YOUTH

青春とは人生のある期間ではなく 心の持ちかたを言う
by Samuel Ullman

宮部みゆき著  ぼんくら 講談社刊

2007年02月11日 | 
講談社の分厚い本が本棚に入っているのは知っていましたが、よく見たら文庫版もあるではありませんか。宮部ファンの弟一家の仕業に違いありません。読んだのは、持ち運びに便利な文庫版の方です。

時代劇ミステリーという範疇になるのでしょうね。少し前に、ドリームバスターを読み終わったところなのですが、あのマエストロと井筒平四郎は似た雰囲気があります。

この同心、井筒平四郎が自分で自身を「ぼんくら」と決めつけている訳ですが、人情を絡ませたこの人物の描き方が、読者に楽しく読み進めさせる大きな要因になっています。

事件が事件であるのかないのか、さらに深い意味はどこにあるのか と次から次へと興味をそそります。

このほんの続刊とも思われる「日暮らし」も是非読みたくなってきました。

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