とうぜむさんの時事放談

思いつくままに書き記しています。
気楽に読んでもらえれば幸いです。

一方聞いて沙汰するな

2010年05月23日 | 政治・社会
民主党の小沢幹事長の数年前の秘書による政治資金虚偽記載事件で、小沢幹事長に検察から2度目の不起訴の決定が出た。
検察審査会の起訴相当とした理由は
『小沢氏は絶対権力者であるから、自分の政治団体において数億円の資金の流れや、その処理方法について秘書任せにするなど考えられない。また、秘書たちも小沢氏に報告相談することなく独断でやるはずがない』
といったことだ。
僕も同様に思った。

今回の不起訴を受けて、ある評論家が
『検察が2度にわたって小沢さんを不起訴とした。それは起訴できる理由がないからだ、と言わざるを得ない。検察審査会の疑問はもっとものような気もするが、論理的ではない。絶対権力者だから知らないはずがない、というのは感情論であって論理的でない。
小沢さんを擁護するとかそういうことではなく、もし、論理的に起訴できない人が起訴されるようなことになったら怖いことである』
とのことを言っていた。
僕は『なるほど。その通りだな』と思った。
『疑わしきは罰せず』とか『推定無罪』が法の根本でなくなったら怖いことだと思った。

しかし、小沢さんは私たちの税金である政治資金を不動産購入に充てているのだが、それがどう政治活動とつながるのかがさっぱり分からない。
この点について納得できる説明を聞きたいものだ。

鳩山首相はいい人だ、という人物評を耳にする。
僕もそう思う(笑)
しかし、我が国の最高責任者としては失望させられることだらけだ。
『宇宙人だから』とギャグで済ますわけにはいかない。
さらには、混迷を修正できない民主党にもがっかりさせられている。
でも、事業仕訳のおかげで独立法人や公益法人の実態を知ることができた。
民主党内のドタバタも、隠すことなく情報公開のなせる業だと言えなくもない(笑)
いずれにせよ、自民党政権より情報公開という面では勝れていると思う。
ただ、『鳩ではなくサギだ』とか『マニフェスト詐欺』では困る。
特に、無駄遣いにメスを入れるのであれば『隗より始めよ』で、まず国会議員の定数削減や歳費削減などに取り組んでもらいたい。
しっかりしてね、民主党の国会議員さんたち!!








祈るばかり

2010年05月16日 | 政治・社会
宮崎県で口蹄疫感染拡大が続いている。
当事者の牛豚農家の悲しみや不安は言語を絶するものがあると思う。
当事者でなくとも全国の酪農業の皆さんの不安や恐れも同様だと思う。

沖縄の米軍基地問題も結着の兆しが見えない。
最近の報道を通じて、この問題の背景を詳しく知ることができた。
今までは他人事に思っていたのだが。。。

基地の近くで生活している人にとっての、毎日の騒音被害、墜落などによる危険不安、米軍兵士の素行不安など、米軍基地があるが故の様々な被害と不安は計り知れない。
米軍基地問題に苦しむ人の共通の思いは
『我が国の安全保障のために、米軍基地が日本国内にどうしても必要ということなら、沖縄だけに集中させず、他の都道府県で公平に危険負担をしてもらいたい』
ということだと聞いた。
かと言って、自分たちの苦しみを他の都道府県の人に押し付けるのも当然ながら気が引ける。
それを考えると悶々と悩むばかりで気が変になりそうだ、とも聞いた。
その通りだと思う。

だからだろう。
長い間続いた自民党政権時代には、その声を上げても叶わないということでで、あきらめにも似た思いになっていたらしい。
ところが鳩山さんの『最低でも県外、できれば国外』の発言で、あきらめていたことに希望の光が灯り、沖縄で暮らす人はもちろん、今は全国各地で暮らす沖縄を故郷とする人たちが鳩山さんと民主党に大きな期待を寄せた。
『沖縄だけに危険負担をさせないでほしい』

口蹄疫感染被害に苦しむ方々にも、米軍基地問題に苦しむ方々にも、一日も早くその苦しみから解放されることを心から祈ることしか僕にはできない。
祈るばかりである。