勃ちあがった象の白い涙の物語

ロックンロールにゃ老だけど死ぬにはチョイと若すぎる

「グレイテスト・ヒッツ (ワーナー・スーパー・ベスト40)」 ザ・ドゥービー・ブラザーズ

2012-08-26 01:34:46 | 音楽
個人的に、ドゥービー・ブラザーズは、 トム・ジョンストンを中心としたギター中心のストレートなロックを聞かせてくれた第一期、マイケル・マクドナルドを中心としたキーボード主体のAORもどきの音楽をやっていた第二期、そしてトム・ジョンストンが復帰しての初期の音楽性を取り戻した第三期の3つに分類できると思っている。
彼らのベスト盤は数種類発売されているが、この三期ともに収録されているものは、このアルバム位であるようだ。

このアルバムで通して彼らの音楽を聴いてみると、ある意味当たり前のことだが、第二期だけが非常に浮いている。
彼らの第二期といえば、グラミー賞を受賞したりして、それなりに充実した活動をしていた時期ではあるのだが、はっきりいって彼ららしくない。グラミー賞を受賞したくらいだから、音楽的にけっしてレベルが低いわけではないのだが、やはり、ドゥービー・ブラザーズというバンドの性格を考えるならば、それは非常に不釣合いといわざる得ないのではないか。

それに対して、第一期と第三期は、まったく同じ音楽性を有している。この間にはかなりの時間があったはずなのだが、はっきり言って、何の進歩もない。
それだけに彼らの音楽性は、その初期から完成されていたかというと、それはちょっと違う気がする。
単純に、彼らの音楽は、あまりにストレートなロックン・ロールをやっていただけなのだ。
だけど、ストレートで単純なだけに、それは時代の波と無関係な位置にある。
今となっては、完全に過去のバンドであるが、単純でストレートなだけに、今でもその音楽を楽しむのに、何の苦労も無い。


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