知恵ある者は

今日はどういうわけか、「ゆでガエル」とか表題のこととか、ビジネスの世界で使われる言葉が頭の中で文字広告のようにグルグル回っているので、表題の言葉を表に出すことにしました。
　　『知恵ある者は　知恵を出せ
　　　知恵なき者は　汗を出せ
　　　どちらも出せない者は　黙って去れ』(作者不明)
この言葉を額に入れて飾ってある会社を見たことがあります。
最後の言葉が結構きついよね～(笑）
松下幸之助さんは、この言葉を知った時に言ったとされる言葉。
「あかんな、つぶれるな」と言って
「本当は、まず汗を出せ、汗の中から知恵を出せ、それが出来ない者は去れ、と、こう言わんといかんのや。知恵があっても、まず汗を出しなさい。本当の知恵はその汗の中から生まれてくるものですよ、ということやな」
さすがの松下さんも、やっぱり「去れ」という言葉を使ってるんですねぇ。
民間経営者の場合、自分の給料分も稼げない従業員をいつまでも面倒みてたら倒産しちゃうもんね。
でも、あくまでも去らせることのないように、縁あって従業員となったからには大いに仕事で活躍してもらいたいと願うのは労使双方共に共通することでしょうね。
そういえば松下さんの会社に労働組合ができた時、組合の思想に共感して「わしも入らせてくれ」と言ったそうだ。
他にも、会社の利益が出てきた時に税務署が調査に入ってきた時「たくさん取られるのはかなわんなぁ」と思ってなるべく取られないように工夫したそうだが、ふと「法律で決まっている以上に取られることはない。だったら、取られないようにするために労力を使うのは馬鹿らしいし、そんなことをするから彼らも必死になって探そうとしてくる。ほなら、伝票でもなんでも全部見せてやって、払わないかんものは払ったるわ」と腹をくくったらしい。
以来、税務調査が入ると「どんどん持っていってくれなはれ」と出迎えたらしい。
「税務署の職員はビックリしはっとったけど、わしらはやましいことをしているわけやないから。納める額も変わらへんし」だって。
僕は松下さんのような経営者が好きです。他にもソニーの盛田さん、本田宗一郎さんなどなど、会社も従業員もお客様も取引先も・・・広く社会に幸せをもたらす社会貢献の大きな企業には必ず名経営者がいますよね。
ただＮＯＶＡの社長のようなとんでもない奴が経営者となっているせいで、従業員もお客様も不幸にさせられてしまっている事例もあるよね。コムスンしかり。
残念なことです。