、家具、織物)などを実演販売しているところで、入場料は無料です。商品はすべて定価販売で値段交渉は必要なく、お店の人たちもスークの商人と違ってのんびりしているので、ゆっくり買い物ができます。値段も良心的で、たとえばバブーシュが14dh(1700円)くらいで購入できますし、中国製の偽物(ビニール製のバブーシュ)を高いお金でつかまされる心配もありません。スークはスークで値段交渉をする楽しみがあるとは思いますが、面倒くさい人には最適なところだと思います。


場所は、フナ広場から徒歩15分くらい。
クチ乗り場の前をクトゥビア方面に向かって進み、ムハンマド5世通り(Ave. de Mohammed Ⅴ)に突き当たったら右折、そのまま真っ直ぐ行くと右手にあります。


クチ乗り場



(地球の歩き方より)

何かの本に、伝統工芸館まではフナ広場から10分と書いてありましたが、実際には、15分くらいかかったと思います。フナ広場のどこから出発するかにもよりますけどね。
ちなみに、私たちはカフェ・ド・フランスからだったので、遠く感じたのかもしれません。

ここが伝統工芸館の入口です。






向こうのほうに中庭があり、中庭の向こうとこちら側の両方の建物にお店が並んでいます。




人が少なくて、のんびりした雰囲気。



かわいらしい鳥かごの中で鳥が鳴いてたりして、和みます。

 

ここでは、私はサブラ糸(モロカンシルクと呼ばれる、サボテンの繊維から作られた糸)で作ったネックレス(こんなのこんなの)とお土産のバブーシュ、ベルベルの太鼓(下の写真)を購入。

これ、最初はなんだか分からなかったので、お店の人に聞いたところ、「太鼓だよ」と教えてくれました。

両サイドを手のひらで押さえ、親指以外の4本の指を使って演奏します。

店員さんが持ち方やたたき方をレクチャーしてくれたのですが、途中からノリノリになってしまい、商売そっちのけで本格的に演奏が始まってしまいました なんかもう、私のことなど眼中にない感じ。でも、すっごく楽しそうで、見ているこっちも楽しくなってきました。

 

買い物を終えた後は、またフナ広場に戻ります。

てくてくと道を歩いていると、向こうから何やら派手な馬が。

おおっ、さっきフナ広場で楽団と一緒に行進していた馬じゃないですか

乗っているおにーさんがなかなかイケメンだし、ラッキー


途中、カフェを見つけたのでアイスクリームを食べながら休憩しました。

何味だったかな。。。味は、まずくもなく、美味しくもなく。

ただ、甘さは日本のアイスと変わらないくらいだったのでヨカッタです。

 

・・・つづく。

 


モロッコ編32:マラケシュ観光2日目・うわっ、見つかった!

2010-10-28 11:35:18 | おかぴのモロッコ
マラケシュ観光2日目の、まだ夕方にもならない時間なのに、2回も子どもに翻弄されるとはどうしたことでしょう? “女難の相”とかいう言葉があるけど、私たちには“子難の相”でも出てたんでしょうか?
特にお金をせびられた後は、なんとなくブルーな気分になり 疲れてもいたので、カフェで一息ついて仕切り直しです。
スークからフナ広場に出てすぐのところにある、「カフェ・ド・フランス」に入ってみました。

■ロバ顔のおじさん

外のテラス席は、すでに欧米の観光客でいっぱい。
その隙間をぬって、私たちは薄暗い店内へ。
こじゃれた外観とは違い、中は意外に古くて薄汚い。
それに、どのテーブルもパンくずでいっぱい。
シミだらけのテーブルクロス。
そして、“ロバ顔”のおじさんが一人。

ニコニコしながら席に案内してくれましたが、3人がそれぞれ“アボカドジュース”だけを注文すると、あからさまに「え~っ、それだけ~?」という顔をしました。
おいおい、感じ悪いぞ。
一瞬、飲み物だけの場合は外に座らないといけないのか? とも思いましたが、テラスはいっぱいだったし、何より、私たちはお客さんですよ 料理のメニューを見せてくれたりもしましたが、私たちがやっぱりジュースしか注文しないことがわかると、ロバおじさんも意外にあっさり諦めてくれました。

でも、基本的にこのおじさん、サービス精神旺盛なんですよね。
テーブルのパンくずを払いながら、向こうの方で大声で歌っています。なんか、楽しそう
その姿を見て私たちが笑うと、「うえ~るか~む、うえ~るか~む」とヤギのような独特のバイブレーションのきいた声で言い始めました。挙げ句の果てに、「ヒヒ~ン」とか言い出すし。
なんなんだ、もしかしてこの人、自分でも自分のことを、ヤギっぽいとかロバっぽいって思ってるのかな?

で、この人がロバおじさん。



歯の出具合といい、声といい、本当にロバっぽい。というか、ロバの方がカワイイけど。


■うわっ、見つかっちゃった

ロバおじさんのテキトーな仕事ぶりを眺めつつ、いろんな人のブログに“おいしい”と書いてあったのに、実際には青臭くて薄甘くてドロッとして生ぬるい、つまりイマイチなアボカドジュースを飲んでいると、外から何やら音楽が聞こえてきました。
その方向を見ると、ん? 音楽隊
なんか、飾り立てた馬に乗った人と、その周りを楽器を演奏しながら歩く一団がやってくるではないですか
そうか、今日はメーデーのお祭りがあるって、今朝乗ったタクシーのおじさんが言ってたな。
これは写真を撮らなくちゃ。

疲れ切ったYさん、Mさんを店内に残し、一人で外に飛び出すと、ちょうど目の前を通り過ぎてしまうところでした。



正面から写真が撮りたかったけど、間に合わなかったか・・・。
そう思いながら、仕方ないのでまた店内に戻ろうとしたちょうどそのとき、
なんかあそこに見たことのあるオレンジの服を着た子が・・・
あっ、ヤバっ、と私が思ったのと、“あの子どもたち”が私に気付いたのはほぼ同時でした。
そうです。午前中にチェキを撮ってくれと群がってきた子どもたちでした

うわ~、見つかっちゃった・・・。しかも、私を指さし、何か言い合いながら、全員でこちらに走ってきます。
逃げようかと思ったのですが、やっぱり大人げないと思い直し、手を振りながら引きつった笑顔で近くに来るのを待っていました。

すると彼らは一斉に私を取り囲み、なんと順番に、笑顔で私に手を差し出してきたのです。
え? 握手ってこと???
あっけに取られつつも、順番に彼らの手を握っているうちに、やっと気がつきました。
私は、また写真を撮ってくれとせがまれるのかと思ってたけど、そうじゃなかった。
彼らは私に、「写真をくれてありがとう、嬉しかった」という気持ちをわざわざ伝えに来てくれたのです。
10人くらいの子と次々に握手しながら、彼らのちょっと照れくさそうな顔を見ていたら、不覚にも、嬉しくて涙が出そうになってしまいました。



外国に行くと、言葉はまったく通じないけど、その国の人とお互いの気持ちが通じ合えたと思える瞬間がときどきあります。そのときそこにいるのは“素のまま”の自分。ただ嬉しかったり、楽しかったり、感謝したり、悲しかったり、腹立たしかったりという、シンプルな感情だけがそこにあります。それが、お互いの心の深いところでつながるような感覚を味わうと、普段の生活の中で、いろんなものにまみれて汚れたり、余分なものが溜まって重くなったり、イガイガしたりしていたものが、ツルンとして軽い、本来の姿に戻ったような感じになって、余計なものが一切心から消えていくような軽々とした気持ちになるのです。
いつか年をとって、もしかしたら認知症になって、いろんなことを忘れてしまったとしても、少なくとも、このときの気持ちのかけらは一生自分の中に残っていく気がします。

もう二度と会わないだろう彼らの後ろ姿を見送りながら、心の底からこう思いました。

これだから、海外旅行はやめられない


・・・つづく。

モロッコ編31:マラケシュ観光2日目・お金をせびられる

2010-10-26 10:19:02 | おかぴのモロッコ
ちょっと歩き疲れたので、タッセルヤさんにお買い物に寄ってみました。




タッセルというのはこの房のこと。
いろいろな大きさやデザインがあり、モロッコでは、カーテンをくくったり、家のドアノブに下げたり、
香水瓶にかけたり、ジュラバのフードの先につけたりと、とってもオシャレに使います。
ここのお店は、スークの入口からだいぶ奥に入ったところだったので、店員さんものんびりしていて、
あんまり売りつけようという気もなく、ゆっくりお買い物ができました。



商売っ気がなさすぎるくらいなので、ヒトゴトながら心配になってしまうオーマル君(たぶん25歳くらい)。
写真を撮られ慣れていないのか、表情がイマイチですが、笑うとアメリカの男子フィギュアスケート選手の
ジョニー・ウィアーにそっくりで、とっても優しい男の子です。

 

(まあ、ジョニーの方が美しいですが・・・)

声がささやくように小さくて、英語はまったく話せないので、コミュニケーションがなかなか取れないのですが、時々こちらに笑いかけながら、しわくちゃになりやすいタッセルを1つ1つ丁寧に包んでくれている姿を見ていると、彼が何とか私たちに「たくさん買ってくれてありがとう」という気持ちを伝えようとしてくれているのが分かって、とっても温かい気持ちになりました。
でも、彼はあんなんで、あの厳しい商売の世界を生き抜いていかれるのでしょうか?
おねーさんは心配だよ



さて、お買い物を終えて、ふたたび細い路地に入ってみました。



陽射しがものすごく強くて肌がひりひりしますが、日陰はひんやりしています。



お買い物帰りの男の子。かわいいっっ



どっちに行こうかな?



MarraKissって、、、



つまらんシャレですな



■小銭は重要です

このとき、プラプラしている私たちを、10歳くらいの男の子が横目に見ながら通り過ぎていきました。
その様子がな~んか微妙で、いや~な予感がしたんですよね。
しかも、1回通り過ぎて戻ってきたところで、そのイヤな予感もピークに。
でもまあ所詮は子どもだし、恐れて逃げるほどのことでもないだろうとそのまま立ち止まっていました。
すると、その子は私の前に来るなりカメラを指さし「僕の写真を撮っていいよ」と言うのです。

いや、別に撮りたくないけど・・・。

でも、もしかしたら、好意で言ってくれている可能性も1%くらいはあるし、
それを無下に断って子どもの心を傷つけたらいけないし・・・、などと迷った挙句、
結局、1枚だけ写真を撮ることにしました

すると少年が一言。

「写真撮ったんだから、チップちょうだい」

きた。やっぱり、きた。

なんかこの少年、整った顔をしているのに目つきがすごくスレていて、最初から良い印象はまったくなかったけど、
やっぱりこういうことだったんだ。

まあ、マラケシュの人は映画などの撮影が多いせいで写真を撮られることがお金になるという意識があるらしいので、仕方ないことではあるのですが。でも、この子は洋服もいいものを着ているし、お金に困っているようには見えなかったので、50dh(約60円)だけ払いました(小銭を持っててヨカッタ!)。
こっちの物価を考えたら、子どものお小遣いとしては十分でしょ。

すると少年、生意気にも「たったこれだけ? もっと払ってよ」などと言うではないですか。
さすがに私もカチンと来て、「もうないから 」 とちょっと強めに言うと、しぶしぶ去っていきました。

“子どもには無垢でいてほしい”というのは大人の勝手な考えかもしれないし、
生まれた環境によっては、したたかでないと生きられないということもあるかもしれない。
だけど、この少年には一言いいたい。

「こんなことしてたら、ろくな大人にならないぞ!」


一方で、よくよく考えてみると、この子が観光客にたかることを覚えたのは多分まわりの大人のせいなのです。
だとしたら私は、「ありがとう、でも必要ないの」と言って、笑顔で、でもきっぱりと写真を断るべきだったのかもしれないんですよね(意図にうすうす気付いていたのならなおさら)。
そう考えると、なんとも心がモヤモヤして気まずい気分になりました。


・・・つづく。

モロッコ編30:マラケシュ観光2日目・いい匂いがする!

2010-10-20 10:19:01 | おかぴのモロッコ
モロッコの人々の生活を垣間見ながら歩いていると、クンクン、なんかいい匂いがする





あそこかな?



うわっ、おいしそ~ ケバブやさんだぁ。
串に刺さったケバブが、ジュージュー音を立てながら、炭火で焼かれています。
肉汁が炭に落ちるたび、立ち上る煙の何とも言えない食欲をそそる匂い。
食べたい、食べたい、どうやって注文するんだろう?
そんなことを考えながらお店の前をウロウロしていると、
5歳くらいの子供が手にケバブサンドをもってお店から出てきました。
半分に切った半月状のモロッコパンの間に、ケバブと生タマネギとトマトのみじん切りが挟まっています。
うぅ、よだれが出る
よし! 他のお客さんが注文している様子を見て、それを真似して注文しよう!
そう思って、ずっと中を覗き込んでいると、一人のおじさん(お客さんの一人)が出てきて話しかけてきました。

「これが食べたいのか?」

「そうなんです! 注文の仕方が分からなくて」





私のほうはつたない英語と簡単なアラビア語、おじさんも、つたない英語とアラビア語、



そしてこの、『旅の指差し会話帳』を駆使し、なんとか無事に注文をすることができました
で、私たちが食べたのがこちら
・・・と言いたいところなのですが、信じられないことに、写真を撮らずに食べてしまいました
ああ、信じられない。このケバブサンド、ケバブがジューシーで、
タマネギとトマトの新鮮な歯ごたえや酸味と甘みがと~っても美味しかったのに。
こんな時に限って、3人もカメラを持っていたのに、誰も写真を撮っていないなんて・・・。
食い意地がはっていてスミマセン

ちなみに、このときおじさんから聞かれたのは、「ケバブは何本食べるんだ?」ということ。
なので私は、「1人1本」と答えました。
そうしたら、パン1/4分のケバブサンドが一人1つずつ出てきました。
値段は1/4で1.2dh。つまりは約15円。や、安い
でも、あれ、、、ケバブ1本だと、パンが小さくなっちゃうんだ・・・。
ケバブ1本だとパン1/4、2本とか3本だと半分とか、そんな仕組みになってるんですね。
そこまでは、私の理解が及びませんでした。
う~ん、残念 本当はこの倍の大きさのが食べたかったのですが、いまさらおじさんにもう一度注文してもらうわけにもいかず、Yさん、Mさんと、「もっと大きいのが食べたかったね~」とか言いながら、あっという間にペロリと食べ終わってしまいました。



おじさん、本当にありがとう
このおじさん、一見怖そうな顔をしていますが、
(アラブ版ショーンコネリーみたい???)

ショーンコネリー

とっても親切で、「君たちはこれからどこに向かうの?」と聞かれたので「フナ広場」と答えると、
「それなら、この道をまっすぐに行くんだよ。絶対にわき道に入ったらダメだよ」と言われました。

ところがこの後、この通りを歩いていると、途中で胡散臭い顔をしたおじさんが話しかけてきて、「近道はこっちだ  」などと言ってきました。でも、そんなはずはないのです。実は私たち、この道をまっすぐ上がってきて、また戻って行くところだったので、親切なおじさんに教えてもらうまでもなく、この道がフナ広場につながっていることを知っていたのです。それに、この通りはスークに向かってフナ広場の一番右端の通りだったのですが、その胡散臭いおじさんが近道と言った方向は、さらに右に進む道でした。そんな方に行ったら、フナ広場と平行に進んじゃうじゃん。
なので、「いいの、私はこの道を行きたいの」と言って、「なんでさ」というおじさんを振り切って進んでいきました。たぶん、わざと道に迷わせて、ガイド料でもせしめるつもりだったのかもしれませんね。

ふふん、ご愁傷様でした


・・・つづく。