毎日放送(TBS系)平日夕方6:15からの番組VOICEの特集で、6月2回にわたって介護を食い物にしている二つの天下り団体の実態を放映した。
一つ目は、介護事業所の情報公開システムに関わる厚労省天下り団体。
各都道府県ごとに設立してある福祉推進財団で、情報公開手数料と称して調査員一人が半日で済む調査に介護事業ごと3万3千円を強制徴収する仕組みを作っている。
年間80億円が上納されているとのこと。
ちなみに、数年前までは一事業5万円超徴収していたが「あまりに高過ぎる」という批判の声に押され値下げしたらしい。それでも、おいしすぎる商売である。
詳しくはVOICEのHPで。
http://www.mbs.jp/voice/special/201006/02_29268.shtml
長妻厚労相は7月6日に、この制度の廃止を含めて検討することを表明した。
もう一つは、国家資格である介護福祉士などの試験を独占的に実施している、財団法人「社会福祉振興・試験センター」。
ここは、試験料金で38億円も貯め込んでいることを毎日放送が暴いてくれました。
そもそも、試験料金が高過ぎる証しでもあります。
詳しくは
http://www.mbs.jp/voice/special/201006/16_29401.shtml
上記と同じ日に長妻厚労相は試験料金の値下げを含め、この団体の在り方も見直すことを表明した。
これらは毎日放送の放映がきっかけで政府が動くことになりました。
毎日放送に「あっぱれ」です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_fine.gif)
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VOICEの特集では、視聴者からの情報提供を求めているので内部告発があったのかもしれません。
それにしても、長妻厚労相のスピード決断も見事です。
大臣になってから切れ味が落ちたと言われていましたが、面目躍如ですね。
一部からは「参院選目当ての決定だ」などと言われていますが、それでも構いません。
自民党政権ではこんなスピード決断はできなかったでしょうから、政権交代の成せる業だと思います。
今後にも期待してまっせ、長妻さん。
ぜひとも、言ったことは実行して下さいね。