藤の花

藤垂るる昼寝の赤子むらさきに

（ふじたるる　ひるねのあかご　むらさきに）
　　

　　　　　　藤の花が咲きました　　　
　　　　　　優しい香りが匂ってきます

沈丁花

沈丁の花の数ほど匂ひ立つ

（じんちょうの　はなのかずほど　にほひたつ）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　ようやく庭の沈丁花が咲き始めました
　　　　　　　　　　　　　　　　　　芳しい香りが部屋の中まで漂ってきます
　　　　　　　　　　　　　　　　　　

春浅し

ゆつくりと下り来て浅き春を踏む

（ゆつくりと　おりきてあさき　はるをふむ）

　　　　　　　金沢にもようやく春が訪れました
　　　　　　　木の芽も少しずつ膨らみ始めました
　

雪の中

なにもかも忘れてひとり雪の中

（なにもかも　わすれてひとり　ゆきのなか）

　　　　　　　　　　　　一夜明けると辺りは別世界のよう
　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　

今朝の雪

路地裏を鳥語飛び交ふ今朝の雪

（ろじうらを　ちょうごとびかう　けさのゆき）

　　　　　　　　　雪の朝は鳥たちのおしゃべりが、ひときわ甲高く聞こえてきます
　　　　　　　　　何を話しているのでしょう
　　　　　　　　　聞いてみたい気もします